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DIY☆スターバックス風キーボードを静音化した

前回のあらすじ。スターバックス風キーボードを作ったノダは、素晴らしいものが出来たと自画自賛しながら喜び勇んでコメダに持ちこんだ。
タイピングをしてみたら、赤軸スイッチ系の爆音炸裂。
これは不味い。
音を出さないよう気を遣いながら、優しく優しく入力することとなる。
Fキーの呪縛から解放されたら、今度は騒音の呪いがかかってしまった。
心の赴くままに気持ちよく入力したいだけなのに。
なにこのストレスからストレスへの横スライド。

しかしノダはあきらめなかった。

そう…まだ打つ手はある。

こんばんはこんにちは。全日本キーボード沼にハマりそうでハマって…略連盟所属のノダです。

今日は、先日作ったスターバックス風キーボードの打鍵音を小さくする改造の話です。

静音化を目指してさらにDIYをする

ベースとなったカスタム用キーボード『tester68』は、スペース、バックスペース、ENTER、SHIFTキーに使っているスタビライザーパーツが五月蠅いということは知っていました。

デフォルト状態の打鍵音はこちら


とはいえ、そんなに酷い音じゃないだろうと甘く見てセットアップしたらやっぱり爆音だったという。
つまりTESTER 68は悪くないのです。

YouTubeで『tester68 mods』で検索してみると、世界の沼の住人達がいろいろな手段を講じて、この安価なtester68の打鍵音、打鍵感を心地よくしようと奮闘しています。

効果的な静音方法は
①キーボードを分解して各プレートパーツ間に防音材となるシートを仕込む
②静音軸スイッチに交換する
③スタビライザーにルブ剤を塗りまくる。

この3つです。

私が持っているJamesDonkeyRS2キーボードも防音材が入っています

ガスケット構成参考画像
Pre-Order EWEADN C65 Mechanical Keyboard

これらを参考に、身近にあるものでなんとか静音化を試みてみます。

ダイソーで防音材を購入

防音材として使用したのは、ダイソーで工作コーナーで売っていたEVAシート1㎜パックと4㎜。

①最初にキーボードを分解します。
ネジを精密ドライバーで外します。
PCB基板を外すときは、電池ソケットと基板をコードが繋いでいるので、断線しないように慎重にゆっくりと開けます。
コードは抜けるので、端子をピンセットなどでつまんで引っ張って外します。

②コンビニでケースとPCB基板をコピーして防音材カット用の型紙を作ります。
4㎜シートには、ケースの型紙を貼り付けて、切り出します。
型紙を見ながら、ケース底に詰めます

③PCB基板上の防音シートを作ります


ダイソーEVA 1㎜シートに、PCB基板型紙を貼ります。
スイッチを差し込む穴68個をレザークラフト用の4.5㎜パンチで開けます 
基板とアンダートレイの間に敷きます。

最後に付属のシリコンシートを置いて、アンダートレイをネジで固定してケ
ースの防音作業終了です。


EVAシートの穴開け加工が面倒くさい場合は、スイッチ防音用シートを別途購入し、PCB基板に貼ります。


白いPCB基板に黒いシールが好みじゃ無かったので私はEVAシートで代用しました。



次はスイッチの交換です。

赤軸スイッチを静音軸に交換する

リニア赤軸は青軸、茶軸に比べて比較的音がおとなしい方です。
潤滑剤を塗る、リングを挟むなど赤軸を加工して静音化する方法がありますが、ここは静音製を高めたスイッチに交換して対応します。

(新しいスイッチを試してみたい欲望が抑えられず…)

①静音軸でメジャーなのはKailhの静音ピンク軸。

元祖といえばこれ!なイメージKailhの静音ピンク軸。

https://shop.yushakobo.jp/products/kailh-box-silent-switch

35個で2,695円

68キー分68個となると、これが2セットとなり、なかなかのお値段です。
本体価格を超えてしまう。
なるべく安価で抑えたいので、もう少し安いスイッチを探します。

②epomaker sea salt silent switch

AMAZONで見つけたのがこちらepomaker sea salt silent switch

打鍵音は悪くないのですが…押下圧50グラムという重さがネック。
35グラムのNiZに慣れているのでタイピングに力を使いたくない。

そして値段。2セットで4,600円。

知らない間にメカニカルスイッチは高騰していました。
昨年の秋に購入したakkoのキースイッチは45ピースで1,600円くらいだったのに

もっと安い静音軸はないのかしらと、アリエクスプレスに移動して
『silent Switch pink keybord Mods』などのワードで検索します。

その中で目に入ったのが 

③outemu silent peach

オーテム……???

