ハルミル

新潟で雑に暮らす中年女子。様々なジャンルの楽しい現場にいくのが大好きです。ここでは少し…

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新潟で雑に暮らす中年女子。様々なジャンルの楽しい現場にいくのが大好きです。ここでは少しだけ長い文章を書きます。

記事一覧

誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(後)

前編↓ ファンタジスタのいない季節が始まる。涙の移籍挨拶から3週間ほどアルビの練習に普通に参加し続けて「いつまで居るの」とチームメイトに言われていた伊藤涼太郎が…

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5か月前
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誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(前)

J2優勝J1昇格、という上々の成績で2022シーズンを終えたアルビレックス新潟。年が明けていよいよJ1リーグに挑戦となった時点で、わたくしはうっすらと覚悟していた。去年は…

ハルミル
5か月前
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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(下)~そして物語は行く~

【ここまでのあらすじ】圧倒的に強かったり天皇杯で完敗したりするアルビレックス新潟。星雄次は顔がいい。伊藤涼太郎のゴール決めてさも当然顔最高。ホーム強いっすね。SN…

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1年前
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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(中)~SNSをぶっとばせ~

【ここまでのあらすじ】昨年の戦力を殆ど保持して臨んだ新しいシーズン、新型コロナウイルス禍でキャンプから出遅れを余儀なくされたアルビレックス新潟。年度末の激務で死…

ハルミル
1年前
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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(上)~今年はすーずんつーだぞー!~

上記は、2021年末になんとなくこの1年のアルビレックス新潟を総括しなければならないなという使命感にかられ、約1か月かけて書いたもの(※死ぬほど長いので今読まなくてい…

ハルミル
1年前
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ばくよろLINEと谷口農園と2021シーズンのアルビレックス新潟とわたくし

序章として「ばくよろLINE」についての解説から始めたい。 サッカークラブのSNS戦略は様々である。従来の新聞・TVなどを用いた広報、自社サイト、メルマガ、Youtube公式チ…

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2年前
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失われた物語を再構築した女の子たちとわたくし

アイドルの正解がわからない。 いきなり何を言い出すのかってハナシだけどわたくしが好んで聴いているアイドルというとNegiccoそしてRYUTistになるので、2組に共通する「音…

ハルミル
3年前
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#30DaySongChallengeとわたくし

DAY 0: 数年後に2020年の春のことを回顧した時にそういえばあんな時期もあったなあという、ライブもサッカー観戦も当たり前にあった日々を取り上げられ、でも我々には音楽…

ハルミル
4年前
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あこがれの南で上田現に出会った話とわたくし

上田現(うえだげん)というミュージシャンがいた。レピッシュのキーボーディストで,ソロ音源も数作発表されている。元ちとせ「ワダツミの木」など楽曲提供も多数。2008年…

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5年前
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Fever PitchとわたくしのJリーグライフ

2002年。わたくしは英国に居た。週末になるとロンドンからちょっと電車に揺られて,なんてことない小さな街のスタジアムにフットボール(英国のサッカーはあくまで「フット…

ハルミル
5年前
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今までの価値観を更地にしてそこに新しい街を建てる話とわたくし

2月12日に行われたトークイベント #スポーツの未来に僕たちができること (略して #スポみら )第4弾に参加してきた。参加資格に「レポート枠」というのがあったので申し…

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5年前
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アイドルと祝福とわたくし

(2020.8.22追記:トップ画像追加しました。イトウタカオさんからご提供頂きました!わたくしだ!照れちゃうな!) Negiccoという新潟のアイドルユニットを好きになって数…

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5年前
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超現場主義とわたくし

1976年のマンチェスター24 hour party peopleという2003年日本公開の映画がある。公式サイトも消えてるようなのでwikipediaの引用で失礼。 1978年創立、1992年に破産した…

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5年前
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誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(後)

誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(後)

前編↓

ファンタジスタのいない季節が始まる。涙の移籍挨拶から3週間ほどアルビの練習に普通に参加し続けて「いつまで居るの」とチームメイトに言われていた伊藤涼太郎がベルギーに旅立った。言うて去年だって、本間至恩が抜けたらチームがガタガタになるんじゃないかなどと他のJ2チームを油断させておいて、週替わりでヒーローが現れる展開でJ2を制してきた成功体験があるので、チームに関してそこまで心配はしていないが

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誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(前)

誰も追いつけない圧倒的なスタイルと2023シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(前)

J2優勝J1昇格、という上々の成績で2022シーズンを終えたアルビレックス新潟。年が明けていよいよJ1リーグに挑戦となった時点で、わたくしはうっすらと覚悟していた。去年は本当に楽しかった、美しくてめちゃめちゃ強いサッカーを毎週のように堪能して気がついたらJ2のてっぺんに立っていた。夢みたいな一年だった。でも2023シーズンはきっとこうはいかない。こんなに好き放題させてもらえるはずがない。過去に憎た

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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(下)~そして物語は行く~

新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(下)~そして物語は行く~

【ここまでのあらすじ】圧倒的に強かったり天皇杯で完敗したりするアルビレックス新潟。星雄次は顔がいい。伊藤涼太郎のゴール決めてさも当然顔最高。ホーム強いっすね。SNSろくでもない。新潟の孫が世界に挑戦。噂アカ滅ぶべし。イグジーポーズをバツと見間違える松橋力蔵。谷口海斗の不在。魂の両サイドバック。SNSほんとろくでもない。声を取り戻した我々サポーター、加速する物語。どうするどうなるアルビレックス新潟!

