見出し画像

俳句「高橋真梨子の『ごめんね』が脳裡を流れる」

母の日来真夜中母を怒鳴りつけ

 またやってしまった……。この言葉を私はもう何百回くり返しただろうか。
 昨夜はたまには早めに母の傍にいこうと、いつもより早くベッドの隣に布団を敷いて横になった。と、ここまでは良かった。
 一時間ほど母と脈絡のない会話を続けていたのだが、そのうちに眠りに落ちた。だが、一時間もしないうちに、母の痛みが始まってしまった。この就寝後一時間ぐらいのタイミングで起こされるのが私には一番つらい。しかもどこが痛いか訊いても、分からないと言う。つい怒鳴ってしまった。「どこが痛いか言わな、摩りようもないやないか。もう辛抱して寝よ!」痛がる母に怒鳴るという所業で日付は変わり、母の日を迎えた。トホホ……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?