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誕生日プレゼント

21歳の誕生日。一本の電話がかかってきました。
相手はボランティアセンター。
「練馬区で子どもの居場所づくりと学習支援を行なっている学生団体があるのですが、参加してみませんか」とのこと。
子どもの居場所づくりと学習支援は、まさに私がやりたかったこと。この段階ではじまりの場所への参加は決めていました。

みなさんこんにちは。はじまりの場所のスタッフのみかです。
私は現在23歳。昨年大学を卒業し、専門学校に入学。
社会福祉士の資格を取得し、4月から児童養護施設で児童指導員として働いています。

大学時代は法学部に所属していました。将来について色々悩んでいましたが、漠然と「困っている人を助ける仕事につきたい」という気持ちがありました。調べていくうちに社会福祉士の資格を知り、その中でも児童福祉の道を目指したいという想いを抱くようになりました。

児童福祉の道に行こうと決意したものの、私には何の知識も経験もありませんでした。そこでボランティアをしようと思い、大学3年生の夏にボランティアセンターに足を運びました。

しかし、コロナの影響もあり、なかなかボランティア先は見つかりませんでした。

そしてついに、大学3年生の冬、私の誕生日にボランティアセンターから連絡が入り、はじまりの場所に出会ったのです。

はじまりの場所の現場に入る前、代表の市橋さんと面談を行いました。
通常は面談を行い、現場を見学してから団体に入るかを決めるのですが、私は面談の段階で「入ります!」と意気込んでいました。

いよいよ現場に入る日。今でも覚えています。2022年2月24日でした。「子どもに上手く勉強を教えられるかな」「子どもと上手にコミュニケーション取れるかな」などと緊張しながら東会場のドアを開けました。

すると、そんなものは杞憂でした。

とある男の子が私に元気よく話しかけてくれ、私の緊張は一気に解けました。

夏から、はじまりの場所の運営に参加しました。
そこで学んだことは、地域の方々との繋がりの大切さ。

場所を貸してくれる人、地域のイベントを紹介してくれる人、民生委員などなど、本当に多くの人との繋がりがありました。
この繋がりがあるからこそ、はじまりの場所は活動できているのだと実感しました。この運営での経験は、私が地域づくりに興味を持ったきっかけです。

大学を卒業し専門学校に入学してからは勉強・就活・実習と忙しく、あまり現場に顔を出すことはできませんでした。
しかし、たまに顔を出すと、子どもたちの元気な笑顔やスタッフの優しい声かけにいつも励まされていました。

はじまりの場所に入ってから、自分自身に変化がありました。
それまでの私は、自分の強みが分からず自信がありませんでした。
しかし、はじまりの場所に参加し多くのスタッフと接する中で「みかのこういうところが良いね」と言葉で伝えてもらう機会が増えました。

このように言語化して伝えてもらえることはとても嬉しく、「自分にはこういう長所があるんだ」と自信につながりました。周年イベントで、はじまりの場所のスタッフからもらったメッセージカードにも素敵な言葉が沢山あり、今でもたまに読み返しています。

そして、はじまりの場所で出会った宝物があります。それは、スタッフのみんな。福祉、教育、医療など様々な分野に進むスタッフからは多くの刺激や発見があります。
また、色々な生き方があるのだと気づくことができました。楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、辛かったことを共有したいと思える仲間と出会い、沢山支えてもらいました。

はじまりの場所を卒業しても繋がっていたいと思う大切な人たちです。

はじまりの場所では数え切れないほど沢山の経験をし、素敵な仲間に出会い、勇気をもらいました。誕生日プレゼントにしてはちょっともらいすぎてしまいました。
いつか、はじまりの場所に恩返しできたらいいなと思います。

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