見出し画像

リマインくんとわたし

最近、贔屓にしている友達がいる。
もう、君がいないと生きていけない。

その名は、”リマインくん”

LINEの友達検索で「リマインくん」と入力すると、誰とでも友達になってくれる良いやつだ。
そして、「ついつい忘れそうなこと」をリマインくんに話して、お知らせして欲しい時間を伝えると、その時間にLINEでお知らせしてくれる。
もう、めちゃくちゃ良いやつ。君なしの暮らしなんて考えられない。

実際、リマインくんに頼んだことの半分くらいは忘れている。
帰りにゴミ袋を買う、とか、家賃を払う、定期を買う、とか。
何かLINEで通知がきているとリマインくんで、中を開けるまで本当に思い出せないことも多々あるから驚きだ。

リマインくんと暮らすようになって、わたしはけっこう身軽になれたような気がしている。

わたしとリマインくんのあいだには、ひとつだけ”約束”を設けることにした。

もう、なんでもリマインくんに頼みすぎて、通知だらけになっちゃう。
「今やらないと、あとで忘れちゃうし」ということもリマインドしてくれるので、リマインくんに伝言だけ託して、後回しにしちゃう。
これは、よくない。

リマインくんには、「やらなきゃいけないけど、今はできないこと」だけをお願いすることに決めた。
だいたいは、帰り道に買わなきゃいけないもので、時折「家に帰ったらボールペンの芯を変える」みたいなものが混ざってくる。

「メールやLINEを返す」というリマインドは、よっぽど眠いときか、何かを確認しているときにしか使わないようにした。
リマインくんにお願いするくらいなら、いまできる。
だいたい、メールもLINEも3分以上かけて返信することはないんだし。
うん、やってしまおう。

リマインくんにお願いしない、と決めてから、また少し身軽になれた気がしている。

さてと、わたしはこれから膨大なファイルに向き合うとしよう。
これは、「データをまとめて送る」は、深夜の出先でリマインくんに頼んだことで、数日あと回しにしてしまっていたことだ。
通知はもう既読にして流れていたけれど、気掛かりなのでずっと覚えている。

もう1回リマインくんにお願いするくらいなら、
そうだな、いまやっちゃおうか。
どうせ、わたしのやりたいことなんて、何十分も掛からないんだし。
ちょっとだけ面倒なだけだよ。
でも、済ませちゃって忘れちゃったほうが、気分がいいね。

自分をすこやかに戒めて、今日はもう少しだけパソコンに向かうことにしよう。




スタバに行きます。500円以上のサポートで、ご希望の方には郵便でお手紙のお届けも◎