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料理以外のパフォーマンスで売る店

飲食店の真骨頂は、「味で勝負」と言うことになるんでしょうが、中には味プラスアルファーで人気を博するお店も。今回は、東京と岡山の麺類を提供するお店で、他店には無い独特のパフォーマンスを見せてくれるお店をご紹介します。

1  東京・虎ノ門のスパゲティー専門店、「H・T」

 こう書けばもう「ああ、あそこね」とピンと来た方々もおられるかと。ここの名物は、

  🔹 盛りが半端なく多い 中盛が普通のスパゲティー屋さんの大盛りレベル。大盛りを注文するには心の準備が必要なくらいのボリューム。

  🔹 店のオリジナルメニューが美味い ダニエルという名のカルボナーラ風スパ、ペスカトーレにバジリコをふんだんに振りかけた「ペスカ・コン・バジ」をはじめとするオリジナルメニューが多くて迷ってしまう

ことに加え、平成の半ば頃までは名物オーナーがお店の中央に鎮座しお客への声かけやホール担当の男性従業員に大声で激励?(いや罵倒なのか?)するパフォーマンスがこの店の売りでした。先日米国から帰国後久々にこのお店を訪ねたのですが、件の女性オーナーは見当たらなかったので鬼籍にお入りになられたものと拝察いたしました。あの頃はオーナーの大声でメシも喉を通らないことが多かった方も多々おられたのではと拝察いたしますが、ご不在ならばまたそれで物足りなさを感じるという人間の虫の良さを思いながら思い出と一緒にダニエルをすすり込みました。

2  岡山県産岡山市中区のラーメン店、「Tラーメン」

 昼飯時には、この小さなお店の周りは違法駐車の車両でごった返すんです。なんせ専用駐車場は3台分しかないのだから無理もありません。どうしても店の前に停めたいのなら午前11時の開店と同時に入店するくらいの覚悟が必要なんですね。最近は付近の住民からの苦情でお店の近くに数台停めれる駐車場を確保したようですが、やはりお客の数をカバーできるだけのキャパシティを期待するのは無理な様子。

 駐車場が小さいのがこのラーメン屋の特徴ではあるのですが、更に「もう一つ」他店には絶対に無いと思われるパフォーマンスがこのラーメン屋さんに。

 それは、「夫婦喧嘩」というよりも旦那が奥方を大声で罵倒するパフォーマンス。ラーメンを啜りながら夫婦喧嘩をBGMにするのは通常人であれば消化不良になりそうでどうもいただけないんですが慣れとは恐ろしいもの。夫婦喧嘩は犬も食わぬというが、客はラーメンを食べながら夫婦喧嘩をBGMがわりに楽しむという大らかさでこの店を受け入れているのかもしれませんね。とにかく盛りの多さは間違いなしです。味は。。。。

 まあいっぺん行ってみられー。

 ことほど左様に、飲食店本来の持つ「味で勝負」もさることながら店主や従業員、さらには配偶者を巻き込んだパフォーマンスを調味料ならぬもう一味として加えて繁盛しているお店もあるというお話でした。

 コロナ禍で大打撃を受けている飲食業界ですが、お店の味プラスアルファーで特徴を出してバズるのも案外水平思考的なのかもしれませんね。

 稚拙な文章と内容をここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。今後このシリーズが面白いと思われるリーダーの方がおられましたら、恐れ入りますが右のハートマークをポチッと押していただけないでしょうか?

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