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「老後」に対する意識が変わりました!

  最近、30分フィットネスに行って、70,80代のとても元気な先輩たちを見ていて、一昔前の「高齢者」とは全く違う印象を受けていた。
 今までは、「加齢に伴い、体力は徐々に衰えていく」とか「健康寿命と平均寿命との差が女性で12年ある。自立できるのはそれまでの期間しかない」「加齢とともに認知機能が衰えるのは仕方がない」などと思い込んでいた。現在60代の私は、今後体力がますます衰えていくのだろうか・・・と不安になった。
 しかし、現実の高齢者を見ていると、「それって、ホントかな?」と疑問に思うことが増えてきたのである。
 そんな時、説得力のあるデータに基づいて書かれたこの本と出会って、俄然、これからの展望が見えてきたのである。

還暦後の40年 データで読み解く、ほんとうの「これから」
長澤 光太郎ほか 著   平凡社
 
 私たち、「古い時代の社会の仕組みの中で生きてきた人たち」がこれからはどういう時間を過ごしていくのか。

「2020年の国勢調査結果に基づいて作成された“完全生命表”による」と
「日本人の寿命の中央値は、男性84歳、女性90歳です。つまり、女性はすでに半数が90歳に到達する時代になっているということです。」
「大きな社会的混乱がなく、また、雇用や社会保障制度、医療サービスなどが、ある程度、安定的に保たれている」日本だからこそ、「長期にわたって平均寿命が延びている」と説明している。
「日本人の長寿化は肉体が老化した後で過ごす年月が長くなったということではありません。老化現象そのものの進行が遅くなっている、つまり“老化の減速”こそが長寿化の内実だと言えるのです。」
健康寿命とは、「生活に支障のある症状が全くない状態(完全な健康体)で生きられる平均的な年数」
「少し関連データを調べれば、寿命と健康寿命の差である「10年の不健康な期間」の中には、「ちょっと目がかすむ」「少し腰痛がある」なども含まれており、決して自立的に生きられないわけではないと分かります。歳をとれば、このような多少の不調は出てくるもの」
「限られた情報に基づく思い込み」から「データに基づく新たな気づき」への転換も可能になるでしょう」
 「日本人の体力年齢は、おおむね10歳若返っており、いまの還暦世代が90歳になった時の体力年齢は、おそらく、いまの70代半ばの世代と同等です。今後30年間は、健康で自立的に生きられる、という前提がハッキリすれば、還暦以降の人生が、様々な可能性を秘めたものに見えてこないでしょうか。
 「こんな時代になったのは、人類史上でおそらく初めてです。
1960年代前後の生まれの世代は、恐らくそういう時代に生きる、日本の歴史の中で、いや世界の歴史の中での先駆者になると思われます。
いまの日本の還暦世代がそれを考えて行動することが、間違いなく次の時代の扉を開けることになると思います。」

なんか、元気が出てきた。


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