海老八光(Hakko Ebi)

現代アート作家・日比野貴之に弟子入り。2022年夏、岐阜県恵那市飯地町に活動拠点を移す…

海老八光(Hakko Ebi)

現代アート作家・日比野貴之に弟子入り。2022年夏、岐阜県恵那市飯地町に活動拠点を移す。 ニホンカモシカは心の友。 ◎毎週金曜日にnote更新します。金曜日以外は、気まぐれで投稿。

マガジン

  • 海老八光の海外アート活動記

    海外でアート活動をしたときの気づきを綴ります。

  • 師匠との対話

    現代アート作家の私が、師匠・日比野貴之氏の対話を通して気がついたこと。

  • 海老八光の作品

    現代アート作家・海老八光の作品に関する記事のまとめです。

  • となりのニホンカモシカ

    岐阜県恵那市飯地町にて、師匠とともに現代アート作家として活動しています。たまたま、家の敷地内にニホンカモシカ訪れるようになり、彼らとの私の大切な記録をこのマガジンにしたためます。

  • アーティストの田舎暮らし

    岐阜県恵那市飯地町を拠点にアート活動をしている私が、田舎に来てかんじたあれこれをまとめた記事です。

最近の記事

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死ぬまでアート活動をしたい

はじめに 今年の8月から毎週金曜日、必ずnote記事を更新してきたが、気がついたら今年最後の金曜日をむかえた。 大学卒業後すぐに現代アート作家・日比野貴之氏に弟子入りし、2022年8月から活動拠点を名古屋から岐阜県恵那市飯地町へと移した。 今日まで、アートスクール事業の運営に携わらせていただきながら、アート活動を続けてきた。 ありがたいことに、この一年半、いろんな人に助けられ、わざわざ遠方からお客さんが来てくださるようになり、アートスクール事業も軌道にのってきた。

    • 「第一回香港国際ARアートフェア」に参加しました

      私は、今、香港に来ている。 今回、師匠である現代アート作家・日比野貴之が「第一回香港国際ARアートフェア2024」に「招待参加」するので、私も同行した。 「AR」とは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、現実世界を立体的に読み取り、仮想的に拡張する技術のこと。 「ARアート」の場合、作品をスマホ等のカメラにかざすと、動画が再生される。 ARアートはオーストリア、ウィーンのARアートアプリ「Artivive」を使用している。 香

      • お金のためではなく、自分のために働くべき

        怠け者な仕事人 小学校低学年のとき、『ゲゲゲの鬼太郎』にハマっていた。 テレビでアニメが放送されていて、休日になると必ず『ゲゲゲの鬼太郎』を見ていた。 『ゲゲゲの鬼太郎』に描かれている妖怪は、おどろおどろしいのに、どこかコミカル。 実に様々な種類の妖怪が登場していていて、面白かった。 なんといっても、印象的なのが、アニメのオープニングの歌詞。 朝は寝床で グーグーグー  たのしいな たのしいな おばけにゃ学校もしけんもなんにもない このフレーズを聴きながら、お化け

        • 「ピンチヒッター」という生き残り戦略

          師匠は、人からこう言われることがある。 「宇宙人」 「わけが分からない人」 「ぶっとんでいる」 「自由奔放」 師匠の仕事ぶりを間近で見させていただいている身としては、人って勝手なことを言うなあと思う。 でも、何も知らない人がこのように言うのは、仕方の無いことかもしれない。 だって、師匠のキャリアは普通ではないから。 師匠がアート活動を始めたのは、1989年。 当時、「現代アート」というもの自体が、日本でほとんど知られていなかった。 しかも、師匠は美大・芸大を卒業

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        記事

          教養の大切さが分かってきたかもしれない

          最近、「教養って大切だな」と思うようになってきた。 現代アート作家の師匠について、アート活動をさせていただくなかで、たくさんの方とお会いしてきたが、 そのなかで、「なんて素敵なひとなんだろう」と思った方々は、すべからく教養人だった。 そもそも、アート、芸術は、教養人によって支えられてきたものだから、 師匠のお知り合いに教養人が集まるのは、当然かもしれない。 「教養のある人」というと、良い家柄に生まれた人や、資産家、エリートというイメージがある。 確かに、師匠も旧家の生

          教養の大切さが分かってきたかもしれない

          花をたずねて山めぐり

          能の『山姥』 最近、『山姥』の歌に感動した。 『山姥』とは、能の作品で、山に棲む妖怪である「山姥」を題材にしている。 『山姥』のあらすじは、こうだ。 都で、山姥の山めぐりを題材にした曲舞で人気を博した、 「百ま山姥」という遊女がいた。 百ま山姥は、善光寺に参詣しようと、従者たちをつれて、旅に出る。 ところが、道中で、急に日が暮れてしまった。 一同が困っていたところ、やや年増の女があらわれ、宿に泊めてくれた。 女は、自分が真の山姥であることを明かし、 自分を題材

          花をたずねて山めぐり

          ベテランに気圧される春

          師匠がアートフェアに招待参加する 来月5月16日~19日に、香港で「第一回香港国際ARアートフェア」が開催される。 通常、アーティストは公募から参加するのだが、私の師匠は、なんと「招待参加」。 つまり、師匠は"特別枠"でアートフェアに参加する。 そこで、来月は、師匠について、私も香港のARアートフェアに同行させていただくことになった。 師匠「お前、香港のアートフェアに向けて、作品作っとけ!」 ひいいいいいいいいいいいい!! 突然"降ってきた"師匠の無茶ぶり。

          ベテランに気圧される春

          ニホンカモシカに学ぶ「生き残り」のヒント

          時代を超えてきた生き物 私は、ニホンカモシカが好きだ。 しかも、ほぼ毎日、ニホンカモシカに出会っている。 たまたま、今住んでいる家の周辺が、ニホンカモシカのテリトリーらしく、 家の敷地内に、ニホンカモシカたちがやってくる。 でも、ニホンカモシカは、私のペットでもなければ、家畜でもない。 あくまで、彼らは、野生動物だ。 しかも、ニホンカモシカは、特別天然記念物に指定されている。 マヌケそうな顔をしているが、実は「氷河期からの生き残り」と言われている。 はるか昔か

          ニホンカモシカに学ぶ「生き残り」のヒント

          どうして、師匠の技法を継がなかったのか?

