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【教えてミツルさん】生きやすさの話

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鍼灸師の先生”ミツルさん”に聞いてみた、生きやすさのこと。深呼吸も面倒な怠惰で、虚弱代表のわたしが、「めんどくさいけど元気になる方法」を問いかけてゆきます。疲れやすい、やる気が起… もっと読む
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【解答編】 不調と戦う僕たちの疑問、専門家の選び方

インタビュー記事を書いてみたい、と思っていたんです。 言葉の世界の末端を生きるものとして 「書きたいものだけを書く」、それだけにこだわってきたわたしですが、「書きたい」の中に「誰かや、何かのことを書きたい」という欲が湧いてきて 最初に書くなら、ミツルさんがいいって決まっていた。 コロナ後遺症というわたしのヤマイに対して、 “鍼灸あんまマッサージ師”という立場で手を差し伸べてくれたひと。 ▼ミツルさんとの出会い 最初からわたしは「ミツルさんみたいな人に施術してもらいたい」っ

【講演会感想文】賭して、伝えたかったこと #526呼吸

 2024年5月26日  ”アートフォーラムあざみの”にて、鍼灸師ミツルさんの単独講演会がありました。  ミツルさんには、どうしたら「健やかに過ごせる時間が増えるか」ということを相談していて。なんだか頭痛いとか、だるいとか、生産性が低い時間帯ってあるじゃん? それを減らしたくて。  適切に動ける時間。好きなことを楽しいと思える時間が増えること。「生きやすいってことだよね」って、わたしもちょっとずつ理解してきたところ。  わたしが知りたいことと、ミツルさんが話そうとしてたこと

【教えてミツルさん】 気圧って何なの?

 わたしの名前は、ねる。  深呼吸すら面倒なのに、健康への執着心を持つ女。  病気(コロナ後遺症、非定形うつ病)になってしまってから、日々の生産性がガクンと下がってしまって。  起きていられる時間や、パソコンの前に座っていられる時間が、ぐんと減った。  健康になりたい  好きなことを、好きなだけ楽しみたい  人生を、”好き”の意志で選択し続けたい。  わたしは今日も、願っている。  そして、世の中の「痛み」の根源に、よく見かける言葉があることに気がついた。  それが、「

【教えてミツルさん】 睡眠の質を上げるには、どうしたらいいの?

 わたしの名前は、ねる。  この名前の由来のひとつは、もちろん「寝る」にある。  寝ることがいちばん好き。気づくと寝ている。昼寝が好き。昼寝がガチ寝。寝れば寝るほど眠くなる……  人生でいちばん嫌いなことは「起きること」という矛盾を抱えながら生きる女。  30代の半ばを越えるそのときに、新たな持病(コロナ後遺症、非定形うつ病)を抱え、健康について考える36歳。 ▼少し前までの、休職中(会社に行けない)のわたし  健康になりたい。  でも、健康は「取りに行かないと手に入ら

【教えてミツルさん】ご自愛ってどうすればいいの?

 わたしの名前は、ねる。  信じられないほど怠惰な女。  毎日noteを更新しているのは仮の姿。 「今日やらなかったことは、明日もやりたくない」  けれども自己肯定感を下げると疲れるので、仕方がなくnoteも毎日更新することに……  書くことより、眠ることとおしゃべり、ゲームとアニメが大好きな36歳……できればずっと寝ていたい。  頑張るのは嫌い。  でも、頑張れない自分はもっと嫌い。  なんとなく、ずうっと身体が重たくてやる気が出ない。  怠惰な自分が大嫌いだったけれ

【教えてミツルさん】 どうして呼吸が、生きやすさ繋がるの?

