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「不登校」がもたらす不安を支えるために必要な「地域の居場所」

「子どもと大人が夢を共有できる居場所」の5月のオープンを目指し、急ピッチで作業を(子どもたちと共に!)進めています。

総出で床作り
すべり台完備

「子どもと大人が集まる地域の拠点」を目指しているのですが、もちろん「不登校の子どもたちの居場所」として活躍してもらうことも考えています。

不登校の子どもたちが、その状況のメリットをいかんなく発揮してよりよい人生を歩むこと。そして、「不登校」という言葉自体を消滅させるための本拠地として大きくなっていくことを目標としています。

そんな活動をしているものですから、ずっと頭の片隅には「不登校」についてあーだこーだ考えています。

そんな考えの中の一端を、かなり偏っているのかなぁと思いながらも、言葉にしてみることは大切なので、ここに書き留めておこうと思います。

▼「不登校」がもたらす自由と不安

教員生活が長くなると、本当にたくさんの不登校の子どもたち、そして親御さんとかかわらせていただく機会があります。

さらに、地域に出てマルシェなんかしていると、自分が勤務している学校外の家族ともご縁をいただくことも増えました。

子どもコーヒー屋さんもやっています!

自分が経験した不登校。教師としてかかわった不登校。そして、第三者としてかかわる不登校。様々な視点からみても、「不登校」の一言で全てを言い表すことはできないと感じます。

こんな僕でも、「不登校」について発信できるようになる前は、不登校に対するネガティブさを強く感じていました。もちろん、「不登校がチャンスだ!」なんて口が裂けても言えませんでした。

しかし、「不登校がチャンス」というのは、僕が導き出した結論であり、「不登校にかかわる全ての子どもたち」には当然あてはまらない部分もあるでしょう。

ただ、逆に考えれば「全てに当てはまる事実」なんて方が難しいのであり、「チャンスだ!」と考えて「一緒に活動しましょう!」という考え方の親御さんたちと活動を広げていけたら僕が経験してきたこと、そして、僕が生きる意味も少しはあるのではないかと決めたのです。

メンバーシップサポーターとして見守っていただけるのも大歓迎👇

そんな”気づき”を得たとき、新たな疑問が生まれました。

「そもそも、『不登校』って何が不安なんだろう?」

ということ。

そんな疑問のヒントとなる記述を「#身銭を切れ」という本の中で発見しましたので書き留めておきます。

どうやらイソップ童話でも取り上げられているらしいオオカミと犬の物語。

あるとき、オオカミと犬が出会いました。
犬は、自分の生活がどれだけ快適で贅沢三昧なのかをオオカミに自慢して、仲間になろうと誘います。
しかし、オオカミは1つ気になることがありました。そして、質問します。「首につけているものは何だい?」
犬は、不思議がることもなく首輪について説明しました。
オオカミは、その使い道にギョッとして「君の食べているものなんて、ひとつも羨ましくない。」と言ってその場を走り去りました。
オオカミは、今でも走り続けています。

さて、あなたは犬とオオカミのどちらになりたいですか?

こう聞かれると、かっこいい答えは「オオカミ」でしょう。

しかし、多くの人はオオカミになると「不安」を抱えます。なぜなら、完全な自由はリスクと表裏一体だからです。

これは、不登校がもたらす不安にも似ている。

学校という「首輪」が外れたのは、ある意味自由を手にしたと言っていいでしょう。しかし、突然訪れる自由は、全く知らない土地に置き去りにされた迷子のような気持ちになってしまうのかもしれません。

そして、この迷子のような気持ちを抱くのは、子どもではなく親御さん。

その理由は、「親御さんには、これまでの経験値があるから」に他なりません。学校を卒業してきたこと。受験を経て就職してきたこと。などなど、「自分の経験」で物事を判断することができるため、子どもさんが親御さんが経験していない「不登校」という状況になったとき「不安」を喚起するのです。

▼「不登校」がもたらす「不安」の対処法

少々話がごちゃごちゃするのでいったん整理します。

「不登校」がもたらすのは、ある意味「自由」であり、人間は予期しない「自由」に対してもてあましてしまうが故、リスクを大きく感じて「不安感」を募らせてしまう。

しかし、子どもと親御さんで「不安感」の抱き方は違っています。

親御さんの場合、「自分の経験値」があるからこそ、「不登校」という状況が訪れた段階から不安感が押し寄せるケースが多い。

しかし、子どもの場合、「不登校」という状況になった当初は不安感もありつつ、安心感もあるでしょう。

どちらかというと、不安感が大きくなるのは、不登校という状況からしばらく時間が経過したときなのではないでしょうか?

そして、この「差」の扱い方は考えおいた方がいい。

とうのも、子どもの不安が大きくなり、親御さんの不安も大きいままだと、どう考えても不安感の相乗効果。

だからこそ、子どもの不安が大きくなることを見越して、親御さんが子どもの不安をサポートしてあげる関係性になれることが理想なのだと思います。

もちろん、理想なのでそう簡単な話ではないのですが、そんな簡単ではない状況に対して力を発揮するのが、僕たちがつくっている「第3の居場所」だと思うのです。

親だからといって、子どもの全てを受け止めて全てをサポートしなければならないなんてことはありません。

親御さん自身が”つながり”をつくり、サポートを受けつつ、親+地域で子どもの可能性を伸ばしていくことこそ、これからのコミュニティに求められることだと思うのです。

▼まとめ&拠点づくりパートナー募集!

本記事では、「不登校がもたらす自由の裏側に不安がある」という内容をまとめました。

僕たちが進めている「第3の居場所」は、ここで完結しません。

これからは、「居場所づくり」の事例をもとに、様々な地域に「第3の居場所」を増やしていきたいと考えています。

ぜひ、「うちの地域にもつくりたい!」という方がいらっしゃいましたら、共に進めましょう。優秀な子どもスタッフと共に伺わせていただきます!

子どもたちと共に「地域の拠点」をつくりましょう!

ご連絡、お待ちしております(^^♪

いただいたサポートは、地域の「居場所」へ寄付させていただきます!