より難しい「令和」の婚活事情

年内できるかぎり毎日ノートを綴っていこうと思っていたのだが、すっかり頓挫してしまった(笑)。やはり、別に仕事を抱えていながらとなると、そちらの方にも神経を使わなければならなくなる。‥って、モロ言い訳に聴こえるかもだが。


とうに「結婚」は諦めていた筆者。健康上の問題もあるし、収入面での不安もある。もとより、もう色んな駆け引きに疲れてしまった。そんな絶望的な状況下で読んだ石神賢介著『婚活したらすごかった』が良き。すでに「卒婚」した自分の身に置き換えることなく、俯瞰して読めたから、純に「読み物」として楽しむことができた。



私よりも年齢は上。著者が本腰を入れて婚活を始めたのも、ようやく今の私くらいからの年齢だというのだから恐れ入る。氏の漲るバイタリティーもあってか、サイト・パーティー等を通じ、それなりの数の女性と会い、何人かとは交際まで発展したそうだから、人並み以上の「スペック」を持った御方なのだろう。大抵の婚活男子は、そこまでいかない。経験上(笑)

あらゆるパターン、またその傾向と対策を、ときに下ネタを織り交ぜながら、軽妙な筆致で送る。とりわけ『第2の加藤茶』を夢見る独身中高年男性は必見。『歳の差婚』が、いかに現実的でないかを突き付けられる。もれなく著者の失敗談付き。

初版が2011年。‥気になって、石神氏の現在(いま)を追ったら、取り巻く状況に変化はなく、引き続き、婚活に勤しんでいる模様。かくも厳しい昨今の婚活事情。

もし、独身のあなたの体が健康ご無事であるのなら、大枚をはたいてまで無理に伴侶を求めることなく、ましてそんな好きでもない相手(笑)と一緒に住んでストレス溜めこむよりも、独りでノンビリ優雅に過ごされた方が精神衛生上がよろしいかと。本書を目にし、それをあらためて確信した次第だ。


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