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イントロダクション〜自己と出会い、世界とつながる

時代はめまぐるしく変化し、メディア環境もインターネット中心に地球をかけめぐる状況になりました。

「伝えること=コミュニケーション」のあり方も大きく変わりつつありますが……このサイトで伝えていきたいのは、どの時代、どの国や地域でも変わらない、とてもベーシックなこと。

「私たちは、身体と生命を持ったヒトという生き物である」

その生き物としてのヒトが持っているポテンシャルをどう引き出し、発揮していったらいいのか?

出版の仕事を通じ、身体と生命にまつわる分野に深く関わってきた経験を活かし、「共感」と「普遍性」をベースにした世界観、観念に陥らない、裏付けのある夢とロマン(?)を探求していきます。

自己と出会い、世界とつながる「物語」を一緒に紡いでいきましょう。

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生命・身体・社会をつなぐ
冒頭で述べたように、この地球で繁栄してきたヒトという生き物は、共通の身体(カラダ)を持ち、身体を通して生命(いのち)を育み、さまざまな文化を創造してきました。

多種多様に分かれた文化は、時として争いの要因になりましたが、本来、根底にある身体と生命に差異はありません。身体と生命こそ、この世界とつながるための最大の拠りどころであり、異文化コミュニケーションの土台にもなります。

医療、健康、食、生命科学、人類学、民俗学、哲学、ボディーワーク……様々な分野の専門家に取材し、学んでいくうちに、身体の内側と外側の深いつながりに気づき、生命・身体・社会をひっくるめた世界そのものに視点が向かうようになりました。

そのなかで生まれたのが、「生体コミュニケーション論」です。

ミクロからマクロまでこの世界はひとつにつながっており、あらゆる学問はその橋渡しをする入り口として機能しています。すべてはつながっていることを知るための断面として、世界はさまざまな専門分野を生み出し、知の探求を続けてきました。

バラバラになった世界からつながりを取り戻すこと、僕はそこにコミュニケーションの本質を見出します。つながることで断面にみなぎっていた力=知性はよみがえり、学んできたことが生きる力、希望につながっていきます。

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東京から葉山、そしてハワイへ
ヒトはアタマ(脳)で考え、ハラ(腸)で感じながらこの世界と向き合ってきた、ちょっと変わった生き物です。

思考回路である脳=アタマによって生み出される世界は、あくまでバーチャル。身体の中心にあるハラは行為(動作)の起点であり、生命の源。そこに生物的なリアリズム、実体としての生きる力が存在します。

ハラの感覚を養い、「古くて新しい」カラダの知恵を共有していくことが、すべての始まり。アタマからハラへ、二つの回路をつなぐクリエイティブな融合は、いま、すでに始まっています。

コミュニケーション力を高め、世界に調和をもたらすため、生物としての「感じる力」を磨いていく。

さまざまな分野に学び、体験し、こうした感覚を取り戻していく過程で実感するようになったのは、心身の基礎となる《食》の大切さ。そして自分が暮らし、仕事をする《場》の影響の大きさでした。

2013年には、ハワイの大自然に魅せられたことをきっかけに東京脱出を決意し、三浦半島の葉山に移住。以来、葉山(小さな自然)・ハワイ(大きな自然)・東京(都市)を行き来しつつ、内なるスピリチュアリティ(霊性)、身体感覚を磨いてきました。

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「失われた叡智」の探求
内なるスピリチュアリティは、古い歴史の地層のなかに眠っています。近代の地層を掘り起こしていくなかで見出せる、ヒトの無意識層に宿った「生きる知恵」にこそ、いまの世の中の行き詰まりから抜け出すKEYがあると実感しています。

心配することはありません。複雑化の一途をたどる世界のなかで、ヒトは自我が肥大化し、環境を破壊する異分子のように変わってきましたが、それでも生きることが許され、こうしているいまもなお、過去から未来へ進化と変容の旅を続けています。

ボディの進化は微々たるものですが、マインドは目まぐるしく変化し、いまスピリット(意識)を覚醒させる次のステージへと向かおうとしています。

それは一見すると先へ先へと進む道のように見えて、じつは過去を振り返り、思い出す道でもあるでしょう。

すでに知っているもの、初めからわかっていること、一貫して変わらないもの。そうした暗黙知的な世界へと自己を接続し、「失われた叡智」を取り戻すべく必要な《場》と《情報》を提供していく……それが僕たちの仕事であり、使命だと感じています。

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書を置いて、世界に出よう
さて、時代がめまぐるしく変化するなかで、これまで仕事で携わってきた「紙の本」の位置付けも大きく変わりつつあります。
本が売れなくなったと言われて久しいですが、それは悲観すべきことでしょうか?

いま問われているのは、「どう伝えるか」よりも「何を伝えるか?」。伝えるためのツール(メディア)が仮に役立たないものになったとしても、伝える内容自体、ニーズがある限り色あせることはありません。生存環境が大きく変化するこの時代、いったい何が求められているでしょうか? どんなことに本当のニーズがあるのでしょうか?

その答えは、アタマで考えてもわかりません。身体と生命の世界に接続すること、直感を研ぎ澄まし、知性の力で文字や言語に置き換えること。
「どう生きるか」という世界観は、「よりよく生きるための解釈」です。
最良の解釈を「真理」と呼ぶのであれば、僕たちはまさに真理の探究者として、既成のパラダイムを超えた「道」を示さなくてはなりません。そのために世界を旅し、人とふれあい、日常のなかに「これから見る夢」を還元させていきましょう。

僕たちは宇宙の中の小さな存在ですが、この広大な世界をどこまでも優しくとらえ、変わらないものに深い愛のまなざしを注いでいきます。
目を開き、腹を据え、「おそらくことは間違いないだろう」「おおよそこれで正しいだろう」というコモンセンス(信頼)を見つけ出し、たくさんの人と分かち合っていきたいと思います。

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