排気口の社交界デビューの巻

 数十年振りに有栖川有栖『双頭の悪魔』を読み返している。その作中に登場人物がシド・バレット「ゴールデン・ヘア」を流すシーンがある。その個所を読んで、久しぶりにシド・バレットを聴こうと、曇り空の早朝にかの曲が収録されている1stアルバム『幽幻の世界(帽子が笑う…不気味に)』を聴く。なんとまあ素晴らしいのだろう・・・。と感嘆。そうして今度はピンク・フロイド『夜明けの口笛吹き』を聴いて、ああ!!ピンクフロイド!!となった時には、曇り空は晴れ間に、部屋に眩しい光が差して、素晴らしい1日の怠惰な始まりとなった。

 前回『光だと気づいた順に触れる指たち』の台本作業中にはアモンデュール2やファウストにハマっていたのだが(作中にジャーマンプログレが出てくるのはその為)今度はピンクフロイドにハマりそうである。と、いいつつ、さっきまでエマーソン レイク アンド パーマー『Trilogy』を聴いていた。最高。素晴らしい。

 と、また音楽の話を書いてしまった・・・。このような話や、聴いてる音楽や、読んだ本などは排気口インスタグラムのストーリーに投稿しているので、この排気口noteでは違う事を書こうと思っていたのに・・・。ごめんなさい・・・。

  排気口インスタグラムも是非ともフォローしてください。私がほぼ毎日、本や音楽の事をストーリーにアップしています。これから始まる台本作業の進捗や、作品の元ネタなどもアップしていきます。宜しくお願いします。

 さて、排気口WSは皆さんもう応募しましたか?昨日から応募が止まってしまって哀しいです・・・。私がWSの為に書いたホラー新作短篇を元に、ひたすら班(1班5人)ごとに分かれて作品を作り上げて発表する。シンプルで楽しい実践的なWS。年齢経験性別全くの不問。完全先着順。だから応募はお早めに・・・。迷ってる方も、その迷いのまま。

 怖いの苦手な方。私もホントにビビりです。一緒に怯えながら作ってみましょう。って言いたいけど、実は怖いのを作るのはとっても楽しいのです。幽霊になって、彼岸の人になって、異界の存在になって、怪異自体になって、楽しむ事が出来るのは役者という皆さんの特権です。闇に紛れて手招く方になってみませんか?

 人見知りの方。私もホントに人見知りです。私は自他共に認めるネット弁慶です。インターネットだとスカしてるのに、会うとオドオド、酒を呑んで酔ってやっと喋る。みたいな感じです。だから、私が役者だったらWSに1人で参加はめちゃくちゃハードルが高い・・・。というか滅多に行かない・・・。ほぼ行かない・・・。全く行かないかも・・・。という感じです。

 1人でWSに飛び込むのホントに緊張しちゃうよね・・・。他の参加者の人達と何話そうかなとか必要以上に考えちゃったり、嫌な人いないかな?とか、排気口の人たち怖い人じゃないかなとか。

 そんな不安を100パーセント解消する事は出来ないけど、例えば排気口WSではゲームとかアイスブレイクみたいな奴はしないです。緊張したままでもいいから直ぐに作品作りした方が良いと思うから。無理に仲良くなること無いし、無理に明るく振舞う必要もないよ。でも、演劇をやるって事はみんなで1つの作品を作ることなんだ。嫌な事も、苦手な事も、勘違いも、すれ違いも、不満やモヤモヤも、そーいう人間関係のあちゃー・・・な部分の濃縮還元みたいな側面も演劇には沢山ある。

 だから、自分の欲望を曲げないで、どうみんなと作品を作る、その感覚を是非とも試して欲しい。人見知りでも、それを言い訳にしながら、それでも欲望を通すやり方がきっとあるよ。言い訳とか言ってごめんね。排気口WSはみんなで仲良くなるためのWSじゃない。作品を立ち上げる実践の場所としてのWS。自分の振る舞いを確かめたり、少しだけ殻を破ってみれる場所。失敗したってかまわないよ。それがWS。

 でも暴言、暴力、差別的発言や外見を揶揄するような言動はNG。でもそんなの言われなくてもみんな大丈夫だよね。

 私も、他の排気口の方々も、みんな人見知りだし、マジで社交の場で、常に排気口だけで固まって酒飲んでるようなタイプだから。そのせいで何度も怒られが発生するのだけれど・・・。これからは社交的になる2024の排気口。だから私たちを社交の場に連れてって下さい!!偉い大人の皆さん!!

 チャラついた場所とか、チャラついたパーティーに連れてってください!!偉い大人の皆さん。宜しくお願いします。社交デビューしたいんです!!私たち、排気口は!!

 WSも大事だけど、社交界!!特に裏金とか、ちょっとグレーなお金が飛び交う、パーティーや、ラウンジとかに連れって下さい。偉い大人の皆さん!!わー!!

 勿論、そこで、夜を消費しつくして、もう元に戻れない帰路に立とうとも
欲望に輪郭を否定するような朝は迎えたりしないよ。

 オーライ。合言葉は「それでもパーティーを続けよう」

 夜は、酒は、欲望は、普遍的なアッパー系ドラッグだ。朝の光で鎮痛して
夕方には効果が切れる。また現れる禁断症状をなんとかするために、摂取しにいくパーティー。でも本当は朝の光こそ、普遍的なダウナー系ドラッグだとしたら?

 私たちはまともとか正しさとか常識というカンナビノイドに脳の扁桃体をいじられている神様の失敗作。そうじゃないって胸を張って言えるかい?

 言えるって思える時、それはいつでも夜で、不埒な欲望に囲まれている時で、君が苦笑いしている時だ。或いはお互いに傷付けあって泣きながら笑っているみたいな時だ。

 皆さんの穏やかを祈って。それとお酒ご馳走してください。理由は特にないんだけど。そっちの方が面白くなりそうじゃない?

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