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学部3年で就活したからこそ大学院進学を決めた

プロローグ

こんにちは。班長といいます。今回は、電気通信大学(国立理系単科大学)の3年生であった私が1年間就活をやってみて、直面した課題、そして最終的に大学院進学を選んだ決定的な理由を共有します。詳しい就活の中身やスケジュール、教訓などは、文章が長くなってしまいそうなので、別で自己満の記事を作ろうかと思います。

就活期間

学部卒で就職するつもりだった

私は理系単科大学に所属しており、学年の7割が大学院進学にする中、就職の道を選んだ理由としては

  • 研究が好きじゃなかった(嫌いではなかったけどできる気がしなかった)

  • 早く社会人になって稼ぎたかった

  • エンジニアや機械系の仕事など理系の仕事をするつもりはなかった。

の3つがあります。私は鉄道会社に行きたかったので、そこで企画や運輸の仕事に就きたいとざっくり考えていました。

夏のインターン頃までは順調だった

順調というか、正しくはまだこの時は学部卒で就職できる見通しが立ってたと言えばいいでしょうか。行きたかった会社全てのインターンに合格することはできませんでしたが、それでも鉄道会社2社のインターンに参加しました。この2社にはその後も座談会や質問会などのイベントには積極的に参加しました。

早期選考で内々定いただいた

鉄道会社ではないですが、11月頭らへんにとある会社に内々定いただきました。その会社は、4月頃に会社説明会に参加し、9月頃にインターンシップに参加し、その後早期選考にお誘いいただきました。もちろん鉄道業界が優先でしたので、その後も就活を続けました。

冬のインターンから焦り始めてきた

夏のインターンで参加できなかったとある会社のインターンの選考(グループディスカッション:以降"GD"と呼称する)にて、周りのコミュ力と会社に対する知識などに圧倒されました。他会社の夏のGDでは私が半分無双してた状態(独りよがりのGDではない)だったのだが、半年経ったもののまさかこんなに対策されていたのか(全員文系の方でした)と、明らかに自分の準備不足であることに泣いてしましました。
結局そのインターン選考には合格できましたが、この半年間の自分の就活の甘さに驚かされました。

大学院進学を決めた理由

最初に言っておきますが、先ほど申した"自分の就活の準備不足"が大学院進学の本当の理由ではありません。もちろんそれだけが理由なら、結局大学院に進学しても就活失敗すると考えます。
本当の理由、きっかけは3つあります。

  1. 私が電通大に入学した理由を振り返った時

  2. 研究を進めたくなったから

  3. チャレンジする時間が欲しいから

私が電通大に入学した理由を振り返った時

実は私は電通大には学校推薦型選抜という、いわゆる推薦入試で入学しました。ですので入試前には大学に1000字(?)程の志望理由書を提出しました。ふと11月くらいに、自分が推薦入試に合格して3年が経ったので、当時の入試を思い出してみました。あまり覚えてないのですが、確かその志望理由書には大学院に進学して信頼性工学の研究をしたいと書いていました(これは当時の本音でした)。電通大は大学院からの就職は、大手企業からの推薦がもらえるなど、ものすごく強いのですが、就活期間は私は初心を忘れてしまっていました。学歴というものは、固執しても全く意味がないし過去に縋り付くことになるので何の成長にもつながりませんが、私は手にした学歴を"うまく利用する"ことはとても大事だと思います。

研究を進めたくなった

先ほどの理由にも少し関わります。3月になって就活の本選考が始まったと同時に研究室での活動が本格的に始まったのですが、自分が思ってた以上に研究の内容が面白く、それに関する勉強も楽しく、正直地味で過酷なES書きとか面接対策とかに手をつけたくなくなっていました。もうこの時点でいっそのこと研究にリソースを注いだ方がいいと決めました。

チャレンジする時間が欲しいから

これが一番大きな理由です。正直この理由がなければ1と2の理由があっても何とか頑張って就職していました。
私は就活を通して、自分が足りなかったところはその都度振り返って対策を練るようにしていました。就活後半になるにつれて自分の課題を振り返ってある障害に気づきました。この後それについて説明しますが、私はそれを克服した気になって、実際には全然克服できていなかったのです。それに向けてチャレンジする時間、能力を磨く時間が欲しく、それをあと就活が終わる2,3ヶ月では到底足りなかったので、大学院進学を決めました。

吃音症

先ほど申した自分が患っていた障害、それが吃音症です。吃音症とは、「えーっと」や「こ、こ、こんにちは」などどもってしまったり言葉を出せずに間があいてしまうなどの症状です。私は夏のインターンのGDは、学祭実行委員委員長で培った前で話す力を発揮できたので、そこまで吃音症は気にならなかったのですが、問題は面接でした。正直初対面の方関係なく1対1の会話はものすごく苦手でした。調べてみると私の症状は、話すときに最初の1音を発せず発せず間が空いてしまう、途中で言葉をつっかえてしまうなど、軽度な症状ではあるのですが、友人との会話でもどもってしまうのは日常茶飯事でした。私がその症状に気づいたのは、夏インターンが終わった頃でした。それ以降面接や対話でうまくいかなかったときに自信を持てなくなってしまいました。

