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微力だけど無力じゃない

この文章の題名は本当は【無力だ。】でした。

だけど、自分のことを ‟無力″ と決めつけてしまうのは早すぎる。
そう思い、自分に期待をかける気持ちでこの題名に直前に変更しました。
それを踏まえて、少し読んでみてください~。

今日は、先輩隊員のエチオピア難民保護施設に行った。
といっても、衣食住をすべて提供しているわけではなく、
その施設は半日ほど開けて、ご飯を提供したり、安全な遊び場を提供している程の感じだった。

エチオピア難民の子供たち

彼らはジブチの道の片隅で固まって寝て、
たくましく、理不尽で不平等な世界に負けずに生きている。
でも待っているのは辛い現実で報われない未来。

ジブチで物乞いしている子たちの大半はジブチ人ではなくエチオピア人。
彼らはジブチの住民票や出生記録がないから、学校に行けないし公的援助が受けられない。

ジブチ人からしたら、あの子供たちは邪魔な存在だろう。
日本でも不正滞在の外国人のニュースはよくある。
日本人の私たちは彼らに同情することはあまりないし、
「正式に滞在してくれよ」「祖国に帰ってくれよ」とか
他人事で適当に思うくらいである。
彼らにも彼らなりの祖国に帰れない理由、帰りたくない理由があるのでしょうが。
それに似た程度でみんな他人事で邪魔者としか彼らを見ていないのだ。

話が戻るが、
エチオピア難民の子供たちは、不正滞在がゆえに、学校に行けないのはもちろん、病院なんて雲の上の存在。
警察に暴力を振るわれることもざら。
そして、警察に捕獲されてエチオピアに強制連行されても、彼らは何度もジブチに歩いて帰ってくる。らしい。

彼らの親はエチオピアにいて、子供たちだけストリートチルドレンとして出稼ぎとしてジブチに来る。
親と離れ離れになりながら小学生くらいの子供たちが、道端で衣食住の生活を営んでいる。

たくましすぎて、とてもかわいそうで、もうどうしようもない。

そんな無力感を今日、先輩隊員のいるエチオピア難民保護施設に行って感じた。その先輩隊員はもう来週には帰国する。

彼らを面倒見る人が一人いなくなることの大きさは計り知れない。
先輩隊員は本当に彼らの親代わりの存在になっていて、
帰ってしまうのは子供たちが非常にかわいそうである。
そして、親代わりの存在になるまで信頼関係を築きあげた先輩隊員を本当に尊敬する。

僕は彼らに何がしてあげられるんだ。

そんな葛藤の記録

基金団体を立ち上げたい

これから4か月の夏休みに入る。
ジブチは世界一暑い国がゆえに、世界一夏休みが長い国だと思う、、、

そこで私は、ジブチで基金団体を立ち上げたいと思っている!
そして、お金を誰にどのように還元してあげるか。
ジブチ人の貧しい学生に還元して進学を援助するのか。
エチオピア難民を援助するのか。

さらに、一人じゃなくて何人か巻き込んで継続性のある活動にしたいと思っていて、考えれば考えるほど頭がグルグルする。

あぁ、無力だ。そうつぶやきたくなる。

でも、微力だけど無力じゃない。そう自分を信じて。
明日もジブチで生きていく。

先輩隊員2年間お疲れ様でした。敬意をこめて。

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