白桃書房Note出張所

白桃書房は主に、経営学・経済学などの優れた研究を元にした書籍の出版を行っています。この…

白桃書房Note出張所

白桃書房は主に、経営学・経済学などの優れた研究を元にした書籍の出版を行っています。このNote出張所では、刊行書籍に関連したさまざまな情報を提供していきます。 http://www.hakutou.co.jp

マガジン

  • 『クリエイティブ・ジャパン戦略』フォローアップマガジン

    日本のクリエイティブ産業の振興と文化政策のあり方を問う『クリエイティブ・ジャパン戦略』。フォローアップ情報を公開していきます。

  • 『エネルギー・トランジション』(白桃書房刊)フォローアップ

    エネルギーをめぐり政策や環境が目まぐるしく変化しています。 橘川武郎著の『エネルギー・トランジション』刊行後、押さえておくべきポイントを橘川先生にご寄稿いただきます。

最近の記事

文化政策の魅力的なアイディアが横溢─中村伊知哉氏(iU:情報経営イノベーション大学学長)書評

本書『クリエイティブ・ジャパン戦略─文化産業の活性化を通して豊かな日本を創出する』は、アートやコンテンツなどクリエイティブ産業を活性化する文化経済政策を分析し、展望する。私も参加した東大・未来ビジョン研究センターの研究会によるアウトプットだ。 座長の河島伸子さんは「クールジャパン政策」が2000年代に始まったものの、その後変遷を遂げ、焦点が定まらず、政策としての本気さに欠けるという。米韓と比して、文化産業の国際プレゼンスが低いという認識である。クールジャパンは三原龍太郎

    • 「文化と経済の好循環」の実現のために─河島伸子(同志社大学教授)

      本書『クリエイティブ・ジャパン戦略』は、日本のクリエイティブ産業が持つポテンシャルが最大限発揮されるための政策と現場における課題を様々な角度から分析・検証し、日本にとっての今後の課題を提示するものである。各分野における気鋭の研究者、実務家による論考が集められており、各自が得意とするフィールドと強く持つ問題意識を勘案しながら、1 章につき 2 名の著者をカップリングし、一つのテーマに違った視点から接近する様相を見てもらえるように工夫してある。 本書は、政策的視点を意識した第

      • エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─GXに取り組む企業や地域の実際:GXの進展と次世代燃料の具体化(2「下」)

        はじめに 『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』の原稿を白桃書房に提出したのは2023年10月のことであり、本書には、2023年9月末までの事実がカバーされている。その後、校正、印刷、製本、配本などの手続きを経て、本書は、2024年4月に刊行されることになった。 この半年のあいだにも、エネルギー・トランジションをめぐっては、いろいろな動きがあった。2023年10月〜2024年3月のエネルギー・トランジションをめぐる動きのなかから、特に重要

        • エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─次世代燃料への需要と地域間・企業間競争:GXの進展と次世代燃料の具体化(2「上」)

          はじめに 『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』の原稿を白桃書房に提出したのは2023年10月のことであり、本書には、2023年9月末までの事実がカバーされている。その後、校正、印刷、製本、配本などの手続きを経て、本書は、2024年4月に刊行されることになった。 この半年のあいだにも、エネルギー・トランジションをめぐっては、いろいろな動きがあった。2023年10月〜2024年3月のエネルギー・トランジションをめぐる動きのなかから、特に重要

        文化政策の魅力的なアイディアが横溢─中村伊知哉氏(iU:情報経営イノベーション大学学長)書評

        • 「文化と経済の好循環」の実現のために─河島伸子(同志社大学教授)

        • エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─GXに取り組む企業や地域の実際:GXの進展と次世代燃料の具体化(2「下」)

        • エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─次世代燃料への需要と地域間・企業間競争:GXの進展と次世代燃料の具体化(2「上」)

        マガジン

        • 『クリエイティブ・ジャパン戦略』フォローアップマガジン
          2本
        • 『エネルギー・トランジション』(白桃書房刊)フォローアップ
          5本

        記事

          エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─(1)能登半島地震が及ぼす影響

          はじめに 『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』の原稿を白桃書房に提出したのは2023年10月のことであり、本書には、2023年9月末までの事実がカバーされている。その後、校正、印刷、製本、配本などの手続きを経て、本書は、2024年4月に刊行されることになった。 この半年のあいだにも、エネルギー・トランジションをめぐっては、いろいろな動きがあった。本稿では、2023年10月〜2024年3月のエネルギー・トランジションをめぐる動きのなかから

          エネルギー・トランジションをめぐる2023年10月〜2024年3月の動き─(1)能登半島地震が及ぼす影響

          橘川武郎著『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』おわりに

          カーボンニュートラルを実現するまでに残された時間は、限られている。目標年である2050年は、あと25年余りのちにやって来る。 限られた時間内でカーボンニュートラルにつながるエネルギー・トランジションを、どのように遂行するか。これが、本書で追求してきたテーマであるが、そこで強調した主要な論点を再掲すれば、以下のようになる。 ・カーボンニュートラルを真に実現するためには、(1)需要側からのアプローチ、(2)熱電併給、(3)担い手としての地域、という三つの視点が欠かせない。日本

          橘川武郎著『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』おわりに

          橘川武郎著『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』はじめに

          本書の姉妹書である『エネルギー・シフト 再生可能エネルギー主力電源化への道』を白桃書房から出版したのは、2020年9月16日のことである。おかげさまで同書は多くの方々に読んでいただき、今日までに7刷を重ねることができた。 同書の第1刷を刊行した直後から、エネルギーをめぐる日本と世界の状況は、激しく変化し始めた。その変化に対応するため、同書を増刷するたびに、「おわりに」に補記を追加する措置を講じてきた。 ─2021年4月16日の第2刷刊行時の「重版に際して」(執筆は2021

          橘川武郎著『エネルギー・トランジション:2050年カーボンニュートラル実現への道』はじめに