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「家族の何気ない日常〜父親と娘の手編みニットのお話〜


私達の中、高学校の頃は手編みのセーターやマフラーなどをせっせと編んでいる同級生達も多く。私も数着編んではまた次のものを編む、の繰り返して編んでいました。


ベージュ色のアラン模様のセーターやアーガイル模様(ダイヤ型の模様が連なる)編み方は、編むにつれダイヤ型や網目模様などが組み合わされ、綺麗な編み目模様がどんどん変化するのが面白くて次々と編んだものです。
編む時の手の力の加減が関係するのか、完成図より小さいものが出来上がり、結局はあまり出番が少なく引き出しに入れたままのものもありました。



アラン模様のセーターはでこぼこがあり平面ではないのでセーターのままで保管していましたが、アーガイル模様のものはでこぼこがないので、他のものに作りなおしリメイクする事が出来たのです。



リメイクされた編み物で母が椅子用のざぶとんや湯たんぽカバーなどに作り変えていましたが、
長細いものは父の腹巻きに変身していた事もありました😅


父親にとって小さな頃の娘は、目に入れても痛くないほどのかわいい存在ですが、娘が中学生になると、娘の方から父には全く話しかけなくなる、という事も多くなります。


娘の手編みのセーターがリメイクされて、いつの間にか、アーガイル模様の父の腹巻きになっているという、
「間接的な😅娘からの手作りプレゼント」にも、


「そうか」と一言ぽつりとつぶやく父。
父親は嬉しくても、「これかわいいね!素敵だね!」とは言わない☺️☺️☺️


もし仮に、父がいくつかの言葉を用意して娘に「ありがとう」を言ったとしても、中学生や高校生の娘は、父の言葉をスルーして"聞こえない振り"をするかもしれない。


現在は多様性の時代ですので父親像もずいぶんと変わって来ていると思いますが、
父は言葉数が少なく、その分母親がとにかくよく話し家庭内の太陽の存在でいてくれる。


ぽつりとつぶやく、
"2文字か3文字で完結する父の言葉"を、
母親の話す「解説文付き」の言葉で、家族の会話が成立する。


父のつぶやく「そうか」の三文字は、父と娘の関係性が上手く成立しているからこその言葉なのかもしれませんね☺️🍀🍀



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