たんぽぽの歌(即興詩)

たんぽぽの歌を歌ってる 風にそよぎながら
大事な歌を歌ってる どこかへ届くかな
きれいな薔薇や向日葵に みんなが集まる
僕もそうなりたくて 自分の花を手折った

みんな忘れてしまえ 僕は薔薇になる
生まれ変われるならば 向日葵になりたい
心を無くした綿毛では もう歌えないのに

みんなが通り過ぎてく 僕の小さな歌を
鮮やかなネオンに みんな引き寄せられてく
きれいな蝶や熱帯魚に 目を奪われていく
僕も甘い蜜が 欲しくて群がっていた

みんな捨ててしまえ 歌なんて知らない
わかってくれそうな 人に甘えてた
芯を無くした綿毛では ハモニカも鳴らせない

生まれ変わっても たんぽぽの歌うたう
君が笑ってくれるなら 空に散っていこう

たんぽぽの歌 今日も歌うよ


※ある人とのささやかなやり取りで本来の立ち位置に戻れました。