【警察エッセイ】アウトレイジな檻の中

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の極妻の弟。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、指は詰めておりますかい？

いきなり血生臭い仁義なきエンコ詰めからスタートしたけども、極道またの名をヤクザのイメージとして指を詰めるっていうのは皆さんにもあるかと思う。

花山も『ヤクザ=指を詰める』というイメージをずっと持っていたんだけども、どうやら今どきは指を詰める事も少ないらしいね。なんで、カタカタの堅気のお前がそんな事を知ってるんだと聞かれたら、ちょっと前まで警察官をやってたからなんよね。

警察官とヤクザは切っても切れない関係ではあるし、何なら花山は留置所での勤務も経験しているから、おそらくだけどシャバのパンピーの人と比べると会ってきたヤクザの人数が違うんよ。

お、今日はヤクザ回かと期待させちゃってるかも知れないけども、ヤクザ回であるのは間違いないんだけども、今回は一風変わったヤクザ回。というか、暴力団対策の係を経験した事もないし、現職の間も留置所以外じゃほとんどヤクザ絡みの事案を処理してないから、ぶっちゃけ内情は全然詳しくないんよね。　

なんなら、今はYouTubeでモノホンのヤクザだった人が動画配信してたりするから、内情が気になる人はそっちを観てもらった方が絶対良いね。

花山は花山らしく、留置所でのヤクザはどんな感じなのかっていうのを指を詰める勢いでお伝えしようかと思う。

■檻の中の極道

留置所ならどこもヤクザの人が多いかっていうとそんな事はなくて、もちろん田舎に行けば行くほどヤクザの割合派減っていくのね。

花山は別記事で何度も紹介している通り、全国区の都会の警察署の留置所で働いていたから、そりゃ右を見たらヤクザ、左を見たらヤクザ、ヤクザに四方八方囲まれたってくらいヤクザが入ってくる様な環境だったんよ。

地域的にも現時点でまぁまぁのポジションにいる組がある場所だったし、『ヤクザ的には働きやすいんか？』ってくらい花山が働いていた地域で悪さをしては捕まるのよね。

そんで、留置所内でヤクザってどんな感じなんかっていうと、結論から言うとシャバと留置所の中では様子が全然違うんよ。

一言で言うと、マジで優等生。これは留置所勤務の経験がある人は結構分かってくれると思うんよね。もちろん、留置所の中ですら、どうしようも内様なヤクザもいるけども、ほとんどのヤクザはまるで手の掛からない優秀な学生みたいなんよね。

『どういう事？』って思われる人が大半だと思うけども、理由を聞いたら納得いくんじゃないかな？

一つに、留置所の経験が豊富なんよね。ヤクザをやってるくらいだから、皆さんが旅行に行くくらいの感じで捕まって留置されるんよ。なんなら、花山が留置所内で会ったヤクザで初めて留置されるって人は一人もいなかったね。どんなヤクザでも数回は軽毛していて、十数回経験シテイル人なんてザラって感じ。

だから、留置所内でのルールを分かっているし、留置所内で暴れたところでどうしようもないっていうのを理解しているから基本的にはおとなしいんよね。

二つに、よっぽどの重大犯罪をやってたり、余罪多数や執行猶予中に捕まったとかがなければ、最短留置日数で出られるからなんよね。『何それ？犯罪をやったのにすぐに出られるのなんておかしくない？』って普通は思うよね。花山も最初は思った。『刑務所で数年塩漬けにしとかなアカンやろ』って。まぁ、でも別にこれは警察とヤクザが癒着しているからすぐに出られるってワケじゃなくて、多分結構な裏のチカラは働いているんだろうけども、ヤクザの組にはお抱えの弁護士がいるし、被害者と示談で終わるってハナシも少なくないらしいんよね。　　

だから、留置されている間に変な事を起こさずとも予定通り行けば数週間の我慢でシャバに出られるからおとなしくしておこうってなるんだと思う。

要するに、留置所内でのヤクザは物凄くおとなしくて、留置所内のルールも理解しているから、看守としては変な輩もよりも扱いやすいんよね。逆にシャバで会うと、まぁまぁバチバチになるんだけどね。

■まとめ

留置所で数えられないくらいヤクザには会ってきたけども、中には組の親分クラスの人もいたりしたんよね。

見た目はマジで普通のおっさん。多分、街ですれ違ってまヤクザと思わないレベル。

でも、やっぱり親分なんだなって思ったのが、面会に来る人の多さと差し入れの量の多さ。下っ端でもそこそこ面会も差し入れも来るっちゃ来るんだけども、親分クラスになると全然違ったね。

だから何だよと思われるかもしれないけども、まとめると、皆さんはそんなアウトレイジな世界に足を突っ込んじゃアカンよってハナシ。

今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。