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自分を、生きる。

私の父方の田舎では米農家をやっています。
昨日は「もみまき」と言って、稲を作るための種まきのような作業をしてきました。
ついでに家で育てる朝顔と金柑の種も植えました。

農家の作業も年々進化していて、初めは全て手作業だったのが最近はほとんど全て機械に頼れるようになってきました。
お陰様で作業量が少なく、体力の温存が出来て助かります。

数年前まではこの「もみまき」は一年の中でも特にしんどい作業でした。
重たい土を運んだり、ビショビショに濡れて水を撒いたりしていました。

今では水は自動で一定の水量が撒かれるし、運ぶ作業も格段に減りました。
機械の開発や研究をしてくれる方々には頭が上がりません。

昔から土いじりが好きなのか、農作業は嫌いではありません。
しかし体力は無いので、本当に助かっています。
それでも昨日は久々に親戚が集まり、皆で作業をしました。
そんな時間も悪くないな、と思っています。

姪と甥も来てくれました。
姪には私がハリーポッターを全巻貸しているのですが、炎のゴブレットの下巻を持ってきていました。
姪と甥は出来ることが少ないので、暇つぶしに持ってきたのでしょう。

しかし姪は甥と一緒にゲームをする方が好きなようです。
結局ハリーポッターは、私が読むことに。
機械のお陰であまりにも作業量が少なくすみ、人数もあまりいらないため、少しサボって読書してしまいました。

母曰く
「あいつの本読みは褒められたもんやない。他に何もせんくなる」

小さい頃、よく本を読んでいて怒られたことが思い出されます。

読んでいると姪が
「読むの早っ」
と言っていました。

集中して、本の世界に没頭することが出来るようになってきている気がします。
まだまだ昔のようにはいかないですが、本当に嬉しいことです。
というのも持病の、精神疾患のせいで長らく本が読めなかったのです。
うつ状態というのは脳の疲労なので、文章を読むことが難しくなります。
大好きな読書が出来ないことは、私にとって人生に絶望するほどのショックな出来事でした。
それが今、長い治療を経て、少しずつ出来るようになってきています。
本当に、感動する出来事なのです。

母に本を読んで怒られるのも、久々で嬉しかったんです。
親戚たちもまた始まったとにこやかに見ていて、それが何とも感激で。

「私」を取り戻しつつあると、感じました。

幼少期の、まっさらな、純粋な「私」が、戻ってきている。

病気とか障害とか、依存とか色々なものがはがれてきていてようやく。

「自分」が見えてきたような気がします。

良いところも悪いところも、私は私を愛したい。
その全てを、一旦受け入れよう、そう思います。

その為に無理をせず、変に背伸びをせず、ありのままの自分を見つめたいです。
自分の良いところは、自分が一番よく分かっているから。
長く見えていなかったのが噓のように、今はそう思えます。

I love me.
Always.

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