はなだ

山と海と刺身と本が好き┋書いたり読んだりする人間

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最近の記事

希望が持てる時代に生まれたかった。

取引先の担当の人が産休に入るので、明日から担当者が変わると連絡がきた。その電話を受けた先輩は「それはそれはおめでとうございます〜」と言っていた。たぶんなんらかの事情があって、直前での連絡になったのだろう。おめでたいことには違いないけれど、電話してきた人は心苦しかっただろうなと思って少し同情した。 私自身、婚約者と同棲していて今年中には入籍する。知人友人にも、結婚したり出産したりする人がポツポツと出始めて、結婚と妊娠と出産、さらにその先の現実を目の当たりにする機会が増えた。

    • つれづれ日記(2024.3.28)

      アナログの日記は毎日つけているけれど、固有名詞バリバリ、仕事の愚痴山盛りのプライベートがダダ漏れの日記になっているからここには載せられない。 でもたまに、デジタルの日記、noteに載せられるような日記を書きたいと思う夜がある。 今日は東京の話。 大学生の頃東京に住んでいたけれど、「東京は人が住むところじゃねえ」なんて田舎出身者が人生に必ず一度は思ったことがありそうなことを当然のように私も心の中で叫びながら、田舎にUターン就職をした。 田舎にいた頃は、東京に行きたくて行きたく

      • パワハラ上司が降格した話

        私の直属の上司(女)は色々とキツい人だ。 いつもムッツリ仕事をして、下手なタイミングで話しかけるとキレられたりする。そして女にはキツく男には甘いタイプだから、男性に話しかけられれば愛想よく対応する。 上の人間には体裁がいいが年下や部下には横暴でふてぶてしい態度。The 嫌な先輩って感じの人である。 そんな上司が、役職持ちからパート社員へ降格させられることになった。昨年転職してきたばかりの私にとって驚きの人事異動だったが、どうも私の前にいた人たちが件の上司のパワハラのせいで辞

        • そうしたいのなら、私はいつだって自由になれる

          大学生のころ、とあるインターンプログラムに参加するためにベトナムのホイアンという街に二週間滞在したことがある。 私たちの移動手段はもっぱら自転車で、ホテルが貸してくれるボロボロの自転車(一応カギはついている)でホイアンの街中を駆け回っていた。 ベトナムに着いたばかりの頃は、ジーンズにTシャツというごく普通の格好をしていた私たちだが、3日くらい経ったあたりからホイアンのあちらこちらで売っている「タイパン」が仲間うちで流行り始めた。 ホイアンの街はとてもカラフルで、家々の壁は黄

        希望が持てる時代に生まれたかった。

          自分のプールで泳ぐ

          ほとんどの人は何者になることもできないまま人生を終える。そこには世間の注目を浴びるような華やかさや成功はない。たぶん、自分の人生はそんなに大したものではないのだ、と気づいてからが始まりなのだと最近思う。 華やかさや成功は私の人生が幸せであるためには必須ではなく、大したことない人生=幸せではないという方程式は成立しない。 人生は運が8割、という。だからといって諦めて生きろという訳ではなくて、自分がどうにか操縦できる残り2割の部分で、どのようにして舵を取るかにかかっている。

          自分のプールで泳ぐ

          私の復讐②

          前回の続き。

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          私の復讐②

          私の復讐①

          私には、ずっと許せない人がいる。しかもそれは1人ではなく、2人。その子たちとは高校時代からの友人だった。 ここ数年、苦しんでいた。許せないならば、もう関わらなければいいのにSNSで近況を追ってしまう。しかも彼女らが不幸でいることを知ると良かったと安心し、彼女らの人生がうまくいっていることを知ると勝手に焦り、あろうことか上手くいかなくなればいいのにと願う。許せなくて、もう他人とも呼べないくらいの遠い関係に成り果てているのに、ずっと固執して不幸を願っている。全く、不健全で建設的

