ひとつ前の記事へのお返事

こんにちは、あんです。

また、コメントを頂きました。

reiさん、からです。

「『あんは、難しい文章を書ける人格でも、自分が何を書いているのかを理解することが難しいです。』と言いますが、あなたが書いている文章は完全に意味が通っています。自分で理解できていないのに他人が理解できる文章を書けるなんてあり得ませんよ。
もしかしたら算数障害はあるのかもしれません。数の処理が苦手な人の障害です。でもそれは重度知的障害とは別物です。」と。


この方は僕らのことを理解し難い方のようなので、僕の説明では納得して頂けないのかと思い、
主治医のお医者さんに代わりに説明して頂きます。


ここから、お医者さんの説明です。

『理解できないのに、難しい文章を書けることについて』

失語症には大まかに運動性失語症と感覚性失語があります。運動性失語は物事がわかっているのにそれを言葉にできない。
感覚性失語は物事がわかっていない(理解していない)のに、それに気づかず、わかっているつもりになってペラペラしゃべるけれど、無茶苦茶な文章しかしゃべれない。
「物事がわかる」ことと「話す」ことは脳の中で別々な機能なので、別々に障害されることがある。あんちゃんの場合は、元々どちらも正常だったはずだが、9歳〜10歳に何かが起きて、この2つの機能の連結が壊れてバラバラになったと思う。両方機能が保たれたままバラバラになった。(この時にもともとの自閉症が悪化した可能性がある)。
①理解できるが話せないあんちゃん
②話せるが理解できないあんちゃん
に分かれた。
今の「あんちゃん」の主人格は①と思われる。
②は内容を理解しないまま文章を書くことができるが、①には文章が理解できない。
しかし①は文の意味はわからなくても、文法というか、正しい文章かそうでないかは何となくわかるので、②が無茶苦茶に大量生産した不完全な文章を、編集して正しい文章にする能力はある。
こうして、①は②の産出した不完全な文章を、意味を理解しないまま編集、完成して、完全な文章を作れるのではないか。


『あんの重度知的障害について』
理解する主体と、それを他人または自分自身に言語的に伝える主体が分離したために、全体としてのパフォーマンスは重度知的障害と同じになる。これはdisconnection syndrome(離断症候群)であって、ヒステリーとは異なる。

※ヒステリー(解離性障害、多重人格)

※パフォーマンス(実行、遂行)


これは、お医者さんの診断なので、正しいと思います。

お医者さんにも、理解が難しいこともあるようですが、今のお医者さんは、話をしっかり聞いてくれます。

reiさんに理解して頂けないのは、世界中のひとに、理解してもらえない方が多いしるしなのかもしれませんね。

あんは、病気、というより、障害です。
生まれて、物心ついたときから苦しんできました。

気づかれずに育って、それが大したことではないと
思われるほどの辛さではなかったことも、
レアケースで生まれたことも、それをマイノリティではなく、活かして、生きていきたいです。

だから、reiさんと、重度知的障害があるかないか、なんてちっぽけな争いのようなことは望んではおりません。

僕はそう診断されていて、事実は変わりませんし、区分は6で、受けられる支援もしっかりある、逆に、人手が足りないけれど、とのことなので、ここで、言い合っても、あまり意味はありません。

もしかしたら、主治医がこの先退職して変われば、診断も、諸々変わっていくのかもしれませんが、そのときも、理解してくださるお医者さんについていくつもりです。

難しい話もときときするので、僕は、重度知的障害の保育園児ではなく小学生くらいしっかりしてるよ、と言われることもあります。

勉強はこの前、2〜3歳、のドリル、と言いましたが調べたところ、0〜3歳くらいでした。

ですが、その、勉強がその程度の人格でも、話すことや文章を書くことは、大人に通用するように書けるので、それを主治医は、説明してくれたと思います。

50歳の重度知的障害のおばさんが、保育園児みたいで可愛いね、って言われていて、一生、可愛がられるのは、重度知的障害のひとの特権だな、と思いましたが、可愛がっているわけではなく、馬鹿にされているんじゃない?という意見も聞きました。

一生、「○○ちゃ〜ん!^_^」って優しくされるのは普通のひとなら嫌だと聞きましたが、あんは、それは親しさや優しさが軽々しく手に入る特権で、そのひとたちが羨ましいな、と思います。

ですが、診断名として重度知的障害があったとしても、雰囲気、人柄、でひとの接し方は変わるので、診断名に重度知的障害、があっても、難しい話をしたり、大人びていれば、そのひとの、保育園児のような対応は、されません。

なので、診断名は関係ないかなと思います。
実際の雰囲気や関係性で、ひとは仲良くなれます。

できることを頑張って、生きていくことです。

reiさんも色々と、僕はレアケースなので、疑い深くなられるのは仕方がないと思っておりますが、主治医の説明で、納得して頂けたでしょうか?

残念ながら、これ以上の説明は、主治医にも頼んだので、僕も難しいです。

事実は変わらないので、主治医の説明を何度か読んで頂き、こういうひとが存在するんだなあ、とでも思っていただければ、幸いです。

長くなってきました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

では、また。


あん

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