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床ずれ予防に、3か月ごと、枕を反対にしよう

◆床ずれのできやすい場所

介護で避けたいのが床ずれ(褥瘡)でしょう。
骨の出っ張っているところに、長時間体重がかかると、
皮膚が腐ってきます。
これが床ずれ(褥瘡)です。

床ずれの最もできやすい場所が、お尻の真ん中です。
お尻の真ん中に仙骨という骨があり、やせると仙骨が出っ張ってきます。
寝たきりになり、仰向けの時間が長いと仙骨部に圧がかかり、
床ずれができます。

仙骨部の次に床ずれができやすい場所が、お尻の横です。
太ももの骨が骨盤と接合する部分は、横に出っ張っています。
この部分を大転子部といいます。
横向きに寝る時間が長いと、大転子部に床ずれができます。

◆同じ格好で寝ていると、その形で固まる

皆さんは、右を下に寝るのと、左を下に寝るのと、
どちらが寝ごこちがいいですか?

寝ごこちのいい体の向きは、長年の習慣が大きく左右しています。
その習慣を決めるの要因が、テレビや枕の位置です。
横になって読書をする人は、電気の位置も関係してきます。

テレビがベッドの右側にあれば、右を下に寝る習慣がついてしまいます。
長い月日とともに、右を下にした体勢で、体が固まってしまいます。
反対に向けようとしても、コロンと元の体勢に戻ってしまいます。
そんな人が寝たきりになると、右のお尻に床ずれができやすくなります。

◆頭と足を逆にしよう

体が片寄るのを予防するには、定期的に体の向きを変えることが望ましいです。
枕の位置を反対にすれば、テレビの位置を変えずとも、体の向きは逆になります。
3か月を目安に、枕を入れ替え、頭と足の位置を逆にしてはいかがでしょうか。

〔注意点〕
食べてすぐ横になる人は、左を下に寝るのがよいとされています。
右を下に寝ると、食べたものが食道に逆流しやすいからです。
参照記事
「左を下にして寝よう」


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