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【読書】クランボルツのプランドハプンスタンスを読む

ご本家クランボルツにたどり着く前に、関連書籍を読みました。以前書いた『キャリア教育のウソ』と『偶キャリ。−「偶然」からキャリアをつくった10人』です。

「クランボルツはわかりにくかったので、解説本を読んだ」
というレビューもあり、先に『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』も読みましたが、例えがお笑い芸人で、テレビを見ない(無い)私にはあまりピンと来ませんでした。

(それから、余白が2mmぐらいしかないページがあり、本によってはここ切れているんじゃないかと心配になるほどでした)

できるだけ提唱した人(または近い人)の本を読みたい派ですので、クランボルツ&レヴィンの方が良いと思いました。

その幸運は偶然ではないんです!-夢の仕事をつかむ心の練習問題
J.D.クランボルツ、A.S.レヴィン

偶然が転機になった人たちの例を元に、プランドハプンスタンスの解説があります。この本を日本の例に当てはめたのが『偶キャリ。』という位置づけでしょうか。

なるほど、私もプランドハプンスタンスが色々な転機であったようです。体現していますね、と言ってくれた人に「そうでした、ありがとう」と言わなくちゃと思っていましたら……!

産業カウンセラーの所属支部で行われた交流会で受付していると後ろから呼ばれまして、振り向くとその人でした。狭い世界ではありますが、何なんでしょう、この偶然。
「え~!? 今日はスタッフ側ですか!?」
「私、〇〇部で活動してるんですよ」

プランドハプンスタンスと言われて元の本を読んだこと、確かにそんな体験があったなと納得したことを伝えました。

「ジョンは~」という例が出てきたのが、読み進めたらご本人ではありませんか!そういう体験があってこその、この理論だったわけですね。机上の空論ではなく実体験があるから、すんなり入ってくるのかもしれません。


産業カウンセラーの試験に合格した後にフロイトやらユングやら読んだら、一旦うっすらと広く学習した心理学を俯瞰してから「個」に戻るとわかりやすいな、と思ったものです。

そして、有名な理論や技法はその人の歴史のごく一部であって、その精神科医・心理学者人生の全てではないこともわかります。そこには戦争など社会情勢の変化、個人の変化や人間関係も絡んできます。こういう状況だったからこんな仮説でこんな研究をして、結果こうだった ── 理論を理解しようとすると、背景の理解も必要ですね。

そういえば、キャリアコンサルタントを取った後に、例えばシャインとかスーパーとか、一人の著作を追うことをしていませんでした。私はこの学習方法が合っていると思いますし好きですので、誰から取り掛かりましょうか。
(やはりシャインかスーパーかしら……)

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