見出し画像

詩 風よ

一日中 風が吹いていた
干した洗濯物が 飛ばされそうだ

風よ
僕のことも飛ばしておくれ

脱ぎ捨てられない僕の服を
力いっぱい飛ばしておくれ

そして僕をすっかり裸にして
空の彼方に飛ばしておくれ

裸の僕を暖かな風で包んで
どこまでも どこまでも

飛んでいった僕を
僕は見上げている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?