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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(中)~SNSをぶっとばせ~

新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(中)~SNSをぶっとばせ~

【ここまでのあらすじ】昨年の戦力を殆ど保持して臨んだ新しいシーズン、新型コロナウイルス禍でキャンプから出遅れを余儀なくされたアルビレックス新潟。年度末の激務で死にかかるわたくし。開幕5試合目で初勝利をあげて波に乗るアルビレックス新潟。西日本アウェイ日帰り遠征で命を削るわたくし。谷口海斗(推し)のゴールで伸びる寿命。ホーム強いっすね。大型連休前後の5連戦を終えて首位に踊り出る好調のチームを再びコロナ

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新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(上)~今年はすーずんつーだぞー!~

新しい時代のおとぎ話と2022シーズンのアルビレックス新潟とわたくし(上)~今年はすーずんつーだぞー!~

上記は、2021年末になんとなくこの1年のアルビレックス新潟を総括しなければならないなという使命感にかられ、約1か月かけて書いたもの(※死ぬほど長いので今読まなくていいです)(※この後はもっと長いです)。当時のわたくし、最後のほうで筆が滑ったのかこんなことを言っていた。

美しくてめちゃめちゃ強いサッカー。それはリーグのカテゴリを問わず全サッカーファンの憧れ、欲しくても9割方手に入らないもの。自分

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ばくよろLINEと谷口農園と2021シーズンのアルビレックス新潟とわたくし

ばくよろLINEと谷口農園と2021シーズンのアルビレックス新潟とわたくし

序章として「ばくよろLINE」についての解説から始めたい。
サッカークラブのSNS戦略は様々である。従来の新聞・TVなどを用いた広報、自社サイト、メルマガ、Youtube公式チャンネル、そして令和の時代なのでTwitterやInstagramなどのSNSも広報戦略には欠かせない。客層の新規開拓に加え、既にSNSの公式アカウントを余さずフォローしている既存客(サポーター)を如何に満足させるかも現代の

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失われた物語を再構築した女の子たちとわたくし

失われた物語を再構築した女の子たちとわたくし

アイドルの正解がわからない。
いきなり何を言い出すのかってハナシだけどわたくしが好んで聴いているアイドルというとNegiccoそしてRYUTistになるので、2組に共通する「音楽の良さがベースにある」「ローカル(新潟)に軸足を置いている」「じゃあ女性ヴォーカルグループでいいんじゃないか、形式としてのアイドルにこだわらなくてもいいんじゃないか」「でもアイドルをやっている」が一般的な在り様かというと、

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#30DaySongChallengeとわたくし

#30DaySongChallengeとわたくし

DAY 0:

数年後に2020年の春のことを回顧した時にそういえばあんな時期もあったなあという、ライブもサッカー観戦も当たり前にあった日々を取り上げられ、でも我々には音楽があったよという暗い穴の中の30日間の記録を残しておきたいと考えた(回顧できる程度には平穏な日々に戻ってくれないと困るのだけど)。誰が思いついたか知らないが、30日間なんらかのお題に合わせた曲を紹介し続ける、パブリックドメインと

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あこがれの南で上田現に出会った話とわたくし

あこがれの南で上田現に出会った話とわたくし

上田現(うえだげん)というミュージシャンがいた。レピッシュのキーボーディストで,ソロ音源も数作発表されている。元ちとせ「ワダツミの木」など楽曲提供も多数。2008年3月9日,肺癌のため死去。享年47歳。

死者をネタにした自分語り。その行為の傲慢さ,承認欲求のみっともなさはわたくしもよく分かっているつもりだ。そして彼のことを語るならもっと思い入れの深い人がたくさんいるはずで,わたくしは決して適任で

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Fever PitchとわたくしのJリーグライフ

Fever PitchとわたくしのJリーグライフ

2002年。わたくしは英国に居た。週末になるとロンドンからちょっと電車に揺られて,なんてことない小さな街のスタジアムにフットボール(英国のサッカーはあくまで「フットボール」だ)を観にいくのが好きだった。特に誰を誘う事もなくふらふらと出向いてはキックオフまでの時間を駅前のパブで潰し,レモネードを啜りながらぼんやりと他の客(恐らくこのあとスタジアムに向かうのであろう)を眺めるのも好きだった。きっとこの

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今までの価値観を更地にしてそこに新しい街を建てる話とわたくし

2月12日に行われたトークイベント #スポーツの未来に僕たちができること (略して #スポみら )第4弾に参加してきた。参加資格に「レポート枠」というのがあったので申し込んでみたのだ。理由は折角noteのアカウントもあることだし長い文章書くの好きだしここはひとつ挙手しちゃおっかな~まだここでアルビレックスの話してなかったしちょうどいいかな~という,お馴染みのあまりにも軽すぎるモチベーションである。

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アイドルと祝福とわたくし

アイドルと祝福とわたくし

(2020.8.22追記:トップ画像追加しました。イトウタカオさんからご提供頂きました!わたくしだ!照れちゃうな!)

Negiccoという新潟のアイドルユニットを好きになって数年が経つ。動画はわたくしが彼女たちの音楽に触れる少し前のもので,改めて「トキメキ★マイドリーム」聴くとアイドルポップスのツボを余すところなく押えたconnieさんらしい良曲だなと思う。良曲なのだけど,例えば数年前のアイドル

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超現場主義とわたくし

1976年のマンチェスター24 hour party peopleという2003年日本公開の映画がある。公式サイトも消えてるようなのでwikipediaの引用で失礼。

1978年創立、1992年に破産したマンチェスターのインディーズ・レコード・レーベル、ファクトリー・レコードの社長であったトニー・ウィルソンの回顧録を基に、1980年代後半から1990年代初頭にかけて起きたマンチェスター・ムーヴメ

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