見出し画像

京都祇園。「一見さんお断り」が全てのSNSユーザーを救う。

こんにちは。
昔、友達に日焼け止めを塗ってもらったら、背中に指の形がはっきり浮かび上がる焼け方になり、半年間心霊現象を背負ったようになってしまったことを思い出し、子ども達に日焼け止めの塗り方をしっかり教えたHANAです。


先日、3年振りとなる京都祇園祭、宵山へ行ってきました。
13万人の人出。
コロナ禍で少なくなると予想していましたが、例年通りの賑わいで驚いたものです。

立ち並ぶ鉾の上で奏でられるコンチキチンを聴きながら、昔ながらの京の町屋を見るのは乙なものです。

京都に住みながらも、人の多い観光地へはなかなか足を運ばないので、こういった伝統ある雰囲気を感じるのは、とても趣があります。


祇園では、言わずと知れた文化があります。
私達、京都人でも祇園のお店には入ることが出来ません。

「一見さんお断り。」

贔屓にしているお客さんの紹介でないと、お店に入ることが出来ない文化です。

お店の中で騒いだり、揉め事を起こされたりしないよう、お店側が品あるお客を選ぶ、というもの。

20代の頃、可愛がって頂いた支配人、副支配人に祇園のお店へ連れて行ってもらったことがあります。どのお店もとても静かです。お客さんが少ないこともありますが、流れる時間がゆったりしている。先程まで歩いていた四条通りの喧騒、足早に流れる人の波。そういったものが、嘘のように感じる空間でした。

お店の人達が支配人や副支配人を知っているというのも、その辺の飲食店へ入るのとは違うところ。職業も、性格も知っているのでしょう。会話はスムーズで、私に社会勉強をさせる名目もわかっているようでした。

店内で一緒になったお客さん達も、品のいい人達ばかりです。
社会的地位のある人なのか、富裕層の人なのかはわかりませんが、こういった一見さんお断りのお店に入れることこそが、ステータスであり、新たな品のある人脈を作る機会にもなるのでしょう。

お店側も、一見さんお断りにすることで馴染みのお客さんを囲い込むことが出来るようになります。そして、一見さんお断りは恣意的にお客を選んでいるので、コモディティ化することがありません。品質を確保して提供するだけでなく、顧客満足の提供、新たなコミュニティとしての場の提供までも行うことが出来るようになります。


最近のSNS事情でも、個人がこの文化を適用出来ると考えています。

誹謗中傷をする人達は、店で飲んで騒ぐ、品の悪いお客さんと同じです。
健全に利用しようとしている私達は、そういった誹謗中傷を聞く必要もありませんし、品のあるコミュニティを作る努力をすればいいわけです。

それこそが、自分が作ったコミュニティで心地よく過ごして貰えるようになる方法であり、結果的に顧客満足度を引き上げることにも繋がります。


SNSに備わっているブロック機能が、今の時代は非常に重要だと思います。「お客様は神様」理論は好きですが、横暴なお客様ははっきりとお断りすべきです。

私はPCメーカーでクレーム処理をしていた経験があります。

大声で怒鳴りながらクレームを言う人もいれば、「ここはこんな風に使いにくく感じるから、こうした方がいいよ」と好意でアドバイスを頂ける方もいらっしゃいました。後者はPCを複数台購入して下さっている、言わばリピーターであり、ファンの方です。クレームとは宝物だと会社からは教えられ、拾い集めることが仕事でした。ここで拾い集めるべきは、後者のクレームです。前者のクレームは、自分の利益のみ優先させた身勝手なものを含む為、全てを聞き入れたところで100%会社に有益なものではないのです。


こういったことは細分化して考える必要がありますが、パッと見て自分の精神的健康を害するような内容を発信する人は、ブロックでフィルターにかけてしまった方がいい。そういった野次を一切排除してみると、とても穏やかで、自分自身の思い付きや考えで物事を進められるようになります。やる事なす事、全て非難されるような状況がSNSでは起こりやすくなりますが、こういった状況から自分を守りましょう。それが、自分を慕ってくれる品のある人達を守る事に繋がります。


一見さんお断り。

SNSを利用する全ての人が、持っている権利です。



ハートを押してくれると喜びます♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?