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コーディネーター・アラジンのブログ #109 高校生ホテル2023

"High School Hospitality Project"

今年も高校生ホテルやります!
2年生の国際観光科の生徒全員が、今年は栂池高原の二つの中規模ホテルをお借りして、受付から客室サービス、レストランでの接待まですべてを担当します。一般のお客様も大歓迎です。高校生たちのおもてなしを体験してみてはいかがでしょうか?

今年は、雪も早く、ゲレンデは12月からオープンしています。ホテルの施設やロケーションはばっちりですよ。あとは、高校生たちがお客様をどれだけ満足させてくれるか、旅の思い出に花を添えてくれるかどうかですが、ドキドキかな?

当日の取材はお邪魔になるので、事前にどんな準備をしているのか、探ってきました。

二つのホテルのうち、アルが見せていただいたのはこちらのホテル。
こちらは正面ですが、裏の乾燥室からゲレンデまでは0mです。

まず、2階(花の階)、3階(岳の階)、4階(空の階)の代表的な客室を見せていただきました。廊下には、各階にそれぞれ花や山や星空の写真や絵が飾られ、部屋の名前も「リンドウ」や「白馬岳」や「スピカ」という具合につけられていました。
お客様が階段や廊下を長く感じないように、美しい写真や絵で美術館のように楽しんでもらおうという仕掛けのことも教えてもらいました。

各部屋を見せてもらいました。


地元の写真家が撮った美しい地元の写真が飾られています。


部屋の中では、ベッドメイキングやクッションの並べ方、アメニティなどの配置などを教わり、チェックアウト時に部屋の清掃・整備を完了させ、チェックイン前に再確認とエアコンの作動を行うなど、細かく教えていただきました。

テトラソファーの置き方を教わりました。

男女浴室を見学。
昔と違って、女性に喜んでもらえれば、一緒に来られた男性も満足するという戦略で、女風呂には、高級シャンプーを並べたシャンプーバーを用意したそうです。男風呂にはサウナがあります。

間もなくお客さんが来られるというので、
露天風呂の蓋シートをはずす作業をしました。
シャンプーバーの説明

レストランでは、メニューについての説明が最初にありました。料理やドリンクの名前を覚えるだけでなく、お客様の質問に答えられるように知識も求められます。これは大変むずかしいことですね。

初めて見るメニューにドキドキの高校生

ここは、17もテーブルがあり、テーブル番号も覚えなければなりません。
お子様連れのお客さんを案内する場合、親と幼児の座席配置はどうすればいいのか?と問題を出され、母親がスプーンで子どもに食べさるには、右利きの人なら、子どもを左に座らせる必要があるとか、経験しなければ分からないことも、いろいろ教わりました。

注文を取る練習。

注文を伺うタイミングが大切なこと。注文を略称でメモし、ちゃんと復唱して確認していただくこと。コース料理では食事の進行によって、次の料理を運ぶタイミングを、ミニのホワイトボード上で磁石を使って管理する方法などを教えてもらいました。
生徒全員に注文を取る練習をさせましたが、やはり、アルバイトでレストランのホール経験のある生徒は、言葉遣いもていねいで、てきぱきと上手でした。

メニューの略称の一部

最後にフロントの仕事を確認。ここでは、到着時に料金の支払いをしてもらいます。食事や入浴時間の確認、夜のスターウォッチングツアーの紹介なども漏らさず伝えて、部屋のキーをお渡しします。

「英語の接客はオレに任せて」と自信を見せる生徒もいました。

第一回目の研修を終えて、一週後に迫った本番に向けて、生徒同士で注文を取り合ったり、フロントでの接客を交互にやったりと、休み時間も忙しくなりそうです。