ネット情報を確認したところ、outemu社製のsilent lemon軸は静電容量無接点方式スイッチに匹敵する打鍵感の良さがあるという口コミを発見。

lemonとpeach Switchの違いは

動画では音の違いがわからなかったのですが silent peachはリニアタイプ(赤軸系)、silent lemon タクタイル(茶軸系) というこうです。

わたしは、リニアの赤軸が好みなので、今回はsilent peachを注文することにしました。

スイッチスペックはこちら
Operating force 40gf40±10gf
Bottom out45gf50±10gf
Pre-travel  2mm±0.6mm
Total travel 3.3mm
Spring length 21㎜
Top Nylon
Stem POM
Factory lubed

何を意味してるのか全然理解出来ない数値ですが、押下圧40㌘、ファクトリールブと書いてあるので潤滑剤がすでに塗られていることはわかる。

そして何よりも価格  

70ピース 約2,300円~ 安い!

お店によっては、値段にばらつきがありますが70ピース   2,300円から2,800円くらいで販売されています。

クーポン利用で送料込み 2,283円で購入できました

スイッチを交換する。


左から①gateron 赤軸 ②akko JELLY white ③OUTEMU silent peach ④おまけのOUTEMU panda Switch ⑥メーカー不明 

AKKOは45ピース毎の箱入の厳重パッキングでしたが、OUTEMは70ピースまとめて袋包装でいかにも安売り工場製ぽい。数はきっちり70でした。予備パーツなし。断線など不安があるので、多少多めに発注しても良いのかも。わたしは足りなければ、打つ頻度が少ないキー(ページアップ/ダウン/CAPS LOCK等)を他の軸に変えて対応予定でした。


ホットスワップキーボードの最大のメリットは簡単にキースイッチを交換できるところです。

専用のツールを使わずとも、スイッチの位置を決めるアンダートレイを外したら、トレイと一緒にまとめてスコーンとスイッチを取り外せます。

くすみピンクのスイッチがとても可愛いい。キャップで見えなくなるけど。

スタビライザーに潤滑剤を塗り込む

keeb TARO さんの動画が判りやすいです。

155秒からのスタビライザールブを参考にしました。

キャップをはめ直す前にテストをすること

ピンがしっかり基板にささっているか、キャップを付ける前に

タイピングテストサイトで接続を確認します。

1㎜のEVAシートを間に挟んだので、スイッチのピンがまっすぐ入らず、折れてしまって8キーほど無反応でした。
でもご安心を!
ぐにゃぐにゃに折れたピンはラジオペンチでつまんで、まっすぐに整えて嵌め直すと正しく反応します。

キーキャップにもEVAを仕込む

効果があるかどうかイマイチですが、XVXプロファイルのキーキャップトップ面が薄いような気がしたので、EVAシートを正方形に切って穴をあけて
キャップの裏側に張り込みました。


いざタイピング

防音材を張り、スイッチを取り替え、スタビライザーにもルブをした。
ここまでやって音が悪かったらショックで卒倒しそうだ。

ドキドキしながらキーキャップを取り付けて、いざ試し打ち。

なんとびっくり、静電容量無接点方式Nizキーボードより静か!!!
えええええええ
防音シートの効果は抜群で、ケース内の反響音が無いから響かない。

取り替える前のgateron 赤軸スイッチ、akko jelly whiteスイッチとは全く違う打鍵感、打鍵音でした。
OUTEMU silent peach すごい。
スタビライザーキーもガションガションから、ポコポコ?スコスコかな、つまり静音系に生まれ変わった。

全く無音ってわけじゃないけど、音の五月蠅さは50パーセント以上はカットに成功しています。

スイッチでこんなに音が違うのか。


静電容量無接点方式のリアルフォースとHHKBの打鍵音

中華静電容量無接点方式Nizキーボードの打鍵音


OUTEMU silent peach 青軸とタイピング比較


OUTEMU 他スイッチテスト


タクタイル系のパンダスイッチがおまけで一個付いてきたのですが、これがまた打鍵感が全く違って面白い。

うーーんタクタイルのsilent lemonスイッチが気になってきた。

あっこれ知ってる。

沼ってやつだ。

沼につま先を突っ込んでいるような気がしてきた。

まとめ

タイピング音としての好みは、Nizやakko jelly whiteの方が好きだけど、静音という点においてはsilent peach圧勝。
ヘッドホンしているとタイピング音が耳に入ってきません。

noteがマンネリ気味になってきているなと感じたら、気分転換にキーボードのキースイッチを交換してみてはどうでしょうか。
メカニカル、ホットスワップキーボードだったら簡単にチェンジできます。

耳から入る新しい音、指先に感じる振動が、脳に刺激を与えてまた執筆意欲が上げてくれるかも。

以上、スターバックスで作業しやすいスターバックス風のキーボードをDIYで作った話でした。


……でも…まだ終わらない。

これはあくまでも準備であり、序章。
本番はスタバのトランクが届いてからのDIYなのである。

次はスタバトランクカスタムnoteでお会いしましょう!

























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