何とか克服しようとするも

障害なので、患ってしまうのは仕方のないことではありますが、それは言い訳にはなりません。何とか克服しようと、まずは友人との会話から意識し始め、とにかく聞き専ではなく自分から話すことに徹しました。上司の方と話す時も同様です。次第にうまく話せるようになってきました。しかし蓋を開けてみたら途端に選考の面接や就活で初対面の人と話す時は吃音の症状が出てしまいます。
それは当然です。今まで私が症状を克服するために会話してきた人は知っている人だらけだったからです。慣れているに決まっています。

文系出身の人は…

もちろん吃音症の方は世の中にたくさんいらっしゃいます。しかしその人がどのように克服してきたか、私は調べてみました。すると、吃音症を実際に克服した体験記などはありませんでしたが、とあるものを見つけました。それは"長期インターン"です。これは、例えば営業やコンサルなど様々な周囲がありますが、これらは全て、インターンとはいえど社員の一員として、世に出てアポや商談、会議など積極的に参加します。もちろんタスクなどしんどいでしょうが、これを乗り越えたら圧倒的な自信につながるだろうし、私も知っていれば挑戦してみたかったです。エンジニアを除くそれらのインターンに参加している方はほとんどが文系の方でした(もちろん理系の方もいらっしゃいました)。
文系はよく"暇だ!""たくさん遊べる!"と耳にしますが、私もそう思っていました。しかし実際はそうではありませんでした。自由な時間が多いからこそ、チャレンジできることがたくさんある、そして長期インターンなど様々なチャレンジを体験し、いつでもアドバイスをもらえるOBOGがたくさんいるのです。
比べて私の大学は、毎週授業のレポートだらけ、レポートの合間にバイトしてやっと、他大学より遅めの長期休みによりインターンの時期とテスト期間が被る、周りが大学院進学ばかりで学部卒の就活のサポートがあまりないという、あまりにも文系の学生とは環境的にも不利であると、その時ようやく気づきました。

逃げ・言い訳と言われてもしょうがない

ここまで、吃音症、理系で授業のレポートがしんどいなど、側から見れば言い訳にしか聞こえないことばかり言ってきました。そうです、世間から見れば言い訳です。世の中情報戦ですし、やったもん勝ちです
から、、、
しかし、知らなかったこともまた事実です。これが私なりに出した結論ですので、これを知った以上、何かしら今から挑戦しなければいつまでも吃音は治りません。

大学院は絶好のチャレンジの場所

大学院に進学して(というか大学院に合格できたら)、コンサルや広告の長期インターンに挑戦しようとも考えています。
しかしよく考えてみると、大学院の場でも克服できるのではないかと考えました。大学院では、自分で研究し論文を書き、さらに学会発表では専門の教授の前などで自分がやってきたことを堂々と発表しなければなりません。これによるメリットは以下のものが考えられます。

  • プレッシャーがのしかかる環境で積極的になることで、自分の自信やコミュ力の向上につながる

  • (研究の分野的に)鉄道会社のお偉いさんが学会発表に来られることがあるので、コネを作ることができる

  • 日本語や英語の書く力、話す力、聞く力、いづれも鍛えることができる

もちろん時には厳しい指摘を受けることもあり、その流れから教授たちと会話することになることもあるでしょう。そのくらいプレッシャーがのしかかる環境で積極的になることで、私の自信やスキルアップにつながると考えています。

エピローグ

私は大学2年生3月から本格的に就活を始め、学部卒で就職するつもりで活動していました。しかしながら、私がこの就職活動をしていなければ、自分の今までの人生を振り返ることが出来なかったし、大学院という厳しい世界に飛び込もうという気持ちにもなれなかったし、そして何よりも、吃音症という障害にも気づけなかったと思います。しかし悪い意味で言えば、私の就活期間を含むこれまでの人生で、自己理解や企業研究など準備不足だったと思います。諦めた、逃げた、そういうわけでなく、私の現状において、一番スキルアップできる選択肢を選ぶことが出来てよかったと思います。

まだ就活をしていない大学生の皆さんへ

私は就活を1年間就活をやってみて、上記の理由から、結局ありがたくもいただいた内々定は辞退させていただき、大学院進学という道を選びました。
もうすでに学部卒で就活する!という皆さん、もうすでに就活は始まっています。皆さんが思っている以上に時間はありません!今からでも、自己分析、企業分析など進めてみてください。
また、文理問わず(医学部や看護、教員志望、司法試験等除く)大学院に進むと決めている皆さんでも、学部3年次にぜひ就活(インターンなど何でも)をしてみてはいかがでしょうか。理由としては上記の通りなのですが

  • 社会(会社の雰囲気等)を知ることができる

  • 視野を広げられる

  • 自己分析できるいいきっかけになる

など、次年度に就職しなくても得るべきメリットがたくさんあります。例えば夏季休業期間など、サークルや遊び、バイトに費やしたいところだと思いますが、この機会しかありません。もしかしたら就活が自分の研究のヒントになるかもしれません。いい機会だと思って、少しだけでもインターンなどに参加してみてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、ご清聴ありがとうございました。

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