見出し画像

特売品の端切れ皮でキーボード用ケースを作った話


NiZキーボードへの愛が止まらない。
止まらなさ過ぎて、持ち歩いて使いたい!

というわけで専用レザーケースを作りました。
構想およそ1週間、制作2日間です。


構想一週間の歩み

NiZ キーボード購入直後はamazonで格安購入の15インチタブレットフェルトケースをリメイクして作りました。

これを持ってカフェに行ってみたんですが、なにか違う。

フェルトケース使用時の違和感

まず、このフェルトケース、元々が15インチノーパソ用なのでマチがなく大きく感じる。

今流行りのオーバーサイズってやつだな!

デカケースから、キーボード、モニターとなるタブレットを取り出す。ここまではカフェの風景に違和感なし。

次にタブレットを支えるスタンドをテーブルに置いてセット。

ん?なんか変だな。

気分転換でさらっと打ち込みしたいのに、スタンドを使うと本格的に腰を落ち着けて入力しますよ感が半端ない。

そもそもコンパクトキーボードが圧倒的、自宅感を出しているのだ。

自宅感の二乗である。

ということで根本的に構築し直すことにした。

スタンドを削って、ノートパソコンをさっと開いて入力するように、
キーボードケースをサッと開いて、パッと入力できるようにするのだ。

そのためには、ケースにスタンドの役割も持たせなけばならない。

フェルトケースのようなエンベローブ型でなく
蓋式のパカっとした、キーボード付きタブレットケースのような形に。

スタンド機能付きのキーボードケースをどうやって作るか?

素材はアクリルか?MDF材で作る?
レーザーカット加工が必要になるのかも。
安価に作ろうと思ったらカインズのDIY工房のレーザーカット機械で自分で?

などなど考えつつ、試作①号amazonダンボールで仮型を作成。

画像1

レーザーカット機を使用した場合、試作する余力はない。
確実に間違いのない寸法を決めなければならない。

設計図はイラレで作れるかしら?
カットした部材をどう接着するか。
接着綺麗にできるのだろうか。

問題山積み過ぎて、出来る気がしないぞーー。


試作①号選手、箪笥の肥やし予備軍に入隊です。


パルプ収納ボックスをリメイクして作る案

部屋を掃除した際に、不要になったパルプ収納ボックスを見て思い当たる。これ奥行きの長さがキーボードにシンデレラフィットじゃないか?

画像1

試作①号を参考にしながら切り出してみた。

蓋にアジャスターをつけ開かないようにすれば、かなりいい線いきそうだ

加工用の新品ボックスは1,100円で買える。懐に優しいぞ。

問題点は折り目。無理矢理おると表面の紙が裂ける。
別途布テープで補強するか、外注して作った方が良いのかなぁ。
そうなると予算が……

4,000くらいが希望なんだけど。

試作②号選手、一軍登録ならず。二軍にて待機中。


箪笥の肥やし物、一枚レザーの存在を思い出す


①号②号は少しずつ難があってしっくりこない。

ふと10年以上前に購入した革の存在を思い出す。
トートバッグを自作するつもりで東急ハンズで見つけた見切り格安品を購入したのだ。

あの革で作ればいいんじゃない?
切って縫うだけだし。
折り目は自由につけられるし、つけなくても簡単に曲がる。


布小物作りにハマってた時に購入した80センチのファスナーもあるし…

家にあるもので作れば材料費タダだ!


引っ越し時にこれらの荷物、一応いるものとして判別したのが功を成して、狭い我が部屋の堆積層から、すぐに出てくる。


布ケースならhhkbにいい感じのが既製品であった。

画像2

https://www.amazon.co.jp/dp/B07DC5732N/ref=cm_sw_r_tw_dp_02AM69PP15CWZ840HTVQ

  
これがNiZ  82サイズだったら即決だったのにと諦めたこの画像を参考に作ることしました。

用意する素材

画像11

・でっかい革 ↓以下の素材を切り出せるサイズ

  61×34センチ の本体 1枚
  長さ61センチ、2センチ幅のテープ 2本
ファスナー橋
・長いファスナー70㎝以上

【レザークラフト用の道具、一式が必要です】

レザー用の糸 / レザー用の針 / 接着ゴムボンド/ローラー / カッター / カッターマット / 菱目打ち / はさみ / 金槌 /コバ処理用の道具 / トコノール
くらいかなぁ

作り方

①本体用の革を切り出します。 

画像4
画像5
画像6

②革に菱目打ち用の下穴を、千枚通しでつけます。
③↑に沿って菱目打ちで穴を開けます。

④側面用の61センチの革テープを作ります。
 途中で継ぎ足して、長さを出します。

⑤ファスナーの両サイドにゴムボンドで貼り付けた後、縫います。

画像7
画像8

⑥ファスナーと本体を縫い合わせます。
(ガバーっと90度以上開くため、ファスナーの両端は本体に縫い付けません)
 この時、一緒に開ききらないようにストッパーのテープも縫いつけると良し。

画像9

⑦ファスナー端にレザーでタブを作る。これは好きな形に。

画像10


完成したのがこちら

自作ロールペンケースと比べるとこれくらいのサイズ

画像12

大物を縫うのって、小物より楽だと思い込んでた……普通に作業量が倍なだけだった。


画像13


良い感じの角度にタブレットが固定されます。打ちやすい。嬉しい誤算だ。

画像14



レザークラフトは端の始末をしなくていいからある意味簡単です。しかも素材が本物だから映えるのよ。
よくみりゃ作りは雑だけど、黒レザーだったら大分ごまかせるので初心者さんでもそこそこ良いところまで仕上がります。


制作注意点としては、一度針を入れてしまうと、革に穴が空いてサイズ変更ができないので、大物作るときは試作品を作った方がよりベターです。
試作品①号②号のおかげでわたしはピッタリのサイズに縫えました。

61センチ×4回 2メートル以上をひたすら縫い縫い。

縫い時間だけで6時間くらいかなぁ。楽しかったのであっという間に日が暮れました。

これを二日に分けて縫いました。




縫い目が相変わらずひどいことになってるし、友人からはおっさん集金バッグとの評価もらいましたが

いいのです。レザー最高ジャーー!



2万円台(ポイント組み合わせれば1万円台もいけるよ)で購入可能な静電容量無接点 無線 キーボード。
これ入力楽しくなるので、ぜひ自分ご褒美クリスマスプレゼントが決まってない方は候補に入れてください。



この記事が参加している募集

こだわりデスクツアー

つくってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?