          ナゾの質問 ありがたいことに、片田舎でやっているアートスクールも、少しずつ利用してくれるかたが増えてきた。 師匠が30年以上かけて開発・研究してきた技法「ホログラムズコラージュ」を楽しんでくれるかたが増えて、ありがたく思っている。 一方で、最近、人様からある質問をされるようになった。 「どうして、あなたは『ホログラムズコラージュ』(師匠が発明した技法)をやらないの?」 その質問をされるたび、私の頭のなかは「??????????」と クエスチョンマークでいっぱいになる

          どうして、師匠の技法を継がなかったのか?

          国境を越えられるか、時代を超えられるか

          バリ島での違和感 バリ島から帰ってきてから、とても色々なことを考えさせられる。 私はもともと海外に興味がなかったが、 先月、現代アート作家の師匠とともに、生まれて初めてバリ島に行った。 遊びでいったわけではなく、あくまで仕事として行ったわけだが、 すごく良い国で、ご飯も美味しく、ひとも良くて、なんだかんだ楽しかった。 その一方で、違和感を禁じ得なかった場面もある。 それは、バリ島の情勢が悪くなっているということだ。 現地のかたに聞くと、コロナパンデミックを機に、観

          国境を越えられるか、時代を超えられるか

          お前はいったい何なんだ

          野良猫 日本にいても、海外にいっても、 道端で動物に遭遇すると、なぜかテンションが上がる。 日本の道端で多く見かける動物といえば、猫! 家で飼われた猫も可愛いが、 個人的には野良猫のほうが好きだ。 野良猫はずうすうしい。 そこら辺の道路を「我が道」のように、生意気な顔をして歩いている。 そして、人間を見つけると、ちょっと様子をうかがう。 やつらは、気がついているのだ。 「自分が可愛い」ということに。 持ち味の「可愛さ」をつかって、ニンゲンからおこぼれを貰おう

          お前はいったい何なんだ

          もしかしたら、私の師匠はすごい人かもしれない

          先日、バリ島から無事に帰国した。 今回は展覧会のブッキングで行ったのだが、 きちんとブッキングを完了することができた。 多くの方の協力でバリ島に行けて、ほんとうにありがたい。 私は生まれてはじめてバリ島に行ったのだが、アーティストという立場で異国の地をみれて、大変勉強になった。 本当にたくさんのことを学ばせていただいたけれど、なによりの収穫は、 「私の歩んでいる道に間違いがないのだ」と分かったことだ。 現代アート作家の師匠につかせていただいて約2年半が経つが、 師匠

          もしかしたら、私の師匠はすごい人かもしれない

          海老八光、バリへ行く

          バリへ飛ぶ(人生初) 2024年2月23日、とうとう私はバリへ飛んだ。 今回は、観光で行くわけではない。 展覧会のブッキングに行くためだ。 私の師匠は、現代アート作家・日比野貴之。 師匠は今から約35年前、バリ島からアート活動を始めた。 その後も師匠は、なんどもバリで展覧会を開催している。 師匠のバリ島でのアート活動のツテをとおして、 弟子とアートスクールの生徒の皆さんと展覧会を行う予定だ。 その展覧会のブッキングのために、今回はバリにきた。 海外で展覧会を

          海老八光、バリへ行く

          はじめてのペインティング

          いよいよバリ島に行きます! 今日、いよいよバリ島へ出発する。 バリ島へ行くのは、観光目的ではない。 展覧会のブッキングに行くためだ。 去年から、現代アート作家の師匠が、バリ島での展覧会を企画してきた。 なぜバリ島か?というと、 今から約35年前、師匠がアーティストになることを決意した場所だからだ。 そして、バリには、師匠が35年のアート活動をとおして培ってきた縁がある。 海外のつながりを「若い世代に引き継ぐ」ため、 そして、忙しいなかアートスクールに来てくださる

          はじめてのペインティング

          ニホンカモシカの推しポイント

          ここ最近、ニホンカモシカを題材にした作品を制作しているせいか、 頭の中がカモシカだらけである。 しかも、今回挑戦しているのは、ペインティング作品。 ニホンカモシカの毛を、筆で書き込んでいる。 おとといの晩、トイレの壁がカモシカの毛に見えた。 やばい、何かに取憑かれている。 作品を仕上げるまで、カモシカのことしか考えられない。 ということで、今回はニホンカモシカの好きなところについて、ひたすら書いていこうと思う。 推しポイント①若干ブス ニホンカモシカの顔は、ス

          ニホンカモシカの推しポイント

          No カモシカ, no life

          先日『カモシカ可愛い〜』という記事を書いたら、思ったよりも多くの方が読んでくださった。 とてもありがたい。 ただ、この記事には、役に立つ情報はまったくない。 「カモシカ可愛い~と言いつづけるぜ」という宣言をしているだけだ。 読んだ方はどう思うか分からないが、 ニホンカモシカの記事を書いているとき、少なくとも、私は穏やかな気持ちになる。 カモシカがやってくれば、カメラをもって外に飛び出すし、 デスク横にもカモシカの写真を貼りつけている。 毎日がカモシカづくし… そ

          No カモシカ, no life