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【横浜DeNA】松尾汐恩の2軍行きは英断

ドラ1松尾、2軍行き

高卒ルーキーながら春季キャンプから1軍に帯同していた松尾ですが、3/5のオープン戦後に2軍行きが決定しました。

ドラフト1位とはいえ、キャンプを1軍で完走して3月に入っても1軍で帯同していたことで「開幕1軍もあるのではないか?」と期待するファンの声もありましたが、現時点だとまだ課題が多く、結果も残せていなかったので2軍行きとなったのは仕方ないでしょう。

2軍行きのメリット

それに、このタイミングで2軍行きとなったのは松尾にとっても良い話と言えます。
オープン戦では途中出場のみで、出場機会が限られていましたが、2軍に行くことでスタメンマスクを被る機会も増えますし、ドラ1で期待できる選手ということもあり、優先的に起用されるでしょう。

つまり、実戦機会が増えるため、実戦を通じて課題克服やプロとして必要な技術・体力の習得が見込めます。
これは1軍で代打だけだったり、数イニングの守備だけの起用になるよりも経験の量が多いですし、松尾自身も自分の課題克服に専念しやすくなります。

松川のように育成しなくて大丈夫か?

同じ高卒ドラ1捕手ということで、松尾はよく松川と比較されてきました。
松川はロッテで1年目からずっと1軍で起用されていて、次世代の正捕手として期待されています。
佐々木朗希とバッテリーを組んでノーヒットノーランを達成しましたし、1年目からの1軍起用を評価されています。

松尾もこの松川のように、1年目から1軍で起用すべきだという声もありました。
今回、2軍行きが決まったことで開幕1軍はかなり難しくなりましたし、松川とは違う育成方針になる可能性が高いでしょう。

ただ、松川にしてもまだ高卒1年目を終えたばかりで、この育成方針が正しいのかどうかがまだ分かりません。
1年目から1軍で出場していましたが、成績的には攻守ともに良いとは言いづらく、結果度外視で育成していたと考えられます。

更に松尾の場合は松川と違い、高校時代からの捕手歴が短く、守備面でまだまだ課題がたくさんあります。
練習試合などでもキャッチング・スローイングが伊藤や戸柱と上手さや安定感に差がありますし、捕手としての守備力を向上させていかないと1軍は難しいです。

この点はキャンプ中の記事でも指摘してます。

なので松川のように1軍で育成というのは、今の松尾には難しいです。

そして松川のような育成に拘る必要も無いでしょう。
歴代の高卒捕手でレギュラーを獲った選手を見ると、1・2年目の時期から1軍でレギュラーを掴んだ捕手はいません。
また、早く1軍で起用したからといって、それでレギュラー定着が早くなるわけでも無いです。
このことは以下の記事でまとめています。(有料)

なので1年目は2軍中心で起用していくことで問題ないと思いますし、まずは2軍で結果を残すことに専念させるべきです。

求める2軍成績

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