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腹腔鏡下胆のう摘出手術一ヶ月後に胆のうくんと再会した話

うわっ怖い。noteのつぶやきを見て気がついたよ。

たぶんこれが初めての胆のう炎発作の日だ。
胃だけじゃなく、胸を締め付けられるような痛みが始まったの6月だと思っていたら5月だった!

退院一週間後の検診の時は何事もなく診察を終えたのだが、その夜に突然獅子麻疹が腹にでてしまった。どうして定期検診を終えた夜に症状が出るかなぁ。
また病院に行くのが面倒だったので1日様子を見たけど、腹から背中、首、太もも、腕にかゆみが広がり、ついにはヘッドホンをしていた耳の中まで腫れ上がった。
これは良くないと二日後、同病院の皮膚科で診察を受けた。

薬を処方してもらって飲んだら、蕁麻疹および全身のかゆみはすーっと引いた。あれは一体何だったのか。

以後は体調に目立つ変化は無く。
時々、失ってしまった胆のうのあたり、肋骨下の内側が忘れないでと言ってるかのごとくキリリっと痛むくらい。幻肢痛ならぬ幻胆痛みたいな。

胆のうは肝臓で作った胆汁の余剰分を貯めて必要なときに分泌するという機能を持つ臓器だ。
失ってしまうと胆汁を貯められないので、脂肪分の多い食事をした際に、吸収に必要な胆汁を追加できず、腸で消化不良を起こして下痢になるらしい。

入院中に何度も看護師さんから聞かされたし、先生からもしばらく控えるように念押しされた。
油分が多い、天ぷら、とんかつ、バター、などは意識して食べないようにしたおかげでお腹を壊すことはなかった。

が、一ヶ月過ぎた日、もういいだろうと思い切って目黒のステーキハウス『B&M』でガーリックバターソースステーキを食べてみた。

200グラムにカットされた赤身のステーキにたっぷりと載せられたホイップガーリックバター。見た目のインパクト大である。

口の中でじゅわっとバターが溶け、赤身の肉を噛みしめるとガーリックの香りが口内に広がる。久しぶりの乳脂肪がとても美味しかった。
付け合わせのマッシュポテトもほんの甘くクリーミーで美味い。
後のことは考えずお腹いっぱい食べてしまった。

で、翌日どうなったかというと
痛みをを伴う下痢にはならなかったけれど、何度もトイレを往復することに。
まだわたしの体は胆のうが無くなった状態に慣れていないということだ。

退院したらやりたいことリストの一つハーブスの巨大ショートケーキを食べたいというのはまだお預けだ。

これ以外はこの一ヶ月、お腹を壊すことは無かった。変わった点といえば、気がついたら4日、5日の便秘は当たり前な生粋の便秘症の私だったのだが、毎日お通じが出ると言うことだ。

これは良いんだか、悪いんだか。

微妙に緑っぽい変な色だし。
そのうち治まるのだろうか。

一ヶ月経ってもお臍から膿み

退院から一ヶ月、瘢痕確認の検診では、カルテで蕁麻疹のことを知った執刀担当医のT先生がどうしてなんでと不思議がっていた。
それはわたしも知りたい。
術後後遺症の一種なのかしら。

へそからは相変わらず膿が出ることを話した。
綿棒で押したらブチューっと白い膿が出るのだ。見ててキモい。

先生曰く、膿ではなく皮下脂肪が溶けて出る場合もあるとのこと。なにそれ怖い。

寝台に横になって、何かの器具でギューーーっとへその中を絞られる。
シンプルに痛い。
メイドインアビスでファプタの爪を臍にねじ込まれたレグをついつい思い出す。
痛いよなぁ…あれ。

寝台横に立って処置をするK先生の姿勢は大変良かった。
手術執刀するときもこんな感じで背筋を伸ばしてメスをもつのだろうか。かっこいいな!

膿は潰して、清潔な水で洗い流す。これしか直す方法が無いらしい。
わたしの疵の状態は綺麗な方で、酷いと腹部全体が赤く腫れて固くなってしまうそうだ。
そうなった場合は早めに電話してくださいと言われ、定期券検診は一旦終了することになった。

摘出した肝臓と手術写真を見せてもらう


手術内容確認のために、二回目の手術で胆石を採ったのか聞いてみたら、手術中の写真を見せてもらうことができた。

胆管内にばっちりと白い石が映っていた。緑のものはドロドロになった胆石予備軍の物体。
写真を見ながらそういえばと思い出した。
摘出手術を受けると、手術立会人に摘出した内臓を見せるということを。
わたしも自分の胆のう見たかったなぁとK先生に愚痴ったら

『あっホルマリン固定しているけど、写真ならあるよ』
とあっさりと見せてくれた。

モニター画面にはどす黒い鶏のささみのような形の物体が映っていた
中は襞のようなドレープになっているように見える。ここに直径6㎜から8㎜の胆石が48個詰まっていたのか。


胆のうくんの写真と
内視鏡手術の胆石写真をこちらの記事の終わりの有料ゾーンに追加しました。
グロ度高めですのでご注意を。



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