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個性を育むシュタイナー教育〜私らしく自由に生きるためのヒントとは〜      <後編>

こんにちは。

前回のNoteで書いた、井藤元さんの講演
個性を育むシュタイナー教育〜私らしく自由に生きるためのヒントとは〜からの名言集の続き<後編>です。

井藤さんの講演から一週間たちました。
講演内容を何度か見返しながら、まるで噛めばかむほど味がでてくる昆布のように、お話されていたことが、じわじわと自分の中に染み渡り、新しい気づきと活力につながる感覚があります。

井藤さんのお話には、まるで元気がでる栄養がたっぷりあるかのようです。

なんといっても今回のこの講演は名言の宝庫。
いただている感想は、感動の嵐です。
参加した皆さんからの声を拾いながら、もっとたくさんの人にシェアした〜いと、ウズウズします。

さて、『自由』という言葉も、個性と同じくらいあらゆる場面で使われていて、定義が難しいワードです。

『自由』について深く触れる前に、金沢会場の参加者さんたちの心に響いた名言をひとつご紹介しましょう。

一般的な教育のイメージというものがあります。
わかりやすい例としてあげられたのが、”社会化としての教育” です。

「大人が未完成で未熟な存在である子どもを、必要な知識や社会の常識を与え社会の一員になれるように導いていくのが教育だという考え方。
そして、大人が完成形で、それでおしまい。

それに対して、自由への教育としてのシュタイナー教育のイメージは、大人になったら完成なのではなく、、、、」

<名言その3>
『大人になってからが真のスタートなのです。大人になって死ぬまで、もしくはその後も見据え、自由を獲得するために成長し続ける道のりが始まります。シュタイナー教育では、子どもから大人になる道のりは、そのための準備期間であると考えています。』

この名言に、ある参加者さんは「大人になった私たちはまだまだ成長できると勇気づけられた」と、感想を述べてくれました。

さて、井藤さんは、シュタイナー教育にとって『自由』とは何かを大変わかりやすく説明しています。

人間の根本的な衝動には2つあります。
①『〜したい』という衝動 
例えば、寝たい、食べたい、サボりたい、騒ぎたいというようなもの。

②『〜せねばならない』という衝動
例えば、働かねばならない、勉強せねばならない、早起きせねばならない
毎日生活している中で命令的な『ねばねば』という気持ちで生きている。

この2つの衝動は多くの場合、反対方向にベクトルが向いていています。不一致が多い中で生活していているとき、自分の中の天使と悪魔が常に葛藤し、苦しい日々を生みます。

そんな中でも、この2つの衝動が一致するときがあります。

<名言その4>
『〜したいことであり、かつ、せねばならないことでもある』そんな瞬間が人生にはあります。
そして、『やりたい』ことが、『やらなきゃいけない』と一致しているときは幸せだと感じるのではないでしょうか。そんな時、シュタイナー教育では『自由』と呼べるのです。』

毎日の生活の中でそういう『自由』を感じる幸せな瞬間を体験できることは多々あります。

ただ、この人生の中で、さらに『なすべきこと(天命)』を問うということは相当難しいことです。」

なんのために生まれてきたのか?


わたしたちはこの問いにとても苦しみます。
この難解な『天命』=なすべきことについて
のくだりを井藤さんは、シュタイナーさんとゲーテさんが話していたことを参考に軽やかにそして、大変分かりやすく続けてくれます。

ああ〜、東京理科大学に入って井藤さんの生徒になりたい❤️
この講演では理科大の生徒になって講義を聞けたような感覚になり、とてもハッピーな気持ちになります。

そんなことを思いながら、講演は架橋へと入っていきます。
詳しくは、ぜひ録画視聴をお申込みくださいね♪

まさに目から鱗の世界が待っています。


最後に、クロストークでこんな質問がありました。
『シュタイナー教育は万人向けの教育ですか』

この問いに
『あ、とってもいい質問ですね!!』と、すかさず井藤さんが答えます。

結論はこうです。
「万人向けの教育はありえないと思っています。シュタイナー教育に限らずあらゆる教育にメリットデメリットが存在していて、完全無欠な教育は存在しないのです。」
と、前置きがあった後で、今の日本の教育界に必要なことを話してくれました。

名言その5
『今後の社会に期待したいのは、多様な教育のあり方が多様なままこの世界に存在し、どの教育があっているか自分たちで選び取っていく社会ができていくこと。教育のマルチバース(多元的な宇宙)、多様な価値観の教育のあり方が共存していければいいなと思っています。』

白山ウォルドルフコミュニティが北陸で提供していく教育の在り方が、井藤さんのこの名言のように、多様な教育の1つとして、お子さんにあった教育として、その子がその子らしく最高の花咲かせることができるように選んでもらえたらどんなに嬉しいことでしょう!

Replant your roots in our community garden.

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