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知らない人あてのお礼をされた話
私は、個人事業主として校正の仕事をしている。基本的に仕事のやり取りはメールと、宅配便だ。すべて電子化されているところもあるとは思うが、少しばかり特殊な分野の仕事のせいか、紙のやり取りが続いている。
依頼のメールを確認し、内容と期日が可能なものであれば、お引き受けする。実際の校正紙のやり取りは宅配便やメール便。
ほとんどの仕事がこのやり取りなので、実際に取引先の担当者に会うことはない。一度も
「させていただかない」勇気
「させていただく」が多用されるようになって、もう久しいと思う。
「させていただく」とは、相手に許可を得て行動することを意味するので、許可を必要としないことに用いるのは間違い、とまではいわないけれども適切ではない。
「お電話させていただく」「ご挨拶させていただく」「ご報告させていただく」
「させていただく」をつけることで、丁寧な、あるいは相手をより尊重した印象になる、ということだろうか。
「
FB ーフレンドシップブックー の話
FBと書くと、Facebookの略称と思われるだろう。それとも流行が落ち着いた今なら、そうでもなくなってしまっているのだろうか。
中学生の頃、友人に教えてもらった”FB”はFriendship Bookという。
数枚のメモ帳をホチキス止めしたものに「FB」と書く。そこに英語表記で住所を書いて、外国のペンフレンドへ送る。受け取った相手はまた、住所を書き足して別のペンフレンド送る。書くスペー
読んだ文章が頭の中で映像化する
私は、小説でもエッセイでもコラムでも、文章を読むとその情景が頭の中に映像として流れる。
誤字脱字があったり、文章の流れが悪かったりすると、その映像が途切れてしまう。ときには挿絵すら邪魔になることもある。
私の本業は校正者だが、仕事にこの読み方が役立っていることもある。(文字校正のときにはない方がよいが)
中学高校の6年間は学校の図書館で、さまざまなジャンルの本を読みその世界にひたっていた