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北東北の大型外野手・蝦名への期待

2019年横浜DeNAドラフト6位指名の大卒外野手の蝦名が、2軍で活躍している。8/29時点での2軍成績は78打席 打率.288 本塁打2 出塁率.390 長打率.500 OPS.890となっていて、チーム内でもかなりの好成績となっている。とりわけ長打の割合が多く、細川や伊藤裕をも凌ぐ結果を残せており、スラッガーとしての素質を開花させつつある。

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大学時代の蝦名

蝦名は青森大出身で大学は北東北大学野球に所属していた。ここは過去に秋山(元西武)・山川(西武)・外崎(西武)など西武がよく指名していて、プロで活躍している選手も多く、有望な選手が眠っている地区だ。その中で蝦名も大学時代は彼らに負けず劣らずに活躍をしていた。大学4年には春に本塁打王(3本)、秋には首位打者(打率.406)のタイトルを獲得し、春秋の両方でベストナインを獲得する結果を残していた。外野手として守備走塁も非常に優れていて、身体能力の高さはドラフト時にも注目されていた。正直、ドラフト6位まで残っていたことは意外な印象があり、指名できたときは「美味しい」と思った。 

DeNAの現状の外野陣

DeNAの外野陣を見てみると、主将の佐野が今季レフトに定着して8/29現在打率・安打数トップの位置にいて、本塁打も2桁に載っているなど大活躍している。レフトはこれから長く佐野が定着することが期待できそうだ。ただ、センター・ライトがやや流動的になっていて、梶谷・ソト・オースティン・神里・乙坂など今シーズンここまで様々な選手がスタメンを争っている。その中で梶谷が結果を残しているが、梶谷も31歳となり数年後を見据えるとそろそろ20代の選手の定着を期待したい。上記の選手以外では、現在不調だが復活すればセンターのレギュラーを獲れると期待できる桑原や、関根・楠本・宮本などきっかけがあれば活躍できそうな若手組や、将来のスラッガー候補として楽しみな細川もいるが、それぞれ現時点ではまだ不安定なところで、良い選手は多いもののなかなか芽が出てこないといった状態だろう。

大卒1年目としての状態

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蝦名の成績を過去の大卒・社会人野手の1年目の成績と比較してみた。まだ蝦名の打席数が少ないため、現時点で評価を下すのは早いかもしれないが、これを見ると宮崎や佐野など現在1軍レギュラーを掴んでる選手と比べても遜色ない成績で、長打率や出塁率は宮崎にも匹敵している。二塁打の割合がとても多くパワーも足も使えているし、選球眼も悪くなく、打撃面は穴が少ない選手になっている。あくまで現状の成績での判断だが、将来1軍レギュラーを掴めるだけの打撃は持ってる選手と期待できそうだ。

蝦名への期待

このように蝦名は1年目からしっかりと結果を残せていて、現状の外野陣を見るとまだまだ安定していないので、蝦名は結果さえ残せればレギュラーを掴めるチャンスはこれから出てくる。2軍では外野は日替わりでセンター・レフト・ライトを全て守っていて、外野守備も鍛えているところだ。外野手で右打ちなのは現状で桑原・細川・蝦名の3人のみ(ソトやオースティンは内野手登録)なので、右打ち外野手としてもレギュラー獲りはチームに良い影響を与える。蝦名は開幕1軍登録されるなど、早くもラミレス監督から期待を寄せられていて、2軍で結果を残し続けていればいずれ1軍昇格のチャンスを掴めるだろう。大学時代は同一リーグの秋山・山川・外崎らプロでも十分活躍している選手たちに匹敵する成績を残しており、蝦名もこれから彼らのような活躍をして、1軍外野のレギュラーを掴めるようになってほしい。




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