映画レビュー（１０６）「アウターレンジ　領域外」

シーズン1　２０２２年

シーズン2　２０２４年

映画というよりアマゾン・オリジナルの連続ドラマシリーズ。
複雑な物語で、群像劇。メインとなる人物は、牧場荷主のロイヤル・アボット。彼の農場には謎のエリアがあり、奇妙な鉱石を算出する。その石を狙う隣人の牧場主のウェイン・ティラーソン。アボット家とティラーソン家の確執にさらに追い打ちをかけるのは謎の失踪事件である。
アボットの農場には時々黒い大きな穴が開き、どうやらその穴に落ちると時の川を越えて過去や未来に行ってしまうらしい。
優れているのは、「あの時、こうしていれば」「あの一言がなければ」という過去に対する後悔やトラウマが、タイムスリップという仕掛けでダイナミックに描けるのだ。
SFであり西部劇でありながら、人の心の奥底をえぐるようなドラマが展開する。シーズン２が配信されている。未見の方はぜひシーズン1から通して観ると満腹感があるよ。
どうやらこの物語は、彼らの中である人物が、自分の運命を変えようとした抗いが巻き起こしてるのか？　と興味尽きない。シーズン3が待ち遠しい。
「アウターレンジ　領域外」S２

（追記）
主役と制作のジョシュ・ブローリン、デビュー作は「グーニーズ」っでマイキーのお兄ちゃんだった人。俺も歳食うはずだよ。