短歌「時は流れる」
母うまく歩めるときはうら若き理学療法士も笑顔で帰る
2年前の5月11日に詠んだ短歌。この時まだ母はわずかながらに歩けていたのだと、改めて思い出した。介護ノートも認めているが、2年前のノートを読み返すことはまずない。むしろ俳句や短歌のほうが記録の役割を果たしていることが面白い。
この理学療法士の女性はその後結婚して、今年の3月から産休に入った。昨日来てくれた同僚から生まれた赤ん坊の画像を見せてもらった。
わずか2年の間に、独身だった理学療法士が母となって、わが母はまったく歩けなくなった。母と二人だけの休日などは一日がやたらと長く感じられるのに、母と私が過ごしてきた2年のなんと短いことか。
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