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自分になる旅 4月のライブトークより

復活祭と満月が重なったパワフルなバンクーバーの土曜の夜(日本は日曜午後)に、なんとも素晴らしきライブトークが実現できましたので報告です。

バンクーバーチームの石本さゆりです。

シュタイナー教育は自由への教育と言われています。
別の言い方をするならば、
人生とは自分になる旅。
いかによりよい自分になるという旅をするか。
これが自由を獲得することにつながると思います。

去年、白山ウォルドルフコミュニティーで行ったオンライン講座、AI時代の育児・教育で提案したのがこれです。

これからの時代は、まさに
自分らしさを追求する時代
ですと。

この、自分らしさを追求するということは、その子が持っている個性を大切にし、また多様性を大切にすることに繋がるのかなと思います。

そして、子どもたちにその子の持っている個性や、多様性を教育する前に、私たち大人は、自分自身に向き合っていくことが大切なんだろうなと思います。

親や教育者が自分らしく生きているか?
子供たちは、私たち大人を模倣して学び、そして愛のある権威者として導いてくれることを必要としています。

今月のライブトーク では、
『自分らしく生きるってどういうこと?』
という問いを、特別ゲスト、ベンレットえみこさん、そして参加者のみなさんと共に探ってみました。

まずはベンレットえみこさんの紹介です。
友情出演:Emiko M. Venlet @emikovenlet
1978年福井県生まれ。
画家/アーティスト。絵、詩、陶芸、彫刻など自身のアート制作をしながら自閉症の男の子二人を育てる。Vancouver Waldorf Schoolの保護者。カナダ在住13年。

そして彼女のWEBサイトもぜひご覧ください!

えみこさんの作品をご覧になると分かると思いますが、素晴らしい才能に溢れたアーティストです。でも、何より、自分になるための旅を真摯に取り組んでいる方です。

さて、えみこさんからのお話は、とても深くてパワフルだったので、ライブ参加者のみなさんは、首を縦に深くうなづいき、そして涙する人も。

彼女の温かで愛あるバイブレーションが画面を通して伝わり溢れてきます。

いろんな具体例を話してくれました。
なので、それをここに文章に短めにまとめることがとてもチャレンジなのですが、、、。苦笑

まずは、幼い頃からの夢を叶えたいと思ったのは何がきっかけだったかという質問から。

アーティストになるまでの彼女の経歴は、会社員だったこともあれば、ヨガの講師だったり、ヒプノセラピストだったり、、、とても豊かです。
でも、そんな素晴らしい職業から、今のアーティストになる勇気をもてたのは、やっぱり自分の声を聞いたから。

そんな自分の声を聞くってどういう体験なのでしょう?
それは決して美しいものではないのです。えみこさんの心の声は、夢をかなえている人への嫉妬でした。嫉妬なんて、、、ダメダメ!と、いい人でありたい自分は否定してしまうかもしれません。でも、この声にちゃんと向き合ってみた。『夢みたいなことを言ってないで』という別の声で止められていた本音。これに気がついたら、本当楽になったそうです。

彼女は自分と向き合う時、とにかく自分の感じていること、溢れる問いをどんどんノートに書き出しているようです。ほら、こんな感じってZoomの画面で見せてくれたノートには文字がぎっしりならんでいました。

自分の中に潜んでいる見逃しそうな小さな声をしっかり捉えてあげます。その小さい声は、時には醜く、いい人でありたい(エゴ的な)自分は気がつかなかった振りをしたいそんな自分の本音。それを聞いてあげ、そしてその声と共に過ごすんです。そうしていると、醜い声が小さくなりを潜めてしまうこともあれば、消えてしまうこともある。でもそれは結果であって、それを最初から期待はしない。ただただ、その声に一緒にいてよいよと許可を与える感じ。。。そんなことを話されていました。

万が一、そのままそんな声に気がつかなかったとやり過ごしたとしましょう。後でそれは、別の形になってやってくるんだともおっしゃっていました。

以下は、参加者さんからの感想です。

『自分の怖いものや影、そう言うのに向き合うってどういうことなのかなって、具体的にどうしたらいいのかなって、棚上げにしていたけど、実践している方がいらっしゃった。私も置きっぱなしにされた影の存在を、そうやって解消してゆくんだなと良いヒントをいただきました。

そうやって自分の影と向かい合っていくと、お金では買えない「極上の気分が味わえますよ」って言われてて、極上かぁとずっと考えていました。
「必ず答えは自分の中にあるから」って、えみこさんがおっしゃると希望が見えて勇気が湧きますね。』

えみこさんからもらった勇気でさらにさらに自分を深めて、もっと奥にいる自分と出会いたい。

そんな風に思えた濃厚な1時間でした。
ライブトーク のあと、そう感じながらしばらく興奮していたので、鎮めるのが大変でした。あああ、満月のせいか? 笑笑 

えみさこんのアーティストしてのこれからの活動も楽しみです。
彼女の2022 Spring Seriesが始まったようです。
題して、Lemons and Flora。

Emiko M. Venlet作

ライブトーク の後にみるこの絵。
爽やかなレモンの黄色が、えみこさんが放つ光のように見えてきます。
今後の彼女のアーティストしての成長、発展も楽しみです。

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余談ですが、一番上の写真は12年生になる娘が描いた自画像です。
自分とは何者か?と思春期真っ只中の娘もこれを描きながら自分というものを見つめていたのかなと思えた絵です。自分になる旅を始めた彼女に私自身の『自分になる旅』を、しっかり背中で見せていきたいです。

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