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洋行学へのいざない

 今年の2月からクラブハウスというSNSを始めました。クラブハウスの「ルーム」と呼ばれる「部屋」では様々な国々の言語や話題が四六時中展開されているので好きな時間に、まさに居ながらにして各国の言語の勉強やその国々の様子を知ることができます。

 私を含め諸外国の事情をリアルタイムで知ろうとする向きには、これまで保有していた情報収集ツールに加わる強力かつ新たなツールとして大変重宝されているのではないでしょうか?

1  意外な事実

 クラブハウスを始めて気づいたことの一つ、それは私が知り合った人々の中にはITリテラシーが高く知的(だと思います。実際会ってないので想像の域を出ません)と思しきビジネス界をはじめとする各界でご活躍の方々でも日本の外で起きている出来事や、海外の歴史・仕組みなどについて意外と無関心な方々が多いということです。

2  無関心・知らなくても日常生活に支障がない

 日本の外で何が起きているのか?何故それはそうなっているのか?など全く知らなくても普通に生活できるし日常生活には全く支障がありませんよね?学生時代の受験勉強みたいに度々テストされるわけでもないし、その話題に触れさえしなければ自分がそういうことに関心が無いとか、知らないと相手に知られることもないので恥でもありませんよね?

3  風が吹けば桶屋が儲かる

 中南米の小国で大統領が暗殺された、米国の西海岸で異常高温が続き何人もの死者が出ている、欧州では記録的な豪雨で未曾有の災害に見舞われている、アフリカの最南端ではかつてない暴動が起きている、アラビア半島の最南端ではかれこれ8年間もの間内戦が続いていて子供まで兵士に駆り出されている、東南アジアでは新型コロナの亜種が猛威をふるっている、等等現実に世界の各地で起きている、動いている情勢について全く知らなくても本当に日常生活に関係ないのでしょうか?

 世界のどこかで発生した何かが世界中に100年ぶりの惨事をもたらし、今も影響を及ぼし続けていることを私たちは新型コロナウィルスで学んだのではないでしょうか?確かに世界中のどこかで何が起きようと、起きたとしても短期的なスパンでは何の影響も無い様に見えます。しかし、これらの事象は目に見えないところで私たちの日常生活、経済活動、国の政治、安全保障に少なからず影響を与える要素を持っているのではないでしょうか?

 これつまり「風が吹けば桶屋が儲かる」的考え方ですが、「当たらずとも遠からず」で今すぐにではないにしても来週、来月、或いは来年に私たちの日常に多かれ少なかれ関わってきそうだと思われませんか?

4  「洋行学へのいざない」〜知らないよりは知っていた方が

 洋行学という言葉自体は、故矢野暢氏(タレントの有田さんの遠縁だとか)が生み出した造語のようですが、要は海外の事情について関心を持つということなんでしょう。世界で何が起きているのか?株やFXをやっておられる向きは常にこうした情報に敏感なのでしょうが、普通に暮らしていれば世界のどこで何が起きようが関係ないのですが、本当にそうでしょうか?

 インターネットの普及、IT技術や移動手段の革新的進歩は世界の国々の距離感を圧倒的に縮めてしまい、かつては世界のどこかで起きた事象が数日或いは一週間後に手元に届いていたのが数分、場合によっては数秒で手に入れようと思えば至極簡単に入手できる便利な世の中になっています。

 かつて海外にいたとき衛星版で送られてくる読売新聞を貪るように読んで日本で何が起きているかを把握していたアナログ時代を経験している私は、今の時代の便利さをありがたく感じている人々の一人です。

 各国の物理的距離感ではなく感覚的距離感が極端に縮小された今、日本を取り巻く環境はますます厳しくなるとともに迅速な対応が迫られる時が来るでしょう。

 直接的に関わる周辺諸国はもちろんのこと、疫病、経済、安全保障など様々な国々で起きるあらゆるカテゴリーのプラス・マイナスの事象について

  これを知っていたから助かった、救われた

と実感される局面が来るのではないかと思っています。

 その時に役立つ知識の一つが「洋行学」ではないでしょうか?

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。この話題について面白いとお感じになられましたらポチッとハートマークを押していただけたら幸いです。ご好評をたくさんいただけましたら、本件をシリーズもので続けたいと思います。 

 

 

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