レシピ小説 焼きそばパン
キーンコーンカーンコーン
「きりーつ、れーい」
4時限目の終わりを告げるチャイムと同時に、待ちかねた日直の号令が掛かる。”○○ページは覚えとけよ”と言いながら教材を片付ける教師を尻目に、皆の心は昼飯100%だ。○○ページなんか聞いちゃいない。
弁当組はいいだろうが、俺は購買派。急がねば!!
「タカシくん購買行くの?じゃ私のも!お願い!!」
「分かった!焼きそばパンな!」
アカリが声を掛けてくる。幼稚園から高校まで一緒の幼馴染、焼きそばパンを買わされるのはいつものことだ。まぁ、