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「第一回香港国際ARアートフェア」に参加しました

私は、今、香港に来ている。

今回、師匠である現代アート作家・日比野貴之が「第一回香港国際ARアートフェア2024」に「招待参加」するので、私も同行した。

「AR」とは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、現実世界を立体的に読み取り、仮想的に拡張する技術のこと。

「ARアート」の場合、作品をスマホ等のカメラにかざすと、動画が再生される。

ARアートはオーストリア、ウィーンのARアートアプリ「Artivive」を使用している。

香港の運営がその「Artivive」と組んで、「第一回香港国際ARアートフェア2024」が開催された。

今回は、約30人のアーティストが出展している。

そのなかで、特別枠で「招待参加」したアーティストが3人いるのだが、師匠はそのなかの一人だ。

しかも、今回は記念すべき「第一回目」。

香港の運営の方も気合が入っている。

師匠の作品

私は香港に来るのも、アートフェアに参加するのも初めてで、見るもの全てが新鮮に思える。

香港は意外と街は静かで治安もいい。

アジア人だけでなく、色んな国の方が歩いているが、小さな子供連れの家族や女性が一人でゆったり道を歩いている。
店員さんも優しいし、人も街も穏やかだ。

そして、国際ARアートフェアの香港の運営の方も優しい。

国際ARアートフェア初日から、色んな方が興味をもって展示を見てくださり、大盛況だった。

そして、師匠はステージの上に立ってプレゼンテーションをした。

私も作品を展示し、アーティストとして、国際デビューをした。

私の作品『Yamanba』

今回感じたことは、まだ、香港ではARアートは思ったより認知されていない。
つまり、まだまだ伸びる可能性が高いということだ。

これから成長する可能性のあるアートの分野として、今、ARアートの認知を伸ばそうとしている。
だから、登壇してARの話をする必要があった。

「KAMOS」のプレゼンをする師匠

そして、皆さんの反応を見ていると、ARアートそのものだけでなく、師匠の作品のウケがいい。

確かに、師匠の作品は他の作品と比べてクオリティが高い。

というのも、師匠の作品はペインティング作品だからだ。

制作をする師匠


師匠は、AR作品とわからなくても、作品単体でアートとして成立するように、作品自体の完成度もあげないといけないといった。

今回、師匠と私はペインティング作品を出展したが、他のアーティストはほとんどプリントだった。師匠いわく、プリント作品だと、アート作品としては、安っぽく見えてしまう。

せっかくARの技術をもってしても、作品単体で完成度が高くなければ、アート作品としての価値が上がらない。

だからこそ、師匠は作品単体でもアートとして成立するようにクオリティの高い作品を制作しないといけないといった。

アートグッズ

そして、今回、師匠はキャラクターの作品を出品したが、アートのキャラクターとしても展開ができそうだという話がすでに持ち上がっている。

師匠は今回、「招き猫 忍にゃ隊」と「KAMOS」の二種類のキャラクターを出展した。

どちらも香港の方からしてもキャッチーで、これからARアートの宣伝とともに、キャラクタービジネスを展開していけそうだと考えていただいている。


そして、個人的に驚いたのが、香港の方が日本の文化の素晴らしさを感知しているということだ。

今回出展されたARアート作品を見ていると、いくつか日本文化の影響を色濃く受けているものが見受けられる。

今日は他のブースに出展している中国、台湾、香港のひとたちの中には、日本画を描いていたり、日本の古いまじないを題材にした作品を発表している方がいた。

日本文化が香港で評価されていることをしって、ちょっと驚いた。

つまり、師匠や私のAR作品はこれから香港で展開していくのに、有利に働くということだ。

私は改めてARアートには明るい未来があると実感する一方で、もっと作品を作らなくらなければいけないと思った。

今でもすごく忙しいけど、これからはもっともっと忙しくなりそうだ。

運がいいことに、日本国内だけでなく、海外でも多くのひとが私にチャンスをくれる。

ありがたいと思うと同時に、ベストを尽くそうと思う。

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