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伊藤若冲《動植綵絵》が展示中の三の丸尚蔵館へ行ってきました

先週、久しく工事をしていた旧江戸城の三の丸尚蔵館が、一部のみですがリニューアルオープンしました。あわせて同館の所属も変更(あわせて…ではなく、既に変更済みでしたね)。管理運営は、宮内庁から独立行政法人国立文化財機構へ、収蔵品管理は文化庁へと移管されます。また正式名称も少し変わって「“皇居”三の丸尚蔵館」となりました。

そんな(予定の半分だけが)リニューアルオープンしたばかりの皇居三の丸尚蔵館へ行って、開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」(第1期:「三の丸尚蔵館の国宝」)を観覧してきました。

同展で特に目立ったのが伊藤若冲の《動植綵絵どうしょくさいえ》(全30幅のうち4幅)。さらに高階隆兼の《春日権現験記絵》と同絵巻を納めた《藤折枝蒔絵箱》、《蒙古襲来絵詞》、小野道風の《屏風土代(どだい)》を見てきました……というレポートは下のサイトで記したので、ご興味あればご覧ください。

会期:2023年11月3日(金)〜2024年6月23日(日)(第1期は12月4日まで)
会場:皇居三の丸尚蔵館 展示室2
入場料:一般 1,000円、大学生 500円

注意が必要なのは、あらかじめのWebサイトでの入館予約・チケット購入が必須だということ。現地へフラッと寄って「大人1人!」と言って、チケット購入することはできません……そもそもチケット購入窓口がありません。とても人気のようで、チケットは完売必至……以下のスケジュールでチケット販売が開始されるので、できれば販売同時に購入しておきたいところです。(今日からまた販売されます)

【販売スケジュール】
・11月3日(金・祝)~11月19日(日)入場分→10月20日(金)10時販売開始(完売
・11月21日(火)~12月3日(日)入場分→11月10日(金)10時販売開始
・12月5日(火)~12月24日(日)入場分→11月24日(金)10時販売開始

ちなみに販売スケジュールとは微妙にズレていますが、《動植綵絵》の展示スケジュールはコチラで確認できます→動植綵絵出品予定PDF(ポチッ)

《動植綵絵》が展示されるのは、「第1期の前期(11月26日まで)」と「第1期の後期(11月28日~12月24日)」、そしてしばらく展示されずに来春の「第4期(5月21日~6月23日)」となります。それぞれ4幅なので、全てが展示されるわけではありません。

【撮影について】
展示室内は基本、撮影禁止と書いてありましたが、カメラマークのついている作品については撮影可能です。《動植綵絵》を含む国宝作品は、撮影可能でした。

↑ 解説パネルに「カメラマーク」のある作品は、撮影OK

国宝作品=著作権が切れているので、撮影可能なのだと思いますが、第2期以降には、撮影できない作品が展示される可能性もあるので、全てが撮影可能ではない点に注意が必要です。

小野道風の《屏風土代(どだい)》

■三の丸尚蔵館へ行く前後に見ておきたい旧江戸城

「どうする家康」では、まだあまり登場しませんが、江戸城と言えば徳川家の居城であり、江戸幕府の中心。言うまでもありませんが明治以降は、皇居となり、一般人の立ち入りは不可でした。

それが昭和43年(1968)に、本丸と二の丸、三の丸の一部が一般市民にも開放されました。三の丸尚蔵館が作られたのも、たった30年前の1993年(平成5年)11月3日のことです。

ということで旧江戸城の三の丸にある三の丸尚蔵館へ行くには、大手門を通るのが最も行きやすいのですが……大手門をくぐる前に、警官による荷物チェックがあるのも……三の丸が単なる庭園や博物館・美術館ではなく、一般開放されているとはいえ皇居だからです(荷物チェックと言っても、普通の人であれば問題なく通れます)。

なお、この荷物チェックには5〜10分くらいの時間がかかるので、誰かと「三の丸尚蔵館前で集合!」している場合には、その分の時間も考えて自宅を出ると良いでしょう。わたしは遅刻しそうになって焦りましたw

大手門の全景

さて、大手門をくぐって三の丸に入ると、どーん! と皇居三の丸尚蔵館の残り半分の工事現場があります。その隣にオープンしたての建物も。

書く時間がなくなってしまったので、写真のみ貼っておきます。江戸城は、歴史散策するのにも、自然散策するのにもおすすめです(様々な種類の樹木が植えられています)。

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