北の大地の入場券収集の旅 5日め
おはようございます。
昨日と宿泊場所は同じなので、本日も東釧路駅がスタートになります。
時刻は6時半。平日ということもあり、途中駅から高校生がたくさん乗ってきます。釧網本線の南半分の無人駅は平均乗降人員が2~5人ですが、すべて高校生といっても過言ではないでしょう。実際定期券の発売も99%通学定期券です(JR北海道のホームページで公開されています)
卒業してしまうとどうなってしまうのでしょう?
高校生は全員標茶駅で下車し、車内は地元の人が片手で数えられるくらいの人数になりました。その後各駅(隔駅?)1人ずつ地元の人が増えていき、摩周駅でほぼ全員が降りました。
汽車から降りた人々は各々目的地へ向かったので、駅前には誰もいなくなりました。車すら通らない駅前ロータリーを静寂が包み込みます。足湯に浸かりながらこのだだっ広い北海道の大地に思いを馳せていました。
30分後、釧路方面へ折り返す汽車に乗り込みます。
高校生くらいの若者集団が、券売機で釧路までのきっぷを買うのに四苦八苦している様子を尻目にホームへ向かいます。あの高校生たちがいつか都会で電車に乗ったとき、あの人の流れについていけない光景が目に浮かびます。
汽車に揺られて20分。標茶駅で下車します。
次の汽車まで約1時間。周辺を散策します。
駅周辺に人影はほとんどありません。唯一混んでいたのは駅近くの病院だけです。
一見どこにでもありそうな氏神様かと思ったのですが、面白そうなものを発見しました。
思わず賽銭を入れて、手を合わせて、写真を撮っていました。
学生時代にKAWASAKIバイクに乗っていたので余計に親近感を感じたのかもしれません。またバイクに乗りたいと思わせてくれた神社でした。
標茶駅を後にし、知床斜里まで向かいます。
次の汽車は約5時間後。釧網本線は全線通して昼間の運行がほとんどないので、どこかの駅で長時間の足止めを余儀なくされます。今回知床斜里駅を選んだ理由が、
駅前のバスターミナルから知床方面へのバスが出ており、汽車の時間と連動しているのでお手軽に知床観光を楽しむことができます。
今回はウトロ温泉バスターミナルで下車し、ゆっくり観光することにします。
結局疲れてしまったので、帰りのバスの時間まで喫茶店に入り、コーヒーとカヌレに舌鼓を打っていました。
喫茶店のオーナー夫婦は東京出身だそうですが「なぜ北海道の道路はこんなに広いのか?」「雪が降るとちょうどいい道幅になる」「このあたりの人に電車というと汽車と言い直される」「そもそも本数が少なすぎて移動の選択肢に入らない」という地元あるあるをたくさんお話いただけて面白かったです。
帰りは予約していた定期観光バスで知床斜里駅まで戻ります。
ウトロ温泉バスターミナルから地平線まで続く真っ直ぐな道(通称「天に続く道」)を経由して知床斜里駅まで戻るルートです。
ガイドさんが車窓の解説をしてくれるので道中飽きることはありません。
周辺にバスが駐車できるスペースがないそうで、道路上で一旦停止してバス車内からの写真撮影です。これで全長約28km。やっぱり北海道は果てしない。
少しだけこの道路を通り、知床斜里駅まで戻ってきました。
このバスも汽車の時間に連動しているので、そそくさと乗り込みます。
また折り返して次は清里町駅へ。
北の大地の入場券は「きよさと情報共有施設きよーる」で発売しています。
駅から徒歩20分くらい。まあまあ歩きます。
清里町の名産品はじゃがいも焼酎。なんとここで試飲ができます。
「車でお越しではありませんか?」
「いえ、汽車で駅から歩いてきました」
「遠かったでしょう。じゃがいもの風味が強いから芋焼酎飲めるならどうぞ」
3種類のじゃがいも焼酎に加えて、チェイサーに焼酎作りにも使われる天然水まで完備。酒飲みには最高の環境です。
全部試飲しましたが、比較的飲みやすいものからほぼじゃがいもみたいなものまで幅広くラインナップされていました。一番飲みやすいものと一番じゃがいものやつ2つをお土産に買いました。
きよーるが閉店したので外へ出ましたが、次の汽車までまだ1時間半あります。色々調べてみると近くのホテルが日帰り温泉もやっているのを見つけ、ひとっ風呂浴びていくことにしました。
この旅に限らず、日常でもシャワー生活なので久しぶりの湯船。
おっさんみたいな声を出してぼーっとしていました。
駅に戻り、網走まで向かいます。今日の移動はここまでです。
20時に到着し、ホテルにチェックイン。明日の汽車も10時なので居酒屋をハシゴ。マスターに東京から来た話をすると再度電車or汽車ネタで盛り上がり、地元の人ともおしゃべりしながら楽しい時間を過ごせました。
6日めに続く
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