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世間で言う「共感」は、心理学で言うそれとちょっと違うようです。大学時代のカウンセリング演習の初回に、心理学やカウンセリングに興味を持ったきっかけやを一人ずつ発表しました。

80時間、100時間と残業をした社員を産業医に繋ぐための面談をしている時、人事の同僚が「うつを貰った」ような形になって休職しました。それで、話はきちんと聞くけれども自分にダメージのない方法はないか、と探した時に見つけたのが「傾聴」であり、産業カウンセラーでした。

ワタクシはこんな理由

これに対して演習講師は「その同僚の方は ”同調” してしまったのね」と言いました。

産業カウンセラーの養成講座を受講中の友人(子あり)が言っていました。
「子供が、とか言われると、つい『そうそう!』ってなっちゃって」
「え、それって……」
「そうなの、共感じゃなくて同調なんだよね。よく指摘される」

「自分も体験したからわかる!」ではないんですよね。

Twitter(青い鳥がさえずっていた頃)で見かけた上手い説明は、大学教授の例えを学生さんが呟いていました。
「お腹が痛いと言われて『それは大変だね』なら共感だけど『私も痛い』と言われても困るでしょ?」
こんな感じだったでしょうか。

こんな例え方をしているカウンセリング演習の講師も。
「(カウンセラーが)その上司は酷い!一緒に殴りに行きましょう!」
これが同調。ここまで極端だと、違うとわかりますよね。

傾聴した上での共感ですと、自分がその病気になったことがなくても
(熱が高くて、ぎゅっと押さえていないとどうにもならないほどお腹が痛むのか。それは辛いだろうなぁ。その上、痛みにも弱いと言っていたものね)
と理解した上で、それは大変でしたね、と言えるわけです。

傾聴しているつもりでも、クライエントの話と自分の理解がずれていると感じることがあります。先日も、ある言葉についての認識が少し違うから違和感があるのかと気づいて聞いてみると、やはり違いました。確認、大事です。


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