見出し画像

密葬と家族葬について

皆さまこんにちは!
浜松葬儀【公式】ブログ担当のスピースです。
今回は、「密葬と家族葬について」を書いてみたいと思います。


密葬とは


葬祭ディレクターのバイブル「葬儀概論」

お葬式の定義づけは難しいものですが、まずは我々葬祭ディレクターのバイブルである”葬儀概論”から抜粋してみたいと思います。

『火葬と葬儀・告別式の間に日を置くこともあります。骨葬の場合、出棺と火葬を「密葬」と称し、葬儀・告別式を「本葬」と称することもあります』

『本来「密葬」とは近親者だけで葬儀を行い、広く告知や案内を行わない葬儀の事です。ですから、本来、密葬には葬儀式はあっても告別式はありません。社会的影響力のある人が亡くなった場合には準備や告知の必要から、死亡直後には近親者だけで密葬を行い、後日に告知や案内をして葬儀を行うことにがありますが、この葬儀を「本葬」と言います。しかし、実際には「密葬」と言いながらも告知することもあり、この場合に「密葬」と呼ぶことは本来の意味からは適当ではありません。』

との、記載があります。

では、家族葬とは

自分の手元にある葬儀概論が、古めの物の為「家族葬」に関する記載はありませんでした(笑)。年齢がバレますね。。。
1999年第2版第1印刷 発行 版でした(笑)
逆に言うと、25年程度前には『家族葬』というワードはまだなかったということですね。
ちなみに、葬儀概論内にそれっぽい記載がありました。

『ですから、「密葬」~「本葬」とするよりも、「個人葬」~「社葬(団体葬)」とした方が誤解が少ないように思います。』
この個人葬が、現代の家族葬に該当するってことですかね。。。

ちなみに「家族葬とは」のネットから引用では


密葬と似ているが同義語ではない。密葬の場合は、近親者だけで葬儀を行い火葬した後に、日を改めて本葬(骨葬・お別れ会など)を行う。密葬と本葬を合わせて一つの葬儀であり、本葬を行わず密葬だけを行うことは基本的にありえない。これに対して家族葬の場合は、近親者だけで葬儀を行い火葬するところまでは密葬と同じであるが、それだけで一つの葬儀として完結した形態であり、日を改めて本葬を行うことはない。また、直葬は「直接火葬」を略したもので、独立した葬儀を行わず火葬だけを行うことである。火葬場のキャパシティの関係から、参加者はごく少数の近親者に限られる。身寄りのない者の場合は葬儀社のスタッフ一人だけということもある。

Wikipediaからの引用

これ以外にも、個人的な解釈でどのようなお葬式でも「家族葬」と称することも珍しくなく、定義に関しては正直曖昧なのです。
こういう部分もマイノリティーが認められるようになっていますね。。。

最近の報道ベースの話

コロナ禍がひと段落し、著名人のお葬式も営まれるようになってきましたよね。これは、これで必要なことですし、大切なことだと思います。
しかし、報道ベースでは「通夜・告別式は家族葬で行い、後日お別れの会を開催予定」というのが多いように見受けられます。
もちろん、マスコミ関係者もお葬式のプロでもないので、厳密な表現の研究をしているとは思いませんが、本来の意味合いからすると一寸違うのではと考えます。

正しくは「親族のみで密葬を執り行い、後日本葬(お別れの会≒告別式)を執り行います」ではないでしょうか。

まとめ

何が言いたいかというと、メディアを通じて受けた誤った表現や印象により、本来の遺族の思いとは違うお葬式になって欲しくないということです。

以前も書きましたが、高価なお葬式が良いとか、小規模のお葬式が悪いとかではありません。故人様やご遺族様が思う、宗教的・儀礼的も含めたお別れの儀式を行うのが最高なのです。

無理やり、お金をかけるとか
無理やり、小規模に振った設営にするとか

これではいけませんね。

最近は、超低価格プランによる集客を行う葬儀ポータルサイトや葬儀会社が目立ちますが、何となくやってはいけない方向な感じがしてなりません。

低価格のつもりだったが、結果○○○万円もかかった!
そんなつもりではなかったけど、プラン内では司式者や一般会葬者は呼んではいけません!
とかとか・・・

実際によく聞くから困ったものです

やはり
「後悔しないお葬式は、親身に寄り添う安心の地元葬儀社へ」
です。

ではでは