「いただきスマホ」の悪質な実態とは~老人転がしで貪る通信会社


うちの親の話で恐縮だが、驚きの連続だったので書いておきたい。

まず、親が使ってたスマホの請求がたくさん来て困ってる、という相談を受けて、実態を知るに至った。さっさと解約しようとしたのだが、これが何かと難しかった。


大まかな流れ:

①長年ガラケー(A社)を使用してきた(本人名義の契約)
②ガラケーが使用できなくなると言われ、スマホに切り替え
③ガラケーと同一のA社のスマホに来店契約
④スマホが壊れて使えないので相談に向かう
⑤本当に壊れたかどうか不明、使用方法の問題かも不明
⑥壊れて使えないと言われ、次の新しい端末を買わされる
⑦請求(内容)書がよく分からない(金額がやけに多い)
⑧本人はウンザリして解約してくれ、と当方に相談


まず、②のスマホへの切替だが、これがまず大きな罠にハメられた。当人はガラケーにしてくれ、と懇願したにも関わらず、もう使えないという理由で勝手にスマホ端末にされた、との事。


もしガラケーがない会社なら「他社にはまだある」と事実を説明すべきだろう。卑怯にもほどがある。知らないなら、せめてスマホ契約せず解放するべきだろう。

なのに、店頭説明(要するに、言いくるめ)で番号が変わらないように、とか、今ならキャッシュバックで格安だとか何とか言って、スマホが何たるかも理解できぬ老人に契約を強いたようなものだ。

当然使い方もよく分からない。インターネット接続やLINEも使わない。
通話機能、SMS、写真程度があれば十分なのに、当人の意志に反して望まぬ契約を締結させられた模様。


その後、何等かの不具合かシステム障害とか何かで故障したと思い込んだ為、店頭に出向き修理を相談したらしい。すると、「もう使えないから、次の新しいスマホにするしかない」みたいな事にされて、新規端末購入の契約にされたらしい。

しかも、当人はA社(請求書には大本の親会社であるKD○○社の名義で請求が書かれ引落名義も同様)だと思っていたようだが、実は系列格安ケータイのUQ某社に勝手に切替られたらしい。
説明されても違いが理解できず、相手のカタカナ語とか分かるわけがないのだ。ただ「新規プランで安くなる」とか何とか言われて、「故障したスマホ(本当に故障がどうかも怪しいw)」から別端末にされたらしいのだ。


通話ホーダイっぽい契約で、ネット接続しないのにデータ通信料もそこそこのプランで契約させられたのだろう。カネだけ奪われる、まさにボッタクリ商売だ。これぞ、いただき女子ならぬ、いただきスマホじゃないか。


因みにスマホ端末のネット接続は管理者権限で「接続しない」設定になっていた(解約する時初めてスマホを見たのだが、親は設定できないので、店頭の相談に行き、そうなったのだろう。当方にも暗証番号とか不明の(管理者じゃない)為、変更できずw)。


こうして、確かに分かることは「一度詐欺被害に遭った被害者は何度でも餌食にされる」という鉄則である。悪徳業者が名簿を持ってる話とか、昔からあるが、「老人転がし」を堂々とやってる通信会社が現実に存在する、ということだ。

当人には、A社からUQ某社に変更になったことなど、理解できてないのである。高齢というのは、そういうことなんですよ。A社からUQ某社へと「カモ」を転がして、新規契約件数のノルマ稼ぎとか基本料金等の収益を貪ってきたのだよ。


一方で、政府は政府は何でも「スマホで処理しろ、手続しろ」と言い、これが被害拡大を助長している面があるのと、現実問題として超高齢者だとかなり厳しいと思う。そこまでアクセスできない。


さすがに親も、もうよく分からないから解約して欲しい、ということになった。最初は自身の端末からセンターとかに電話して解約手続をしてみたらいいよ、と言ったのだが、これが結構難しかったらしい。


自動音声の質問事項の内容が「何を言ってるのかが全く理解できない」ので、自分のサービスプランだの何だのが選択できず、次に進めない。番号を入力しろ、という何問かの質問事項は「高齢者避け」のまさに「忍び返し」的鉄壁防御の構築となっているのだ。


当人は病気入院してしまい、店頭に出向くこともできない。
ただ毎月「詐欺的商法」が得意の通信会社にカネを払い続けるしかないという、養分として悪徳商法的な会社に貢ぐしかないのである。


で、当方がスマホを引き受けて解約窓口に電話アクセスに成功(笑)して、ようやく「人間のオペレーター」に繋がったのだ!

