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中高の教員と大学教員の違い

中学、高校と教鞭を取った後に大学教員になると働き方にギャップがありすぎて、まだ慣れません。大きなギャップは自由になる時間の差です。中学、高校に勤務していた時の私の1日はこんな感じ。
7:50 出勤
8:10-8:20 朝礼・学年で情報共有
8:45-授業開始 65分授業で5時限まで
多い日で4コマ、少ない日で2コマ
授業がない時
未登校の生徒の保護者の方への連絡
課題の採点、授業準備、教材研究

12:20-13:00 昼食
といいつつ、生徒からの質問や相談にのる、資料の印刷、横並びで同じ授業を担当している先生と進捗の擦り合わせなど
15:20 5時間目終了
15:30-15:40 HR
15:40-15:50 掃除
ここから放課後ですが
●部活動の監督
●生徒間トラブルのヒアリング
●保護者連絡
●補習や講習 例:英検対策
などがあり、職員室で業務準備できるのは18時以降、ということが多い
その18時以降も保護者の方から連絡が入ったり・・
私のいた学校は働き方改革推進中で、19時以降の残業については申請、20時以降は原則禁止でした。
教員が長い方はこれをご覧になると短い方だと思われるかと思います。
が、企業から来た身としては8時から業務開始して19時まで仕事していたとすると実質11時間労働なので、通常の8時間にすでに時間外労働3時間こなした状態。
しかも雇用契約上定められている休憩はほぼ取れないので、ほんとにほぼ落ち着く間もなくしゃかりきに仕事する感じ。で、周りを見渡すと結構19時すぎても残ってる人が。すごいな。
自分は結構段取と優先順位立てて仕事してるから集中力はあまり落とさないでやっているつもりですが、11時間仕事したら普通めっちゃしんどいですよ。

これが大学になると、今は1日90分の授業が2コマなので、この時間以外はフリー。ちなみに勤務時間は決まっているものの管理されるわけではない。校務はありますが、限定的。
かつ、授業がない日は出勤しなくて良い。なんやそれ。
この時間を使って授業改善、コンテンツ作り、教材のブラッシュアップ、下調べ、研究活動に取り組みます。部活の監督や生徒のいざこざ仲裁、保護者連絡等の業務がほぼ無いので、ほんとに贅沢な時間の使い方ができます。
中高の教員の時は、教材準備や振り返りになかなか時間を割けず、自宅で急いで準備することも多かったのですが、今はこの準備を業務時間内にできるので大変有難いです。だからこそ、質にこだわりたい気持ちが出てきますが。
この時間のゆとりに甘えず、学生が良い学びを得られるように授業研究しつつ、より社会が良くなるように、特に観光における課題解決のために頑張っていきたいと思います。こういう気持ちって多分サラリーマンや中高教員をやっていなかったら気づかなかったことですね。寄り道、大切。


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