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          私の復讐①

          関係人口への違和感

          当方、田舎生まれ田舎育ち田舎在住の26歳。 昨今、関係人口とかいう言葉を聞くようになった。田舎と都市部での2拠点生活や普段は別の場所に住んでいるがたまに地方に遊びに来る人、を関係人口と言うらしい。旅行者よりも深く地域と関係を持つというようなイメージだろうか。 友だちが普通に遊びに来てくれたら嬉しいのだけど、ビジネスと承認欲求の匂いを漂わせた人たちに関係人口という感じで来られるとどうしてかモヤついてしまうのはなぜなのだろう。 関係人口と名乗る人たちにとって地方は日常っぽく

          関係人口への違和感

          産むこと、生まれること。

          去年の日記を見返していたら、こんな記事バズってたわっていうのを思い出した。 読んだ当時は、生物として子を産むことは義務である、というふうに考えていたらしい。 今改めて読んでみると、生物として子を産むことは義務であるという気持ちは変わらないものの、かといって今の生活をひっくり返すような「妊娠・出産」というイベントに喜び勇んで足を踏み入れる気持ちにはなれない気がした。 でもたぶん、私は可能なら子を産むだろうと思う。子を産まないと後悔しそうという気持ちもあるし、子を産むことを躊

          産むこと、生まれること。

          結婚式に友達を呼ばない

          結婚式に友達を呼ばない。 彼氏も呼ばないと言っているけれど、呼ぶ人がいないわけじゃないだろう。私にも数人呼べそうな人がいるけれど、ほんの数人だ。 高校時代〜大学時代、仲良くしていたグループにいることがもう苦痛で仕方なかった時、でも結婚式に呼べる友達がいないのはいやだから、それまでは付き合いを続けようと思っていた。そもそもそんな気持ちだから、付き合いが絶えたんだろう。彼女らは私の本当の友達じゃなかったし、私も彼女らの本当の友達ではなかった。 結婚式は友達を呼ばないでやること

          結婚式に友達を呼ばない

          2023年の手帳について

          なんとなく、昔からノートや手帳といったものが好きでした。 ペンやシールも好きだけどもさほど興味はなく、ノートや手帳を買うことが多かった気がします。 ただ、三日坊主なので日記などはほとんど続きません。 マンスリーにひとこと書く程度なら続けられるのですが、私が好きなのはノートや手帳、しかも分厚いものが好みなのです。 分厚いものは書くところがいっぱいあるので、たくさんのページに毎日きっちりと文字を埋めることがだんだん負担になり、続けられなくなるというわけです。 今回は、そんな私

          2023年の手帳について

          親友に結婚を応援してもらえない。

          親友になったらずっと親友でいれるのだろうか。 学生の頃は、ずっと親友でいられると信じていた。でも、今はそう思えない。 最近実感しているのは、ライフステージによって友だちも変わるし親友も親友じゃなくなるんじゃないかってこと。 だから、「親友」が「親友だった人」に変わることも珍しくないんだろうな。 かく言う私も、今同じ問題に直面している。 同棲している彼氏と結婚の話が出ていて、それを親友に話した時に言われたのは「もったいない」「まあ、個人の人生だから反対はしないけど」という言

          親友に結婚を応援してもらえない。

          友達がいなくなった

          大人になったら、友達がいなくなった。 学生の頃は毎日会って、他愛のない話をして、未来を語り合っていた友達がいなくなった。 そんな学生時代の友達に久しぶりに会っても、なんとなくぎこちない。 そんなふうになった理由は相手にもあるかもしれないが、1番の理由は自分が相手と向き合ってこなかったからなのかもしれない。 「彼氏が転勤するのに着いていくかもしれないから、もうすぐ結婚するかも」と何人かの友達に話してみたら、「もう結婚なんだね…」と言われることが多い。 てっきり、喜んで

          友達がいなくなった