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春宵十話 岡潔先生 執筆原稿の一部分もあります。

こんにちは。

小説の執筆には、直喩を用います。多くの文豪方も、個々のアイデンティティから捻り出した秀逸な直喩があります。それに出会えるだけでも、読書の価値があると感じます。

話は変わりまして、僕は直喩を用いる際、なるべく自然を想起する直喩を考えます。
風光明媚な田舎で育ち、自然の香りが身体に染み付いているからでしょか。


僕が書いた、とある長編小説の一節です。



『二人は数本のビールを飲み干し、笹の上に寝そべり、天を仰いだ。枕元から伸びるクヌギの木が、玲瓏な星の輝きを淡く和らげ、夜の日向ぼっこに相応しい空間を造形していた。窮屈に育つ笹薮を吹く抜ける風が、夏の終わりと秋の始まりをそっと乗せ、秋虫に産声をあげるようにと急かしている・・・・・・・』


ネタバレになりますので、ほんの一節です。
出しても差し支えないと思いますが、何かの新人賞に応募するかも知れませんので・・・。
一応、作家志望!!

『春宵十話』

岡潔先生の著書です。非常に読みやすいと本だと思います。

『よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。』

心に染み渡る、言葉ですね。

小説を書いて何になる!!!?
それは小説を書く人にしか分からない。


岡潔先生は、多変数複素関数論において大いなる業績を残された、大数学者です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/岡潔
日本人的情緒について、言及されてます。

余談ですが、僕は文系でしたので、数式等は殆ど分かりません。( ; ; )
機会がありましたら、一から勉強したいものです。

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