 わたしの名前は、ねる。  信じられないほど、体力がない女。  中学生の頃から、居眠りの常習犯。(疲れてるんだから寝かせとけ、って言われた)  高校では、ペンを持ったまま眠る方法を身に着け  大学生の学祭準備では、眠すぎて会場の隅で倒れていた女。(疲れてるんだろうから寝かせとけ、ってやっぱり聞こえた。懐の広い友人がいてよかった)  その頃の二つ名は、松永”爆睡”  とにかくよく寝ていた。  おとなになったわたしもスキアレば眠り続け、世の中が流行病の渦に巻き込まれたのち、自

【感謝編】 不調と戦う僕たちの疑問、専門家の選び方

▼先日執筆した、10,000字の超大作 (普段のエッセイは、1000字〜2000字くらい) 有益(わたしは早く知りたかった)と思える情報を多く組み込んだための長文でした。 あまりにも長文すぎたため、最後まで読んでいただけるか不安でしたが「読みやすかった」「タメになった」など、たくさんのご意見ありがとうございました!! 本日は、Xでお声掛けいただいたご意見を紹介させていただきます。 (すごく、すごく嬉しかったので) 桜さん、ありがと〜〜〜 持病・不調と戦う同志である、あ

【不調と戦う僕たちの疑問】 どんなとき、専門家を頼ったらいいの?

「今日だけでもね、松永さんで5人目です」 ニコッと言われて、拍子抜けだった…… 12月13日、明け方 ふいに目が覚めるなんてことはよくあるけれど、なんだかおかしい。 お腹が、痛い気がする。 と思ったのもつかの間で「いだい……痛いよォォォ」と泣きわめく朝5時。 いや、ほんとうに痛かった。 寝ている同居人を起こそうか本気で悩んだけれど、薬局も病院もやっていないのに起こすのは申し訳ない。などと、最低限の冷静さを持ち合わせるわたし。 しかし、これなんつーか、放っておいても治らない

【感想文】 講演会”発達障害という才能を最高に輝かせる方法”

はじめに障害、という言葉を聞いてどう思いますか? あるいは、「発達障害」という言葉を聞いて、その意味を説明できますか? わたしは「難しそうだな」って思っていました。 だって、とってもデリケートだし、触らぬ神になんとやらと言うし、わたしにとって、差し迫った問題ではない。 それでも、お世話になっている鍼灸師のミツルさんが「発達障害に関してのイベントをやることになった」って言うならば もう、化石くらい古くなってしまったむかしのトラウマよりも、説明できない恐怖心よりも、 いま目の

今ならカボチャも作れるから 〜逆上がりができなかった頃のわたしへ〜

流行りの、スイカゲームってやつをダウンロードした。 同居人が好きそうだなァと思って、「やってみる?」と相談したら、「やりたい」と言うので買ってあげた。 わたしはなかなか良いヤツなのである。 (正直なところ、十余年も一緒にいるのに、この男が何で喜ぶか未だよくわからないので、わかったときには喜ばせるようにしている。価格240円) 溶けるような時間の中で、同居人はスイカの制作に成功した。 スイカゲームとは、スイカを作るゲームなのである。 そして、なかなかスイカを作るのは難しいゲ

【感想文】世界を変える子どもたち +10/29講演会に向けての予習

「”発達障害は才能である”っていうテーマで、講演会をやるんですよ。相模大野で」 ミツルさんが言う。 ちょうどさっき決まったところで、と。 講演会、相模大野。 聞いたことのある言葉が、パッと脳内で点灯する。 町田には、長いこと暮らしていた。 大学が町田で、そのまま長らく住んで、職場も町田だった。 相模大野はその隣の駅で、正直あまり行ったことがない。 けれども、この広い東京で(相模大野は神奈川だけど)、知った地名を聞くと、ほっとする。 それも”よく知った”地名というのは少な

もう、魂を燃やさない

驚いている。 心から驚いているのだけれど、これ以上的確な言葉が思い浮かばない。 信じられない、というのは少し違う。 現にわたしの足は、“動いて”いる。 呼吸が深い。 青葉台の駅を降りたそのときには、ほとんど息ができなかった。 徒歩3分、 それは嘘だよ、と半泣きでGoogleマップを睨んだ。 歩いたことがない道だからか、わたしが人類の規格外サイズの歩幅しか持ち合わせていないからか そしてこの肺も、原因のひとつだろう。 あんなに愛していた煙草を手放したというのに わたしの