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それが済んだら…?




まーさんが最近
前よりも早くに、帰る支度をする。
「これから、もうひと仕事あるんだ」と。

その仕事とやらが
わたしから見て
さほど重要と思えない時、
どうしてもぶすっとしてしまう。

あと1時間、遅く帰ることが
どれだけのマイナスになるっていうの?

一緒にいられる方が
よっぽど価値があるのに
あなたはそうは思わないのね、と。

「仕事とわたし、どっちが大事なのよ?」
なんて、野暮な質問はしたくない。
だからぶすっとするしかない。


でも、こないだは
目標があるんだと、まーさんが話し始めた。

そこまで、もう少しなんだ。
そこに行けたら、楽になる。
今年いっぱいかかるかなーと思ってたんだけど、
この調子なら
少し早められるかも知れない。

だから、そこまで頑張るんだ、と。


こーゆー時は、
引き止めてもムダなので(笑)
わたしはただ
うん、うんと聞いていた。

ごねないで
ちゃんと送り出さないと、ね。


そしたら、まーさんが珍しく
思わせぶりな言い方をした。

「で、それが済んだら…ね☆」と。


前に、ねだった。
もっと頻繁に会いたいって。
それを覚えてくれてるんだ。


そうなったら、すごく嬉しい!!

なのに、なのに
「期待しないでおこう」って
瞬時に思う自分が、必ず出てくる。

予防線だ。
約束が叶わなかった時に
すごくがっかりするから。



「約束をしたら、絶対守らないといけないよ。
破られた人から、信じてもらえなくなるよ」
母に、そう言われていた。

母は根に持つタイプで、
実際に「あの人、約束破るから」と
友達付き合いをやめてしまうようなところがあった。

そんな調子で人をジャッジしているから
家族以外の人との繋がりは
すごく希薄なものだった。

そんな母からもらった統合ネタも
繰り返しワークしてきたけれど

今度はここに、まーさんとの
学びが待ってたわけだ。

過去世で、結婚の約束をしていたのに
引き裂かれたのを
ついこの間、もう一度視たばかりで。

当時のわたしは
事情が解らないままだったから、
連れ去った女だけでなく
騙されたまーさんも憎んだはずだ。

「どうして何とかして
戻って来てくれないのよ!」と。


統合してからも、
会う方向でやり取りしていても
仕事のお声がかかれば
わたしはキャンセルされてしまうので

しょっちゅう拗ねていた。
いいよって言うしかない、けど
心は荒れていて。

身口意一致なんて、全然できてなかった。
泣いて怒れば良かったのかな?


今日はとうとう、
自分から「会いたい」って言って
まーさんも会おうとしてくれたのに…

断った。
1時間、会えるかどうかだったから。


10分でも、ほんの一言交わすだけでも
会いたい!って思う日もある。

でも、今日は違ったんだもん。

慌ただしく時間が過ぎて、
「じゃ、仕事あるから」って
まーさんが立ち上がる時のやるせなさに
また耐えるのが
本当に嫌だったんだもん。




わかってる。

まーさんは、
この先、もっと頻繁に会えるように
今、仕事を片付けてくれてるんだから

わたしが素直に
「嬉しい!楽しみに待ってるね」って
言えるのが
一番のモチベーションになるのに。

そこに引っかかってくる
あれこれのエピソードを、
また統合作業しておく必要があるんだろう。


…でも、
わたし達、統合してんのに
あと1時間
長く一緒にいたいっていう望みが

なんで叶わないのよ??

こんな今が
たまらなく嫌で

今日は
そのスパイラルに
もみくちゃになることしかできなかった。



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