友達で居続けること

僕は映画の『Stand By Me』が大好きです。
主題歌が有名ですね。
映画には明るくないのですが、今のところ、僕の観てきた映画史上で1番好きです。
1番好きがたくさんあるんですけれども。

知らない方のために簡単なあらすじを紹介します。
12歳の少年たち4人が、汽車に轢かれた死体を、有名になれるからという理由で探しにいく物語です。
目的地は30キロ先で、徒歩しか移動手段を持たない彼らが、線路伝いに歩いていくシーンがメインです。
まだ小学生の彼らのひと夏の冒険を描いてます。
途中でいざこざや小競り合いがあったり、楽しく歌ったり、家族や将来のことで悩んだりと、青春の思い出をぎゅっと詰め込んだような作品です。
思春期特有の葛藤や苦悩と友情を描き、単純に楽しめるだけでなく、どこかノスタルジーや哀愁を感じるところが僕は好きです。

この作品で僕がハッとさせられたのは、全ての冒険が終わった後でした。
4人の少年はその夏の冒険を終わらせ、中学校に上がるとだんだん疎遠になっていったと、大人になった主人公が語ります。
誰もが経験するように、新しい環境になれば友達はどんどんと更新されていきます。
特に小学生の時の友達は離れてしまうことがしばしばあります。
主人公も「よくあることだ。」と形容しています。
あれほどの過酷な冒険を一緒に乗り越えた4人組でも、ずっと共にいるわけではないというところがこの映画の僕の個人的なポイントです。

友人関係というものは極めて希薄なものであります。
その関係に書類はいりませんし、口でも「今日から友達だ」なんて言いません。
しかしながら、なぜかこの関係は一生続くものだと錯覚してしまうことが往々にしてあります。
僕が人生について多くを学んだ恩師は
「人間関係には定期的なメンテナンスが必要」
と言っていました。
人間関係は繋ぎ止める努力なしには続かないのです。
僕は連絡不精で、自分から人を誘うのが苦手なため関係が薄くなってしまった人も多々います。
この映画を観て、どうしても関わっていたい人には積極的に連絡を取ろうと思うようになりました(なかなか行動には移ってませんが)。

友達で居続けることが極めて困難であることを肝に銘じて生きていく必要があるなと思います。
僕は友達という存在なしでは2日と生きられないでしょう。
そういう人を失わないためにも日頃から繋ぎ止めておく努力を怠らないようにしたいと思います。

I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.
訳: あの12歳の時のような友達はもうできない

という言葉で物語は締め括られています。

そう思う前に、LINEを送っておきたいです。

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