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フィクション小説)異世界の茶番病で大騒ぎ、俺のヒロインまで寝たふりしてさ

※このお話はフィクションです。現実とは一切関係がありません。異世界を舞台の作り話です。あの病気にインスピレーションを受けました。ちょいとショッキングな内容なので、ブラックなものに理解がある人だけ、どうぞお読みください。


魔法TVのニュースで、あの茶番病のせいで魔法学校の修学旅行に行けない生徒がインタビューを受けていた。大人たちが飲み会であの病気に感染するニュースを聞いて、私たちは何をしているのか、皆んなで我慢しないと、ようなことを言っていた。

僕が思うに、大事なのは自分が我慢をすることではない。それによって風潮が強化されるからだ。ルールを守ることで、余計に追い詰められていることに気付かないかな。

茶番病と決め付けるなって?ごめん。これは僕の意見であって、一つの意見に過ぎないんだ。とは言え、君にとってのパーフェクトワールドを汚してしまったかな。いつからだろう。修行でも無いのに空気を読むだとか言い出したのは。

僕らがモタモタしている間に、もうエーゲルス国では、マスクと何とかパスポート義務化も廃止となった。それは、民衆が抵抗したからだ。皆んなでルールを守ったからじゃあない。政府も民衆の指摘で、アホ臭さを隠しきれなくなったからだ。ここジャポム国でエーゲルスのニュースは流れているのかな?

大事なのは、疑うこと。そして、情報源を複数持って、自分なりに状況を理解すること。すると、さっきの話、別の国では大人たちの行動でこの騒ぎを終わらしているから、希望があると分かる。一緒に我慢しようとかじゃなくてね。

もちろん、色々と知った上で、皆んなで協力しようという模範的な解答をする人は賢い。うまく適応している。こんな異世界文書を書く私よりもずっと、上手く生きていけることだろう。

本当に、多くの人がこの異世界の茶番に気付かないというのは想像し難い。通常、人はフラストレーションが貯まるとその原因を調べる。客観的に正しかろうと、不快であれば状況をひっくり返そうとするものだ。もとい、以前いた世界へこの文書を送るという行動はただの表現活動で無意味だろうけど。現実とは関係がないんだから。

ここでも誰も僕の話を聞く耳を持たないんだよ。皆んな怖がってさ、従順すぎる。それでも、知りたい、言いたいという衝動は止められない。

恐ろしい感染者を特定するあのピーシャル検査についても調べれば1時間もかからずに欠陥とする情報に触れ得るし、超過死亡数についてはアレしか原因が思い浮かばないない、魔導列車はフル稼働だし、ゾンビでない限りこの大騒ぎの違和感を捨てきれないと思うのだけど。こんなバカな状況、前の現実世界では起こり得ないだろうし、エラいとこに転生しちまったぜ。


あーそうだ、

この騒動はきっと

現実世界で流行った鮫島事件みたいなお遊びだ

異世界でも流行っているんだな、懐かしい

皆んな、空気を読んで、存在しないものを在るかのように扱っている

もういいよ

皆んなで終わりにしようよ

飽きたよ、このお遊び



もういいかい?

まだだよ


もういいかい?

まだだよ


もういいかい?

まだだよ


もういいかい…






もういいかい?





もういいかい

まだだよって


まだ僕に

まだだよって言わせるのかい

もう面白いが過ぎたよ




そんなプラセボでさ…

死んだふりなんかやめてくれ!


もういいよって目を覚ましてくれ!

頼むからぁあ〜ぁあーーあっ!

やめてくれぇ…もういいよって


完)異世界の茶番病で大騒ぎ、俺のヒロインまで寝たふりしてさ(フィクション小説)



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