病室から電話なので、非常に神経を使う。他患者の声とか、気になるし。
親はいくつか本人確認の質問を受けて「解約して欲しい」と言うと、相手はMNPの説明とか現在加入中の端末にかかってる保険契約の事とか、複雑な事項を説明してくる。番号が変わるとどうのとか、延々と言い募る。決まりだから、ということだが、それが異様に長い。

全部断って、「解約です!」と断乎として伝えると、今度は代理の人に代われと言う。当方が出ると、再び延々と説明が始まる。分かりました、解約して下さいと伝えると、再度当人に代われと言う。

すると、また本人確認の質問をいくつも出してきて、最初の状態に戻るのである。
同じ話を延々と繰り返し、あと数分宜しいか、とか言って、兎に角時間の引き延ばしをやってくるのである。


奴らは、こちらのスマホのバッテリーが切れる・電波状況が悪化して通話が切れる・痺れを切らして怒らせる・ウンザリさせて諦めさせる、等の小賢しい策でも弄しているかのようだった。


高齢者に何度も保険契約がどうとか、同一番号でなくなるとどうのとか、説得工作を弄してくるのだ。
恐らく通話時間は20分を超えていたと思う(笑)。


そりゃあ、たった一人相手に延々と無意味な時間引き延ばし工作を続けていれば、コールセンターの待ち時間が延長するのも分かるわな。少々お待ち下さいと言っては、何分も沈黙時間を作られる。ただ黙って待ってるしかない。それが一度ではなく、何度も、だぞ?


分かることは、連中は「何としてもタダでは解約させないぞ」ということで、苦痛を与え無用な引き延ばし工作をやり、老人を餌食にし騙そうとしてきて、理解が難しいことを言って悪徳商売でカネをせしめようという魂胆の奴らなのだ、ということである。
唯一の目標が「解約阻止」、この一点なのだ。


今後の世の中では「お独り様」が増えるので、こうしたカモにされる老人は増えるだろう。一度捕まえたカモは決して逃さぬよう、騙し易い年寄りほど死ぬまで(いや、死んだ後でさえ)養分を吸い続けられるのである。


大手通信会社は、こうした「理不尽な商売」の実態を知りながら、わざと放置し続けているのだ。だって、どうせ「バカな老人ども」から、持ってるカネを吸い上げるだけなのだから。相手をするだけで、時間を浪費させられるお荷物なのだから、少々の高いカネを払っても当然だ、ということなのだろうか。


当方にも、親への注意が足りなかったという落ち度はあるが、布団販売や電話機販売(ISDN終了で云々、ADSLがー云々)などの高額商品契約を結ばせていた悪徳商法と、本質的には大差ないように思える。

要は、理解力の乏しい人間に甘言を弄し騙してカネを毟り取る、という方式である。


苦手な高齢者にとっては、スマホは地獄のようなものだ。
全く便利ではない。
逆だ。
苦行を強いるだけの、欲しくもないカネ食い虫なのだ。


その点、昔式のガラケーは高齢者に喜ばれる。タッチパネルは高齢者にとって苦痛でしかないが、ボタンは操作感が着実なので実感が掴みやすいし。


今は、漏れる人を救わない社会である。
無知や理解不足の間隙を突いて、わざと騙すかのように丸め込んで無用な契約を締結させる。
高齢者を手懐ける手法など、いくらでもある。オレオレ詐欺集団の方が上手かったりするくらいだから(笑)。


解約阻止のイカサマシステムも、昔のyahooBB系とかソフバンのたらい回しウェブサイト地獄とかと同類で、米帝見本のクソ方式だな、オイww

善良・誠実な人間のやる商売ではない。最初から汚い。
トラップを張り巡らしており、老人がうまくできないようにシステムが設計されている。
それは考えた当初から「楽に解約させるな」という極悪思想に裏付けされた「クズ企業」による、「情弱やカモから徹底してカネを奪え」というグリード勢と同根の思想に基づくものである。


それが日本人のやる商売か。
恥知らずが!

稲盛の名が泣くぞ。
看板に泥を塗った企業をオレは信用しない。
騙す企業を決して許さない。



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