前半キャラクター紹介no.4:宝条瑠魅[著:あざみ]

イラスト：江良エス子

皆様こんばんは、犯罪者隔離世界へようこそ。

本日は宝条瑠魅（ほうじょうるみ）について語りたいと思います。
本編３話のネタバレを含みますので、もしまだゲームをプレイされていない方はブラウザバックか、上記ご了承の上、お進みください。

さて、ルミちゃん、ルミちゃんですね……。何から語りましょうか！！
プレイヤーの皆さまにおかれましては、３話の後半で秘書ちゃんと一緒に３回目のコイン革命に勝てた瞬間、「よし、エリア３も攻略したぞ！！１話のミズキ君と２話のハナちゃん、３話のカジーと、今後も順調に署名を集めていく物語なんだろうな…………あれ！？！？」と、なっていただけていたら、作者として冥利に尽きます。

ルミちゃんは見た目はお嬢様、口調はギャルという私の大好きな要素を詰め込んだキャラクターになります。年齢は24歳で、高校生の時にこの世界に来ています。30歳のカジーとは6歳差なわけですが、あだ名タメ口でめちゃめちゃ懐いていますね。恋愛感情ではないとのことでしたが、子供たちの言葉から、カジーの方もルミちゃんのことは信頼している様子がうかがえます。

陽気なルミちゃんと冷静なカジーの２人は、３話において良い凸凹コンビだったのではないでしょうか。それがまさかのラストです。ルミちゃん豹変。一枚絵からも、セリフからも察せられたかもしれませんが、これにはカジーも驚きだったようです。

さて、そんなルミちゃんの罪状ですが…………明かされていませんね。前半で出会った６人のメンバーの中で、唯一罪状がわからないキャラクターとなっています。（もしかしたら４話の古和釜さんが作中ではっきりと記載はされていなかったかもしれませんが、公式サイトに「不当な医療行為」と明記しています）
謎だらけのルミちゃんですが、今後登場する恋人——片桐輝明（かたぎりてるあき）の登場と共に少しずつ解き明かされていきます。エリア６のリーダーである輝明の登場は５話目の終盤なのですが、次いで６話の最後に、物語は大きく変化します。
シナリオを共有したメンバーの一人が、６話の終わりを、「第一部完って感じですね！」と言ってくれましたが、まさしくそうだと思います。
後半は秘書ちゃんだけではなく、一人一人、すべてのキャラクターが主人公、と思われるような群像劇へと発展していくからです。ミズキ君やハナちゃん、カジー、美作、古和釜さんと、前編で活躍したキャラクターもまた出てくるので、ご期待いただけたら嬉しいです。

話をルミちゃん個人に戻します。彼女を演じてくれたのは、猪芝佳さん。猪芝さんは、３年前に私が、「Xでボイスサンプルを聴いて素敵な声優を探す」という日課をこなしていた時期にお見かけして、サンプルボイスを聞いて、一目ぼれしてすぐにコンタクトを取った声優さんです。最初に収録していただいた音声のゲームをまだ仕上げられていないことがひじょうに申し訳ないのですが、（ゲーム性とプログラムで躓いております……）、次にsteamでリリースした作品にもボイスを提供していただきました。
そんな猪芝さんですが、多分みなさん、サンプルボイスの冒頭を聞いたらびっくりすると思います……めちゃめちゃイケボなんですよ。
お世話になっているレコーディングスタジオのお兄さんが、「男性声優だと思ってました！」と驚くくらいに、低音かっこいいボイスなんですよ！！以前にご依頼した２人の役も、男声としてお願いしていたくらいです。

そんな私が猪芝さんにルミちゃんを託したのは、女性サイドのボイスサンプルも聴いてそちらでもご一緒してみたいと思ったこと。そちらにはギャルのサンプルは無かったのですが、純粋に猪芝さんのギャルが見てみたかったから！という私利私欲な理由です。私がギャルお願いできませんか？と最初にお伝えした時、ギャルですか！？と驚いた猪芝さんの声が今でも忘れられないです。無茶ぶりすみませんでした。
けれどもさすが猪芝さんです。ルミちゃんを素晴らしいキャラクターに仕立て上げていただきました。最初にご提出いただいた３つのサンプルボイスの内、一番高い声で収録していただいたボイスが今のルミちゃんになります。まさに、イメージ、通り！！私には残念ながらギャルの友達はいないのですが、実際にルミちゃんにあだ名をつけられて迫られたらイチコロな気がします。友達にめっちゃ欲しい～～～と思ってしまう、KAWAIIを体現したような彼女ができました。すごい！！

そしてルミちゃんと言えば、「あ、やべー奴だった」という感想を持った方が多いかなと思うのですが、ギャップ、は彼女の魅力のひとつだと思います。豹変後、やばいですよね。ルミちゃんの高笑いを最初に聞いた時、背筋がぞくぞくしました。台本で思い描いていた以上に恐ろしく、でもルミちゃんの可愛さと明るさの延長線上にある、狂気が、最高にイイ。エリア１と２で安心していた皆さんに、「ここは犯罪者の世界だった」という記憶を呼び起こしてくれるかのような、名演技だったと思います。

ルミちゃんに関してはまだ語れることが少ないので、中編・後編での彼女の動きに注目していただければと思います。機会が訪れましたら、またたくさんお話ができたらと……。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
またお会いしましょう：）

犯罪者隔離世界：主催
あざみ